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2012年01月31日

経営戦略の重要性~日本の電機各社のテレビ事業

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  これまで日本の代表的産業であった電機業界における各社の経営が深刻な事態に陥っています。この大きな要因は、これまで経営の柱であったテレビ事業の不振です。テレビの歴史を見ると19世紀に基本技術の研究が進み、最初に1925年に機械式テレビが開発されました。そして1928年に浜松高等工業学校の高柳健次郎氏によってブラウン管テレビが開発、1953年(昭和28年)に国産第1号のテレビが製作、1960年(昭和35年)にカラーの本放送が開始されました。そして、日本の電機メーカーは競ってテレビ事業を強化し、日本市場だけではなく輸出の拡大を図っていきました。このテレビの基幹部品はブラウン管でこの性能の優劣が画像の質を決めることになりますが、欠点は奥行きの幅がいるということです。これを解消するために薄型のパネルを表示装置にするテレビの開発が進み、1990年代後半に薄型テレビが登場しました。21世紀に入って、プラズマは大型から中型へ、液晶は小型から中型、大型への開発が加速され先進国で一気に普及が進み始めました。そして、コストダウンをはかるために、各社が競って大型投資に踏み切りました。このため世界的に見た場合にはパネルは供給過剰になり、テレビの価格低下に歯止めがかからない状態になってしまいました。各社は付加価値を挙げるために3D搭載の商品等を発売しましたが、なかなか市場から受け入れられませんでした。更に国内ではエコポイントの終了に伴い、販売が低迷し急増した在庫を捌くために、価格が急激に低下し投売り状態になってしまいました。また、輸出も急激な円高のために、韓国メーカー等に対抗できず、日本の電機各社は巨額の赤字を計上することになったのです。このような例は電機業界だけではなく他の製造業や小売・外食業界にも散見されます。
  翻って、教育界を見ても少子化の中で経営的に行き詰まる学校が出始めています。本学園は大きな規模ではありませんが、世の中の動向をしっかりとらえて経営の舵取りをしていかないと同様のことが起こらないとは限りません。危機感を持って本学園が置かれている状況をしっかりと分析し、課題を絞り込み、更に充実した教育活動を進めていかなければならないと考えています。

2012年01月30日

来年度に向けて

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  1月30日(月)、PTA保護者との「中学・高校合同の学級委員会」を開催しました。本校では保護者の声を聴くため、クラス毎に2名の学級委員を選び、学期毎に管理職と各学年主任が出席して「中学学級委員会」と「高校学級委員会」をそれぞれ別々に開催しています。そして、最終となる3回目(今回)は例年中学・高校の学級委員が一堂に会して合同で実施することになっています。
  最初に私から〝新しい年を迎えたが、学校は中学入試・大学センター試験・高校入試等、1年のうちで最も気の抜けない時期を迎えており、先生も必死に取り組んでいるということを話しました。そして、中学入試の志願者が792名と過去最高になり、入学者も大幅に増える見込みであること、引き続いて高校入試の願書受付を行なっているが、志願者は既に1000名を超えていること、センター試験が終わって生徒も先生も私立大学や国公立大学の受験に向けて全力で取り組んでいること〟等を伝えました。続いて、各学年からの報告と来年度のPTAの実行委員を選出するための指名委員の人選を行ない、最後に高校3年生の保護者から子どもさんの卒業にあたっての思いを披露していただきました。
  午後からは「運営委員会」が開催されました。この会議は毎月学園の幹部が集まって開催されていますが、今月の会議は特に重要な位置づけになります。本日は今期の経営見通しと中期計画の指針が示され、来年度の事業計画策定にあたっての意見交換を行ないました。これから本年度の振り返りと来期の経営計画の策定を行なうことになります。昔から〝段取り八分〟という言葉がありますが、計画をしっかり立てないと十分な成果は達成できません。課題を絞込み、推進スケジュールを明確にすることにより、計画の精度を高めていきたいと考えています。
  

2012年01月29日

一休寺善哉の日

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  1月29日(日)、臨済宗大徳寺派の禅寺である酬恩庵で開催されている『一休善哉(ぜんざい)の日』の行事に参加しました。この寺はかつて妙勝寺と呼ばれ荒廃していましたが、〝とんち〟で名高い一休さんが再興されたため、一般的には一休寺と呼ばれています。一休禅師は大徳寺の住職からお餅の入った小豆汁(あずきじる)をご馳走になり、「善哉此汁(よきかなこのしる)」と言われたところから善哉(ぜんざい)となり、1月1日が同師の誕生日であったことから、8年前に1月の最後の日曜日を善哉の日に定めたとのことです。私も京田辺市に居住するようになってから毎年、訪問しています。
  最初に、絵馬に今年一年の「誓いごと」を書いた後、一休禅師像の前で般若心経を唱え、座禅を組んだ後、住職から「人間はもっと美しく生まれたら良かった。もっと頭が良く生まれたら・・・。もっとお金持ちの家に生まれたら・・・等と常に他人と比較しながら生活しているが、すべてのことに感謝することが大切である。皆さんのこの一年の行動宣言も日々の努力が前提になる。しっかりと精進して欲しい。」という話をお聞きし、絵馬を奉納しました。
  最後に『諸悪莫作(しょあくまくさ)衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう)』という掛け軸の掲げてある部屋で善哉(ぜんざい)をいただきました。そして、身も心も暖かになり、清々しい気持ちで帰宅しました。この『諸悪莫作 衆善奉行』に続いて次の言葉が記載されています。
〝悪いことはするな、善いことをせよ 仏教の大意 三歳の子どもでも知っているが八十の老人も実行できない。〟
   一休禅師は「頓知(とんち)の一休さん」として大変親しみを込めて知られており、境内にも一休禅師の像や〝このはしわたるべからず〟と書かれた立て札の橋があります。また、本堂をはじめ庫裏や方丈、唐門等の重要文化財も数多くあります。しかし、今、この寺が頭をいためているのは裏山の開発が進み、文化的自然環境が破壊されつつあることです。この景観を守るためのナショナルトラストの結成を目指しておられますので、協力していきたいと思っています。

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2012年01月28日

グローバル化の進展~④人材の獲得競争

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  グローバル化の進展には「人・モノ・カネ・技術・情報」等さまざまな潮流があります。既に、このブログでも人のグローバル化について何度か取り上げてきていますが、どのようなことでもやるのは人であり、人質の優劣が成果に結びつきます。昔から〝経営の根幹は人である〟と言われていますが、これからは世界中で優秀な人材を獲得する動きが加速されることになります。現在、日本においては大学生の就職が非常に厳しい状況になっています。しかし、企業が必要としている人材は共通しており、数社から内定通知をもらう人がいる一方で、100社を受けてもどこからも内定がもらえないという人もいます。
  内需が低迷する中で、日本経済を成長させていくためには新興国の需要を取り込んでいかなければなりませんが、そのためには海外で活躍していく人材が必要になってきます。これまで日本企業は、あくまで国内で日本人の学生を中心に採用活動を行なってきました。そして、海外事業にあたっても日本人のトップを中心に経営を推進してきました。しかし、最近では経営の現地化が進み、トップにも現地人を起用する企業が増えてきています。つまり、国籍に関係なく優秀人材を採用する『グローバル人材の獲得競争』の動きです。このことは、就職にあたっての競争相手が単に日本人だけではなくなるということです。
  また、これから2050年までに輩出されてくる労働人口という観点で見ると、97%は総人口が急増する発展途上国が占めることになります。そして、新興国の大卒労働者が現在3300万人であるのに対し、先進国の大卒労働力は1400万人であることから、新興国のグローバル人材を巡る争いが激化するのは間違いありません。このような状況の下では、日本企業はこれまでのように単純な労働力の確保にとどまらず、世界のトップクラスの優秀な人材の確保を考えていかなければなりません。
  そのために、近年急速にグローバル人事制度の導入をはかる企業が増加してきました。即ち、企業のカルチャーを維持しながら、グローバルな視点に立った人材の組織化や採用、育成、配置、交流といった施策を展開していこうというものです。教育界としても、これらの動きを注視し、世界に通用する人材の育成をに努めていかなければならないと思っています。

2012年01月27日

高校入試出願状況

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  中学入試が終了し一息つくのも束の間、今週の水曜日からは高校入試の願書受付が始まりました。お蔭様で中学の志願者は792名と過去最高になりましたが、高校については大阪府・京都府と兵庫県では私学助成の施策が異なるため、大阪府に隣接している学校にとっては非常に厳しい状況下での入試ということになります。これは宝塚市にある本校にとっても例外ではなく、生徒が来てくれなければ経営は成り立ちません。そのため、本校では高校入試を経営の最重点課題と位置づけ、入試広報部の先生を中心に危機感を持って取り組んできました。具体的には土曜日の午後や日曜日、休日等にもかかわらず、校内でのオープンスクールや説明会だけではなく、毎週のように校外の入試説明会や相談会に参加し募集活動を行ないました。従って、どれだけの生徒が志願してくれるかは、この一年間の入試広報活動の総決算ということになります。
  例年の出願状況を見ると、最初の4日間でほぼ志願者数が確定します。この受付業務は学園事務局で行なっていますが、本日が3日目で明日が土曜日ということもあって、私も校内LANを通して刻々と表示される志願者数を気にしながら今日一日を過ごしました。本日は午後4時で出願を締め切りましたが、大台を超え1003名ということになりました。これは現時点で昨年のA・B日程の総志願者数の890名を大幅に上回る数字です。
  本校では、生徒一人ひとりに対するきめ細かい進路指導をはかるためコース制を導入していますが、本年度から一貫選抜コースの生徒が高校に進学したのを機に、従来のコース制を「選抜特進」「特進」の2つのコースに再編しました。更にこれに合わせて、カリキュラムをすべて国公立対応型に変更しましたが、これで十分であるとは考えていません。生徒や保護者の満足度を高めるために更なる展開をはかっていきたいと考えています。
 

2012年01月26日

戦略の重要性~コダック社の経営破綻

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  今の時代の特徴を一口で言うと〝変化のスピードが速くて大きい〟ということですが、この変化の潮流をしっかりととらまえて、経営のかじ取りを行なっていかないと取り返しのつかないことになります。昨今の産業界を見ると、どの分野においても二極化が進んできており、かつて業界をリードしてきた名門と言われていた企業の経営破綻が度々報じられるようになってきました。
  先日、アメリカの映像機器大手のイーストマン・コダック社が日本の民事再生法にあたる米連邦破産法11条の適用をニューヨークの連邦地裁に申請したというニュースが飛び込んできました。同社は1880年の創業で、35ミリの「コダローム」を発売し、写真フィルムで一時代を風靡した企業です。その後、1975年には世界初のデジタル・カメラを開発しましたが、高収益のフィルム事業にこだわったため、市場の変化対応に遅れをとってしまいました。そして、2003年に本格化したデジタル・カメラの普及に事業構造の転換がついていくことができず、急速に経営が悪化してしまったのです。これと同様のことはレコード業界でも起こっています。このように、デジタル化技術の進歩は、従来の産業構造や業界秩序を一挙に覆すということになってきているのです。
  しかし、一方で富士フィルムは、医薬品や化粧品、液晶関連の新規事業を創出する等の多角化戦略をとり、脱フィルムを実現しています。このコダック社の例は圧倒的な強みを持つ事業はなかなか改革できないということではないかと思います。これは教育界においても同様であり〝強みが弱みになる〟ということをしっかりと学習し、経営戦略を構築していくことが重要であると感じています。

2012年01月25日

平成24年避難訓練の実施

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  1月25日(水)、恒例の避難訓練を実施しました。本校では阪神淡路大震災の教訓を風化させないため、例年この時期に避難訓練を行なっています。しかし、この大震災が発生したのは1995年(平成7年)で現在の高校1・2年生が生まれた年にあたります。従って、生徒達はほとんどこの地震については知りません。    
  本日は『地震により中央棟1階の厨房から出火し、停電した』という想定で行ないました。生徒達は机の下に頭を入れてしばらく待機した後、誘導係の先生の指示に従い、上靴のまま校庭に退出しました。放送開始から朝礼の隊形に整列するまでの時間は全学年が6分以内ということで、避難は無事完了しました。私は整列した全生徒に対して次のような話をしました。
  〝何故この時期に避難訓練をしているかと言うと、今から17年前の1月17日に阪神大震災が起こり、実に6434名の尊い命が失われたからです。今ここに集まっている人は約1300名ですから、約5倍の人数ということになります。そして、昨年3月11日に東日本大震災が発生し、阪神淡路大震災の実に3倍にあたる約2万人が犠牲になりました。人の命の大切さを再認識し、この悲しい出来事を風化させることのないよう毎年この時期に避難訓練を行なっているのです。
  〝災害は忘れた頃にやってくる〟という言葉がありますが、災害は何時でもどこでも予期せぬ形で突然襲ってきます。近い将来東海、東南海、南海の連動型の地震が発生すると言われています。学校や家にいる時に発生するとは限りませんし、地震や火災とは限りません。洪水やガス爆発、また通学の途中や外出中、旅行中色々なケースが考えられます。そのために、今日は皆さんに3つのことをお願いします。
  1つ目は〝自分の命は自分で守る〟ということです。そのためには常に備えておくことです。昔から〝備えあれば憂いなし〟と言われますが、どこにいても常に非常口や避難通路、避難場所を確認しておくこと。学校では災害が発生した際に避難するための避難経路と避難場所を掲示してあるので必ず確認しておくこと。
  2つ目は〝各家庭での防災対策を行なう〟ということです。具体的には、ハザード・マップを入手し、必ず確認しておくこと。このマップは各市で作成され市役所から配布されているので、それぞれの家庭で確認すること。また、皆さんの家では家具が動かないように固定する、消火器を設置する、必要なものを備蓄しておく等の準備をしておくこと。
  3つ目は不幸にして災害にあった時には、『おかし』と『もち』を思い出すことです。つまり避難する際には「押さない」「駆けない」「しゃべらない」の3つを守ること。また、二次災害を防ぐためには「戻らない」「近づかない」の2つを守ること。〟
  災害が発生すると、火災をはじめガス爆発や建物の倒壊、津波、水害等が続いて発生する可能性が高いということを理解しておくと共に被災した後で想定外という言葉を使うことのないように万全の備えをしておきたいものです。

2012年01月24日

恒例の寒稽古始まる

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  1月24日(火)、恒例の寒稽古が始まりました。この行事は阪神大震災の年を除いて毎年実施している本校の伝統行事で、今年で実に33回を迎えました。本校においては人間教育の一環として、男子の体育の授業の中に武道を取り入れ、剣道と柔道のどちらか一方を選択させていますが、この寒稽古には高校3年生を除く全生徒と剣道部、柔道部の部員が参加しています。本日は各地で雪がちらつく厳しい冷え込みになりましたが、中学3年の生徒達は朝7時に集合し、約1時間にわたってそれぞれ剣道と柔道の寒稽古に取り組みました。
  一年で最も寒さの厳しいこの時期には、日本各地で寒稽古が行なわれているようですが、この目的は逞しい肉体を養成するというだけではなく、寒さの中で見や心を引き締め、旺盛な気力や忍耐力、集中力等の精神面を鍛えることです。
  日本では、剣道、柔道、弓道、合気道、相撲道等の武道や華道、茶道、香道等の芸道がありますが、これらは単に相手を倒す技術を身に付ける事や、形の美学を学ぶだけではありません。このことを通じて、相手を尊重し、感謝し、心を整えるという人間としての完成度を高める道なのです。本校では人間力の養成に注力していますが、この行事を通じて、心と体の両面を引き締めて欲しいものです。
  また、本日の放課後には中学3年生が高校の入学願書の提出を行ないました。中高一貫校ということで入学試験はありませんが、現在公立中学の3年生は高校受験を目前に控えて懸命に学習しています。残り2か月、悔いのない思い出に残る中学生活を送ってくれることを心より願っています。

2012年01月23日

部長・主任会議の開催

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  1月23日(月)、本年初めての部長・主任会議を開催しました。本校においては分掌長と学年主任の幹部を対象に、隔週に開かれる職員会議に先立って本会議を開催しています。そして、この会議で重要な案件の審議を行ない、結論を出して職員会議の議案として提出するということにしています。以前からも本会議は開催していましたが、この会議で決まった内容を職員会議にかけると、さまざまな意見が出されて、往々にしてまとまらないということがありました。これでは、この会議の存在意義がありません。学校は民間企業のようにピラミッド型の組織ではないため、教員の中に上司・部下という意識は薄いように感じます。そのため、分掌や学年の責任者であっても、組織をまとめるというマネジメント力は弱いようです。
この会議の冒頭、私から次のような話をしました。
  ①現在、二極化が進み経営がうまくいっている学校とそうでない学校の差が大きくなってきている。この事象をとらまえて、「よくやっている」とか「できていない」という評価になるが、この原因は数年前にある。数年前にどういう取り組みをしてきたかが、今の業績に繋がっている。
  ②「およそ計画を立てて、それを達成するために色々な取り組みを行なっていくのが経営である。国も地方も企業も学校も人の家庭もすべて経営である。」この経営の枠組みは、ビジョンを明確にし、あるべき姿を描き、現状とのギャップを埋めるための戦略を構築することである。
  ③『戦略の失敗は戦術では補えない』という言葉があるが、しっかりと戦略を構築しておくことが大 切である。今は平成25年までの絵は描けているが、次の平成28年までの戦略を構築しておく必要がある。この際には世の中のトレンドを把握すると共に外部の人の意見をしっかりと聞くようにしたい。
  ④これから来年度の計画を立てることになるが、現在の中期計画の内容を見直し、誰が、何を、いつまでに、どうする、という具体策を作って欲しい。
  ⑤最後に、経営がうまくいっていないところは、概して問題を感じていてもなかなか手を打っていない。また、議論が多く物事がなかなか決まらない。お客様第一の視点が欠けており、内部優先になっている。
  ⑥最近のニュースを見ていても、東大の秋入学やグローバル化の進展に向けての人財の育成などのことが出てきている。常にアンテナを張り巡らせて、社会の動向を把握し、それぞれの立場でどういうことをやるべきなのかを考えるようにして欲しい。
  経営は、トップダウンも必要ですが、多くの人の力が集まらないとうまくいきません。〝衆知を集めた全員経営〟を目指していきたいものです。


2012年01月22日

グローバル化の推進~③日本人の語学力

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  《IMD World Competitiveness Yearbook 2009》

  1月22日(日)、昨日は英語検定を実施しましたが、国際社会で活躍していくためにはコミュニケーション能力が不可欠であり、このツールとしての語学力が重要視されてきています。
  テレビのニュースで国際会議の場面が報道されますが、各国の首脳が母国語ではない英語を使いこなしているのに、日本人だけは通訳を介している姿が目に付きます。近年、グローバル化の進展に伴い、多くの企業では語学力に堪能な人材を求めていますが、企業が求めている語学力の到達度を国別に比較すると、日本は残念ながら最下位になっています。そして、これが海外でのビジネス展開面での大きなハンディになっています。
  日本では通常中学から英語の授業が始まり、大学まで10年間勉強しているというのに、大半の日本人は英語がうまく話すことができません。このことから、日本の学校における英語教育のあり方が論議されるようになり、近年は小学校から英語教育が行なわれるようになってきました。
  しかし、日本人が相対的に「英語下手」になるのは、母国語である日本語と英語との言語学的な距離が大きいということもあるようです。例えば、ゲルマン語系(オランダ語・デンマーク語・スウェーデン語・ドイツ語など)やロマンス語系(フランス語・イタリア語・スペイン語など)の言語は日本語より遥かに英語との共通点が多い言語であると考えられています。従って、英語の習得にはそれほど苦労を要しませんが、英語と共通点の少ない日本語を使う日本人にとっては多大の努力を要することになるのです。逆に、これらの言語を使用する人達にとって、日本語の習得は難しいということになります。
  一例をあげると、アメリカ人国務省研修生が色々な語学の習得に要した時間数を調査したデータがあります。これによるとフランス語・ドイツ語・スペイン語などの外国語における日常生活に支障のないスピーキング能力を習得するのに約720時間かかったのに対して、日本語・中国語・朝鮮語・アラビア語などの4つの言語で同等の能力を習得するには、約2400 ~ 2760時間の集中的な特訓が必要であったとのことです。
  私も幾度となく英語の習得にチャレンジしながら、壁を打ち破れずに今日に至っていますが、日本人にとっての英語力の習得は相当の努力が必要であるのは間違いがありません。単なる座学ではなく思い切って英語を使う環境に飛び込むということが必要なのかも知れません。

2012年01月21日

英語検定の実施

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  1月21日(土)午後、英語検定試験を実施しました。受験者は中学3年と高校2年の全員と中1・中2・高1・高3の希望者の合計432名です。実施級は3級、準2級、2級ですが、中2で準1級、中3で2級を受験する人もいます。試験の内容は筆記試験とリスニングになっており、生徒達は真剣に問題に取り組んでいました。
  近年、グローバル化の進展に伴い、新興国が急速に経済発展してきています。多くの日本企業はこれらの国で積極的に事業を展開しようとしてきていますが、このために必要な国内人材が不足しているのです。これらの人材の要件としては、日本とは全く異なる環境下で働くという強い思いや現地の人と共生する気持、豊かな人間性、専門能力、教養、日本人としての伝統精神といったものがあげられますが、何と言ってもコミュニケーション力がベースになります。そして、このツールとしての語学力が今後ますます重要になってきています。世界にはさまざまな言葉がありますが、その主流は何と言っても英語です。
  現在、世界で英語を話す人は14~15億人ですが、このうち英語を「母国語」として話す人はアメリカ人、イギリス人、オーストラリア人、ニュージーランド人等、4億人弱に過ぎません。この他にイギリスやアメリカの植民地であったインドやフィリピン等、60を越える国で英語が「公用語」か、それに準ずる「第二公用語」等として使用されています。また、今は世界のどこにいっても、ほぼ英語でコミュニケーションできるようです。
  これから色々な国の人達と一緒に仕事をしたり、生活することが増えてくるのは間違いありません。最近日本企業の中にも英語で社内会議を開催しているところも出てきており、英語はますます重要になってくるでしょう。生徒だけではなく教員も含め全員が英語力のアップに努めていきたいものです。
  

2012年01月20日

中学入試の推移

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  昨日で、中学入試はすべて終了しましたが、直ちに本年度の総括を行ない次年度以降に生かしていきたいと考えています。仕事の基本はPDCAサイクルをまわしていくことですが、さまざまな業務が錯綜しているため、しっかりと問題点を洗い出し対策を講じておかないと同じミスを繰り返すことになります。
  教職員の中には、最近入ってきた方もいますので、昨日の後期入試の判定会議において、上記のグラフを示しながら中学入試の推移について説明しました。これによると平成16年~平成18年までの志願者は300名前半で推移していました。また、平成15年以前には300名を割り込んでいた年もあります。その後、学校改革に着手し、平成19年には高校にコース制を導入すると同時に学校完全週6日制に移行しました。この効果で志願者は約20%増加し378名になりました。
  続いて、中学にもコース制を導入し、人間力養成の柱としての環境教育を行なうことを決定し、広報活動の強化をはかると共に入試も3回にしました。この結果、平成20年の志願者は583名と大幅増となりましたが、その後の2年間は540名前後と漸減しました。この時期には外部の塾関係者からも「期待値は大きいが、進学実績が出ていないので積極的に薦められない」という声が数多く寄せられました。進学実績が向上しない限り、志願者の増加には繋がらないということです。
  その後、生徒の学力アップに取り組んだ結果、高校の最初のコース制の生徒が顕著な大学進学実績をあげ、更に続く学年も前年を上回る実績を残してくれました。この結果が大幅な中学の志願者数の増加に繋がってきています。
  また、本年度、中学のコース制導入の年に入学した生徒が高校に進学するのを機に、カリキュラムをすべて国公立大学受験対応型に切り替えました。そして、現在社会に役立つ力の養成に向けて新たな取り組みを検討しており、更なる特色づくりを進めていきたいと思っています。

2012年01月19日

本年度の中学入試を振り返って

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  1月19日(木)、中学後期入試の判定会議を開催し、合否の結果を郵送させていただきました。できれば全員に合格の通知をお届けしたかったのですが、最終的には、当初の方針に従って選考させていただきました。何度も受験いただいたにも関わらず、ご希望に沿うことができなかった方には誠に申し訳なく思っています。
  これからの人生においては、今回の中学入試だけではなく、高校入試、大学入試、就職試験、その他の資格試験等さまざまな形での選抜が行なわれることになります。そして、どのような入試に関しても合格する者がいる一方で、不合格の者が出ることは避けられません。そのため、学校の選択にあたっては、必ずしも全員が希望通りの進路を実現できるとは限らず、第一志望と異なる学校やコースに進むというケースも出てきます。今、心に留めておかなければならないのは、中学受験が最終の目的ではないということです。これで人生が決まってしまうということなどありえません。社会に出ると日々試験の連続であり、うまくいくこともあれば、思い通りにならないこともたくさんあります。マラソンに例えればレースはまだ始まったばかりです。これから自分なりのしっかりとした目標を持ち、道を切り拓いていって欲しいと思っています。
  さて、今年の入試を振り返ると次のような特徴が見られます。まず、近年の中学入試は少子化が進む中で短期集中型になってきているということです。そのため各私立中学は初日の14日と15日の2日間で入学者の大半を決定するという動きになってきています。また、今年は2日目の午後に入試を実施する学校も増えてきました。受験生にとっては、1日に2校の入試をこなすということになり、大変ハードなスケジュールになった人も多かったようです。
  本校は従来どおり、前期A日程(14日)、前期B日程(15日)と例年よりも繰り上げた形の後期日程(18日)と3回の入試を行ない、志願者は延べ792名、A日程では267名、B日程では401名、後期124名ということになりました。そして、人数が多くなった分、B日程が厳しい状況になりました。更に後期日程においては募集人員が少ないということもあって、更に難易度があがるということになりました。
  ご承知のように、本校は大きな施設を有するマンモス校ではありません。このため施設面をぎりぎりまで考慮しながら、一定の学力レベルの到達者には極力入学していただくという考え方で選考を行ないました。この結果、合格者数は昨年をかなり上回ることになりました。これから一部他校を受験される方もありますので、現在入学者数は確定していませんが、最終的には昨年以上に入学者が増えることになりそうです。
  今回の入試を通じて、多くの皆様にご支援とご協力をいただき、心より感謝しております。

  

2012年01月18日

中学入試を終えて

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  1月18日(水)、中学前期A・B日程入試に続いて後期入試を実施しました。本年度、経済情勢が非常に厳しい中にも関わらず、多くの方に受験していただき、前期・後期合わせた受験者数は792名(昨年696名)となりました。本日の後期入試の受験生はほぼ全員がこれまでに複数の学校を受験しており、最低でも3回、多い人では6回ということになっています。また、前期入試とは異なり、国語と算数の2科目の筆記試験を行ないました。その後、受験者全員に面接を実施しましたが、中には、本校での3回の入試をすべて受けている人もおられました。先生方も何とか筆記試験の結果が合格基準に達して欲しいという思いを持ちながら、面接にあたったようです。そして、午後から厳正に採点業務を行ない、明日の判定会議の資料を作成しました。
  これまで入試説明会や入試相談会でもお話ししているとおり、本校の生徒募集の基本の考え方は、〝一定の学力レベルに到達している人には、教室等の施設面を考慮し、できるだけ入学していただく〟というものです。この結果、今年も入学者数が増えることになりそうですが、お預かりしたお子様に対しては学校として全力で育てていきたいと考えています。
  なお、コースが『一貫選抜』と『発展』に分かれており、受験生や保護者にはさまざまな受け止め方があるようです。一貫コースは勉強ばかりしなければならない、授業時間数が多いためクラブ活動ははできない、国公立大学を目指すには一貫選抜コースに入っておかなければならない、発展コースはレベルが低いから、学習面ではそう頑張らなくてもよい等といった意見です。
  これらはすべて誤解であり、どちらのコースにおきましても、文武両道を目指して子ども達をしっかり育てていきたいと思っています。これから入学されるまでには2か月以上あります。この間に保護者の皆さんにおかれましては疑問点はどしどし質問していただきますようお願いします。また、本校の教育方針や教育活動等につきましては、色々なことを伝えていきたいと思っています。

2012年01月17日

阪神淡路大震災より17年が経過

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  1月17日(火)、阪神淡路大震災の発生から17年が経過しました。これだけの年月が経つと、どうしても当時のさまざまな出来事が風化することになってしまいます。しかし、昨年の東日本大震災をはじめ、毎年のように世界中で大きな地震が発生しており、何と1年に1回の割合でM8クラスの地震が発生しています。更に、直近の100年間ではM9という巨大地震が6回も発生しているのです。地震に対する関心は東日本大震災で更に高まり、色々な角度からの研究も進んできており、最近は東海地震、東南海地震、南海地震という3つの巨大地震のうちの2つ以上の地震が同時に発生する連動型巨大地震の可能性が指摘されるようになってきました。
  地球の表面は10数枚のプレートに分かれており、1年に数センチの速さで動いています。日本列島付近はユーラシアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートが寄り集まっているため、地層的には極めて不安定な状況下にあり、次第に歪みが大きくなると元に戻ろうとする力が働きます。現在、日本およびその周辺には地震を引き起こす可能性のある活断層が無数にあり、地震は1年間に10万回以上、1日では平均300回以上も発生しており、M6クラスの地震は1ヶ月に1回、M7クラスは1年に1回、M8クラスは10年に1回の割合で発生しています。このように、いつ地震が起こっても不思議ではない状況です。阪神淡路大震災のマグニチュードは7.2でしたが、深さ20キロの内陸で発生したため、震度7という揺れに繋がり、大きな被害をもたらしました。二つの地震でお亡くなりになった方のご冥福をお祈りすると共に、危機管理対策の強化をはかっていかなければならないと思っています。

2012年01月16日

中学前期入試合格発表

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  1月16日(月)、朝9時から全教職員が出席して、中学前期A日程とB日程入試の合否判定のための厳正な選考会議を行ない、合格者を決定しました。
  その後、合格発表の準備と入学手続き関係書類の封入を行ないましたが、確認作業に手間取ってしまい、発表掲示が遅れることになりました。予定時間の前から来校されていた受験生と保護者の皆さんには随分お待ちいただくことになり、誠に申し訳なく心よりお詫び申し上げます。合格の掲示と同時に歓声が沸きあがりましたが、受験者全員の思いをかなえることができず残念に思っています。
  私立中学への進学を希望者はほとんどが複数の学校を受験しており、合格発表はこの2~3日に集中することになっています。従って、受験生の中には複数の学校から合格の通知を受け取った人もあれば、残念ながら志望の学校に合格できなかった人もいると思います。また、これから実施される後期入試に再チャレンジする人も出てきます。
  また、本人にはわからないことですが、毎年の受験を通じて感じるのは、合否の明暗が分かれるのはほんの数点の差ということが多いということです。〝成功の芽は失意の時に生まれ、失敗の芽は得意の時に生まれる〟という言葉があります。今回、希望の学校への入学が決まったからといって、ホッとして努力を怠ればたちまち成長は止まってしまうことになりますし、希望通りにならなくても奮起して努力すれば大きく成長することになります。
  中学入試は親の入試であると言われていますが、結果の如何を問わず、是非保護者の皆さんから子どもさんに対して十分なフォローをしてあげて欲しいと思っています。
  なお、本校では18日に、本年度最後となる中学後期入試を実施する予定です。

2012年01月15日

中学前期入試を終えて

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  1月15日(日)、昨日に続いて中学の「前期B日程」入試を実施しました。本日も7時過ぎから塾関係の先生達が受験生を出迎え激励されていました。本校では中学へのコース制の導入に併せて、前期入試を2回実施することにしましたが、この方式が定着しつつあります。この結果、B日程の志願者数も年々増加してきており、本日の受験者は昨日のA日程(267名)の1.5倍にあたる401名となりました。コース別の志願状況は既に新聞やこのホームページに掲載されているとおり、「一貫選抜」320名に対して、「発展」81名とほぼ4:1になっており、一貫選抜コースの人気が高まってきています。 
  既に近畿においては中学入試が始まっており、本日受験したほとんどの子ども達は昨日どこかの私学を受験しています。また、何人かは本校のA日程入試を受験しています。
  本日も昨日と同様、9時から各50分の国語、理科、算数の3教科の筆記試験を実施しました。その後昼食を挟んで個別の面接を行ないました。これで、2日間にわたる前期日程の入試は大きな問題もなく終了することになりました。続いて、入試業務で最も気をつかう答案の採点と点検、合否の判定業務を夜遅くまで実施しました。明日は全教職員が出席して選考会議を開催した後、校内掲示による合格発表を行なう予定です。
  今年は、現下の厳しい経済環境にもかかわらず、多くの方に受験いただくことになりました。心から感謝申し上げると共に今回の入試を通じて、子どもの教育にかける保護者の皆さんの熱い思いがひしひしと伝わってきました。この期待に応えるためには、一人一人の教職員がゆるぎない志を持って自己研鑽につとめ、子ども達を将来社会で活躍できる人財(材)に育てていかなければならないと思っています。
  一方で、2日間にわたる大学センター試験も終了しました。明日は自己採点をして、最終の受験校を決定するということになります。いずれにしても当分気の抜けない緊張の日々が続きそうです。

2012年01月14日

中学前期入試始まる

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  1月14日(土)、近畿統一の私立中学入試がスタートし、本校においても前期A日程の入試を実施しました。私も朝5時過ぎに京田辺市の自宅を出発し始発の電車で7時15分に学校に着きましたが、既に多くの塾の先生が受験生激励のために、校門付近に立っておられました。そして、電車が到着する都度、やや緊張した面持ちで保護者と共に来校してくる受験生を出迎えておられました。
  本校では入学者選抜を最重点業務の一つであると位置づけており、常勤の教職員全員がそれぞれの役割に従って、業務を遂行することにしています。そのため、本日も阪急の雲雀丘花屋敷駅や正門・南門に立っての受験生の誘導をはじめ受付、案内、試験監督、採点、面接等にあたりました。また、教職員だけでは十分な対応ができないということで、高校生にも朝早くから手伝ってもらいました。
  本年度の前期入試の志願者は668名(A日程267名、B日程401名)と昨年を105名上回ることになりました。そのため、本日は高校校舎の教室をフル活用することにしましたが、受験生は8時25分までに受験会場に入室、8時半から諸注意と最終点呼を受け、9時から国語、理科、算数の順に各50分の試験問題に取り組みました。そして、昼食休憩を挟んで午後1時からは個人面接を行ない、大きな混乱もなく「A日程」の入試は無事終了しましたが、子ども達にとっては、精神的にも肉体的にも相当ハードな一日であったと思います。
  なお、これから月末にかけて近畿地区の多くの私立中学では入試が行なわれることになっており、受験の予定が入っている人もおられると思います。本校においても明日引き続き「前期B日程」の試験を行ないます。本日の試験で十分実力を発揮できなかった人は、済んだことをいつまでも引きずることなく、今日はゆっくりと休養を取り、新たな気持ちで次の入試に臨んで欲しいと思っています。

2012年01月13日

大学センター試験壮行会の開催

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  昨日(12日・木)、大学センター試験の壮行会を実施しました。最初に、私はこの正月の初詣の際に引いた大吉のおみくじと池田泉州銀行川西支店の小川支店長からいただいた満願寺さんの合格祈願のお札を紹介し、これまで体内に溜め込んでいた”気”を全員に送りました。そして、大学入試は個人戦ではなく団体戦であること、また〝なでしこジャパン〟の優勝を例に取り上げ、みんなの気持ちが集まれば大きな力になり、必ず良い成果に結びつくということを話しました。
  続いて、進路指導部長からセンター試験に臨む心構えのポイントとして「センター試験に勝つ二十七箇条」が配布されました。その中から「試験前の勉強は、得意科目、不得意科目ともバランスよく、勉強しよう。」「直前では、本番と同じ時間で予想問題をしよう。」「たとえ一つの教科でミスをしても、それを引きずらないにしよう。」等をわかりやすく説明しました。これらは今までのセンター試験の経験から編み出されたものばかりです。これをもう一度しっかりと読み直して、本番に備えて欲しいものです。
  本校では、大学のセンター試験を高校における学習の集大成と位置付けており、高校3年生全員が受験することにしています。そのため、指定校推薦や公募制推薦で既に大学に合格した生徒も、自分なりの目標を持って、これまで気を抜くことなく学習を続けてきました。そして、3教科以上のセンター試験を受験することにしています。
  いよいよ明日は本番を迎えますが、今まで頑張ってきた努力は必ず成果となって表れてくると思います。今日は温かいお風呂に入って、できるだけ早く就寝し、明日は余裕を持って出発してください。
最後に、本校の生徒に心温まるご支援をいただいた池田泉州銀行の小川支店長に心よりお礼を申し上げます。

  また、明日の中学受験に備えて、教職員全員で受験教室を中心に準備を行ないました。明日の天気は晴れの予想ですが、朝は冷え込みが厳しくなりますので風邪など引かないように留意し、万全の体調で試験に臨んで欲しいと思っています。
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2012年01月12日

海外留学する生徒に対する面談

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  1月12日(木)、今月末からニュージーランドに留学する生徒に対する渡航前の面談を行ないました。彼女はこれから一年間、日本を離れて生活することになりますが、将来は国連関係の仕事をするという目標を持っています。私は単に語学の力だけではなく、自分なりの専門性を身につけること、生活習慣や宗教や物の考え方の全く異なるものを受け入れ相手の立場に立って共生していくこと、日本の歴史や伝統、文化をしっかりと勉強していくことが大切であるということを話しました。そして、〝高い志と共生の心で世界に羽ばたく〟という色紙を送りました。
  今、グローバル化が益々進展していますが、残念なことに日本の若者達が国内に閉じこもる傾向が顕著になってきています。しかし、これでは国際社会で活躍していくことはできません。彼女がこの留学を通じて、さまざまなことを体験し、大きく成長してくれることを心より期待しています。
  本校では海外留学やカナダ・ニュージーランドへの語学研修、JICAとの交流等を行なっていますが、今後グローバル化に対応するために更なる展開をはかっていきたいと思っています。

2012年01月11日

新成人の意識

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  先日、マクロミルが実施した新成人の意識調査について触れましたが、その詳細は次のようになっています。同社は2000年1月に設立されたインターネット調査(ネットリサーチ)専門会社で、毎年新成人に対する意識調査を行なっています。今回の調査は全国の新成人男女500名(有効回答数)を対象に2011年12月6日~8日に実施されたものです。
 ◇「日本の未来についてどう考えているか」について、『明るい』はわずか0.6%、『どちらかと言えば明るい」を合わせても20%に留まり、残りの80%は「暗いと思う」と回答している。
 ◇「自分の未来」については「明るい」「どちらかといえば明るい」が65%で、「日本の未来」よりもポジティブな数字になっている。
 ◇「自分たちの世代が国を変えてゆきたいと思うか」は、「そう思う」「ややそう思う」を合わせると約8割に上り、昨年の同調査と比較すると8ポイント上昇している。変えてゆきたい内容は、「個人個人の社会貢献」「国民年金をしっかり払う」「日本を海外にアピールする」「国民への情報開示」等、安心して暮らせるとともに海外に誇れる国へ変わってゆくことへの希望が見られる。
 ◇政治に対して「関心がある」と回答した人は72%で、選挙は59%、経済に対しては76%となっている。
 ◇「これから日本が取り組むべきと思うこと」についてのトップ10は「雇用対策」「景気対策」「年金制度の充実・改善」「医療制度の充実・改善」「少子化対策」「教育改革」「外交問題への取り組み」に加えて震災関連の「被災地復興」「放射能問題への対策」「エネルギー問題への取り組み」になっている。
 ◇「就職に対する」問いには「不安を感じている」という回答が約80%を占めており、この理由としては「先輩たちの就職難を見ている」「募集人員が少ない」「正社員になれるか不安」などが上げられている。また「将来就きたい職業」の1位は「公務員」で、2位が「会社員(技術系)」、3位が「会社員(サービス系)」「会社員(事務系)」となっている。
 ◇国民年金制度に関しては、学生であっても20才から加入しなければならないことを8割以上が知っており、制度の必要性を感じてはいるものの将来自分がもらえるか不安を抱いている。
  日本はバブル崩壊以降、〝失われた20年〟と言われ、経済成長が停滞しています。従って、新成人をはじめ若者はかつての日本の元気な姿を知りません。そのため守りの姿勢になりがちですが、思い切ったチャレンジをしていかないと日本の再生は難しいと思います。自分達の世代が日本を変えていきたいという回答が多いのを見て頼もしく感じました。

2012年01月10日

三学期始業式を実施

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  1月10日(火)、生徒達が元気な姿で登校し、校庭で三学期の始業式を実施しました。
  〝新しい年を迎え、皆さんはそれぞれの思いを持って、力強くスタートされたと思います。
お正月には、色々な方から年賀状をいただきましたが、今年は圧倒的に東日本大震災のことが触れられていました。私は以前、暖房関係の仕事をしていたこともあって、東北地方には知人が多く、その中には今回の大震災で被災された方もおられます。これらの被災地の方からの年賀状も何通かいただきました。その中に"あなたの街の電気屋さん"で、津波のためにお店が流された方がおられます。高齢ということもあって、これを機に商売をやめようと思っていたが、息子さんが会社を退職して、家業を継いでくれることになり店づくりをしている人。また、新しいやり方で農業や漁業にチャレンジしている人、新しい商店街づくりに取り組んでいる人等もおられます。これらの中の1通に“ガレキを取り除いていくと、勇気が湧いてくる”という言葉があり、心を打たれました。また寝袋を持って、支援活動を行なっている人やカキの養殖イカダを修理して事業を再開した人、街の復興に尽力している人など、さまざまな方がおられることが分かりました。
  また、日本に長年住んでいる外国人の方からは、これほどの甚大な災害にあいながら、暴動も起らない、また救援物資を受け取るために整然と並んでいる姿やお避難所で年寄りや子どもをいたわっている姿、力を合わせて復興にあたっている姿を見ると、本当に日本人は素晴らしい民族であるという賞賛の言葉も送られてきました。
  去年の暮には、その年の世相を表わす漢字として“絆”が選ばれましたが、この大震災によって、我々は改めて人のつながりの大切さを認識することになりました。人間は、食べる物も着る物も、自分で作っているわけではありません。助け合って生きています。今こそ力を合わせて、物事にあたることが大切であると思います。そして、家族・友人・クラス・部活動チーム等の絆をしっかりと結んでいきたいものです。そのためには、「おはよう」をはじめ「ありがとう」「ごめんなさい」といった挨拶をしっかりと行なうことです。そして、相手の立場に立って、考え、行動し、自分がして欲しいことを他人にしてあげる、自分がされたら嫌なことを絶対にしないということを心掛けてほしいと思います。 
  最後に高校3年生の皆さん、体調を考え、万全のコンディションでセンター入試にのぞんでください。それでは、今年も明るく元気で生き生きと学校生活を送りましょう。〟
  そして、この後全員で掃除を行ない、通常の授業を開始しました。気を引き締めて、この1年を充実した年にして欲しいものです。
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2012年01月09日

平成24年成人の日にあたって

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  1月9日(月)は平成24年の成人の日です。成人の日は1948年に施行された「祝日法」によって〝おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます〟と定められています。その趣旨は〝戦後の物資や食糧難の時代に、将来日本を発展させていくためには「人材」が必要であり、国民自身が成長していくことが大切である。〟ということで、1月15日に制定されました。この日になったのは、日本では古来より小正月として元服の儀式が行われていたという理由です。しかし、2000年に制定された「ハッピーマンデー法」により、1月の第2月曜日に変更されたため、毎年成人の日が変わるということになりました。第3月曜日にしなかったのは阪神・淡路大震災の被災者に配慮し1月17日を避けるという意味もあるようです。
  総務省統計局の発表によると、今年度は122万人が新成人となりましたが、「新成人」の数は、2008年から5年連続で過去最低の水準を更新しており、今年も前年比2万人の減少となりました。これまでのピークは、第一次ベビーブームの世代が成人を迎えた1970年(246万人)であり、今年は初めてその時の半分以下の水準になりました。「新成人」の数は、第二次ベビーブーム世代に生まれた人たちが成人を迎えた1994年(207万人)前後には一旦持ち直しましたが、その後は長い間、減少傾向が続いています。
  日本最大手のインターネット調査(ネットリサーチ)専門会社であるマクロミルの意識調査結果を見ると新成人は受身で安定した生活を求めている一方で、自分達の手で日本を変えていきたいという思いも有しているようです。
  近年は世界的な金融不安や就職難などの影響により先行きが見えない状況が続いています。新成人にとっては期待と不安が入り混じる状況となっていますが、日本は明治維新をはじめ、これまで若い世代が中心になって改革を進めてきました。若者が夢や希望を持って、前向きに生活していけるような新しい国づくりを目指していきたいものです。
  この調査結果の詳細については、後日紹介する予定です。

2012年01月08日

週末の受験に向けて

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  1月8日(日)、いよいよ私立中学の前期入試と大学のセンター入試も今週末に迫ってきました。受験生の皆さんは張り詰めた気持ちでこの連休を過ごされていると思います。
  本年、中学入試の出願締め切りを繰り上げたことで、昨日で前期の志願者数は確定しました。志願者数は本校のホームページのトップに掲載していますが、A日程が267名(昨年221名)、B日程が401名(昨年341名)で、前期の合計では668名となり、昨年を105名上回ることになりました。多くの皆さんに受験していただくことになり、心より感謝申し上げます。なお、本校のB日程の入試日(15日)には午後入試を実施する学校もあり、これらを受験される該当者には面接を効率的に行なう等の配慮が必要であると考えています。
  受験が近づいてくると志願者の倍率の高さが気になったり、やり残したことに対して焦りが生じたりしがちですが、目の前にある入試に集中することが大切です。まず体調を整え最高のコンディションで入試に臨むということです。次に学習時間が夜型の人はどうしても夜にならないと頭が働かないということになりがちですので、入試時間に合わせて頭が働くように朝型の学習に切り替えておくことが必要です。
  そして、次々と新たな問題に取り組むというのではなく、これまでやってきた中で理解が不十分で自信が持てないところや過去のテストでよく間違ったような問題を再度見直す方が効果的であると思います。
  なお、入試当日で留意しなければならないのは天候や交通機関の状況です。土・日曜で電車やバスのダイヤが平日とは異なりますので、あらかじめ確かめておくことや不測の事態に備えて余裕を持って行動するようにしてください。皆さんのご健闘をお祈りしています。
  

2012年01月07日

人日の節句

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  1月7日(土)、9時から本年最初となる職員会議を開催しました。最初に私から年頭にあたっての所感と中学入試の志願状況を報告し、各部署から課題の説明を行ないました。中学前期A・B日程入試の志願者については既に昨年を上回っており、後期日程を含めた最終の受験者数は過去最高になるのではないかと期待しています。
  また、本日は『人日』という五節句の一つにあたり七草粥を食べる風習があるため七草の節句とも言われています。この五節句というのは奇数が重なる日になっており、3月3日(上巳・じょうみ・雛祭り・桃の節句)、5月5日(端午・たんご・菖蒲の節句) 、7月7日(七夕・しちせき・たなばた・星祭り)、9月9日(重陽・ちょうよう・菊の節句) となっていますが、1月だけは1日(元旦)を別格とし、7日の人日(じんじつ)になっています。人日とは文字通り〝人の日〟という意味ですが、この由来は古代の中国において、正月の1日を鶏、2日を狗(犬)、3日を猪(豚)、4日を羊、5日を牛、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにし獣畜の占いをたてていました。そして、7日は人の日として犯罪者に対する刑罰も行なわない慣わしであり、翌8日は穀を占っていたようです。このように奇数の重なる日が選ばれていますが、これらの行事が始まった理由は奇数(陽)が重なると陰になるため、季節の旬の植物から生命力をもらい邪気を祓うということなのです。
  七草粥のルーツは平安時代の初期に中国から伝えられたと言われていますが、当時は「七種粥」と呼ばれており、七草ではなく米・粟・黍(きび)・稗(ひえ)・みの・胡麻・小豆の七種の穀物で作られていました。その後、鎌倉時代になって、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろという七草を加えた粥を食べるようになりました。更に江戸時代になって1月7日が「人日」という一つの祝日に定められたこともあって、七草粥を食べる習慣が武家や庶民にも定着したようです。そして、この日は新年を無事に迎えられたということに対する神への感謝と邪気を払い、家族みんなが元気で一年の無病息災を願うことになっています。また、この時期に七草粥を食べるというのは、医学的にも正月のご馳走に疲れた胃腸を休めると共に野菜の乏しい冬にビタミンを補給するという効用があるということです。
  こういうところにも先人の知恵が生かされていることを知り、興味深く感じつつ七草粥をいただきました。

2012年01月06日

新年の勤務がスタート

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  1月6日(木)、今日は二十四節気の中の小寒で、朝は随分冷え込みました。これから立春の前日(2月3日)までは一年のうちで一番寒いと言われる〝寒〟に入ります。
  年末年始休暇が終了し、本日より通常の勤務がスタートしました。始業式は10日(火)になっていますが、それぞれ高校入試の事前相談や各種の補習を実施しました。
  本校では学校改革の『第2ステージ』を迎えています。:本年度は中学に新しいコース制を導入した年(平成20年)に入学した生徒が高校1年生に進学し、平成25年度には最終の中学・高校のコース制が完成します。今年は辰年(飛龍の年)でもあり、更に教育活動の充実につとめ、平成26年度以降の『第3ステージ』に向けての強固な基盤づくりの年にしていきたいと考えています。
  また、学園事務局において、1月14日からスタートする中学入試の出願受付を再開しました。本年度は昨年と同様『前期A日程』と『前期B日程』および『後期日程』の3回に分けて実施します。なお、本年は出願時期を前倒ししており、窓口での出願受付は次のとおりになっていますので、ご留意ください。
    ①前期A・B入試については明日1月7日(土)まで。
    ②後期入試については1月17日(火)まで。
  なお、本日までの出願状況(すべて第一志望の数)はホームページの〝Infomation欄〟に、出願や受験に関する内容については「中学入試Q&A」ニ掲載していますので、ご確認下さい。
  最後に、これから最も大切なのは体調の管理です。受験日が近づくにつれて精神的にも負担が増してきますので、各家庭におかれましては食事や睡眠等に十分留意してあげて欲しいと思っています。 

  《参考》 小寒・・・1月6日  大寒・・・1月21日  
        節分・・・2月3日  立春・・・2月 4日

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2012年01月05日

日本企業を取り巻く諸課題

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  今、輸出関連企業を中心に企業業績が悪化してきており、懸命な努力を続けているにも関わらず本格回復には程遠い状況です。これまで日本の経済界は経営環境の悪さを「5重苦」と呼んで、政府にその改善を求めていました。この5つは「円高」「世界一高い法人税率」「自由貿易協定(FTA)、TPPの立ち遅れ」 「製造業の派遣労働禁止」「温室効果ガス排出量の25%削減」です。これに東日本大震災後における「電力不足」が加わり、現在は「6重苦」という状況になっています。
  とりわけ、ゆきすぎた円高の結果、企業の売上げと利益は大幅な下方修正を余儀なくされています。現在、自動車や電機メーカーは韓国企業と激しい競争を展開していますが、現代自動車やサムソンはウォン安を背景に着々と占有率を伸ばしてきています。例えば、トヨタでは1円の円高による利益への影響は340億円減、本田や日産では200億円減という金額になります。また、法人税も日本が約40%であるのに対して、韓国が24.2%と大きな差になっています。更に、自由貿易協定の遅れによって、日本企業は関税面でも大きなハンディキャップを負っています。
  しっかりと認識しておかなくてはならないのは、これまで日本企業が差別化のカギにしてきた品質と機能は、ほぼ市場の要求水準に達してしまったということです。この結果、同じ品質・機能でより低価格なものに目が向き始めてきています。言い換えるとコスト力がより重要になってきており、あらゆる部分で高コスト体質にある日本企業が国際競争力を保つのは難しくなってきているのです。そして、これまでの5重苦と今回の電力不足とは抜本的な違いがあります。つまり、「5重苦」の場合は企業の利益を圧迫するものであるのに対して「電力不足」は直接生産活動に結びつくものです。特に電力消費型の産業にとっては死活問題になります。このような状況下にあって、最近、日本企業は高コスト構造を抜け出し、電力不足に対応するために海外シフトの動きを加速し始めました。
  既にエルピーダ・メモリーが台湾に半導体工場、パナソニックがマレーシアに太陽電池工場、東レが韓国に炭素繊維工場、日産がメキシコに完成車工場等の建設を発表しています。
  また、EUにおける財政危機、新興国における景気の減速リスク等からも目が離せません。企業努力も限界に達しつつある中で、政権争いに明け暮れている時間的な余裕はないと思っています。

2012年01月04日

先送りできない日本

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  日本は今、歴史の分水嶺という大きな変化に直面しています。このような状況に陥った理由を一口で表現すると日本としての国家戦略の欠如です。 66年前、日本は第2次世界大戦の敗戦により、全土が焼野が原になり、まさにゼロからのスタートでした。その後、全国民が力を合わせて日本の復興をはかり、不死鳥のように蘇り、世界中から〝奇跡だ〟〝信じられない〟と言われるような経済発展を遂げました。しかし、東西の冷戦が終結し、経済のグローバル化が急速に進展する中で、これまでの成功体験が忘れられず、思い切った手を打つことができなかったため、世界の中での地位が下がり続けています。そして、デフレと円高によって企業の利益が減少し、税収が増えないという状況が続いています。
  一方で日本の人口は2005年をピークにして減少に転じており、高齢化率は世界一となり5人に1人は65歳以上ということになっています。そして、この傾向は益々進み2050年には3人に1人になります。同時に生産年齢人口(15歳~64歳)が減少することになり、これらの人の負担が増加することになってきます。人口構成や出生率を見れば、このような社会が到来することは20年以上も前から予想されていたことです。つまり、団塊の世代が一気に引退する時には社会保障にかかる予算は膨大なものになり、現行の制度が続く限り、社会保障費は毎年1兆円増加していくという事実です。この他にもさまざまなバラマキ政策によって国の借金は1000兆円になろうとしています。そして税収を上回る国債の発行を余儀なくされているのです。
  今、ギリシャやイタリアやポルトガルの国家財政が深刻な状況に陥っていますが、GDPに対する借金の比率という点では日本がずば抜けて高いのです。にもかかわらず、日本がこれらの国よりも大きな問題にならないのは、膨大な個人資産によって日本国債が消化されているからです。しかし、徐々に貯蓄率が低下し、個人資産が減少しつつあることを見ると、早晩日本の借金が個人資産を上回ることになってしまいます。現在、国債の金利支払いだけでも10兆円近いお金が必要になってきています。
  家計に例えると、収入が少ないのに借金をして贅沢な暮らしをしているということです。徹底して支出を減らし収入を増やしていかなければ、日本がやがて破綻するのは目に見えています。〝自分さえ良ければ他の人はどうなってもかまわない〟〝自分が生きているうちは何とかなるだろう〟といった考え方は避けなければなりません。まさに、日本は先送りできない待ったなしの状況になっているのです。選挙での票の獲得を目的としたバラマキをなくし、徹底して無駄を削減する。そして、一人ひとりが危機感を持ち、真面目に働いて税収を増やし、後世に負の遺産を引き継がないという強い決意が必要であると思っています。
  なお、ジャーナリストの池上彰氏の著書『先送りできない日本』には日本の現状が分かりやすく解説されていますので、是非ご一読ください。
  

2012年01月03日

青春とは心の若さ~サミュエル・ウルマンの言葉

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  新年にあたって、それぞれ自分なりに今年の目標を定めた人も多いと思います。私も年頭にあたって、新聞やこれまで機会ある毎に書き留めてきたデータ・カードを読み返し、この一年をどのように過ごしていきたいかを考えることにしています。その中にサミュエル・ウルマンの青春に関する詩(作山宗久氏 訳)がありましたので、以下紹介します。
  
  青春とは人生のある期間ではなく心の持ち方を云う。
  薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、
  たくましい意志、ゆたかな想像力、燃える情熱をさす。
  青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

  青春とは臆病さを退ける勇気、
  安きにつく気持を振り捨てる冒険心を意味する。
  ときには20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
  年を重ねただけで人は老いない理想を失うとき初めて老いる。
  歳月は皮膚にしわを増すが、熱情は失えば心はしぼむ。
  苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い精神は芥にある。

  60歳であろうと16歳であろうと人の胸には、驚異に惹かれる心、
  おさなごのような未知への探求心、人生への興味の歓喜がある。
  君にも吾にも見えざる駅逓が心にある。
  人から神から美・希望・喜び・勇気・力の霊感をうける限り君は若い。

  霊感が絶え、精神が皮肉の雪に覆われ悲嘆の氷に閉ざされるとき、
  20歳であろうと人は老いる。頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、
  80歳であろうと人は青春にして已む。    
        ──サミュエル・ウルマン
  
  また、松下幸之助氏も〝青春〟という言葉を好んで色紙に書かれていました。そして、次のような言葉を残されています。
  
  青春とは心の若さである。
  信念と希望にあふれ、勇気にみちて、
  日に新たな活動を続けるかぎり、
  青春は永遠にその人のものである。

  一年経てば必ず一つ歳をとります。我々の年齢になると、健康には留意していても、年々確実に体力は衰えてきていますので、今まで以上に気力を充実させ、いつまでも若々しく生き抜きたいものです。

2012年01月02日

自らの道を切り拓く

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  新年を迎え、皆さんはそれぞれの思いを持ってスタートされたのではないかと思います。
  お正月の楽しみの一つは年賀状ですが、今年も多くの方から年賀状をいただきました。中には何年もお会いしていなくて、年に一度年賀状を通じて息災を確認している人もいますし、思いがけない方からのものもあります。小学校・中学校・高等学校・大学時代の友人やバレーボールを通じて知り合った人、以前勤務していた会社関係の人、それに現在の教育関係の皆さん等さまざまです。年賀の挨拶だけのもの、近況が詳しく書かれているもの、直筆の書や絵が描かれているもの等それぞれの特徴があって興味深く拝見しました。また、教育の仕事に就いて10年になるため、社会人として元気に頑張っている生徒からの年賀状も何通か含まれており、嬉しく思いました。一方で毎年いただく人から年賀状が届かないと何か気になるものです。
  近年の年賀状で目に付くのは、新しい生活をスタートさせている人が随分多くおられるということです。年々定年を迎える人も増えてきており、これを機に永年の夢であったスポーツや趣味をやり始めた人、ボランティア活動に注力している人、大学に再入学して勉強を始めた人、海外に移住している人、永年にわたって培ってきた経験やノウハウ、技術力を活かして新たな仕事に就いた人等さまざまです。また、若い人の中にも思い切って新たなことにチャレンジしている人も多数おられます。
  今は非常に厳しい経済情勢下にありますが、こういう時代には受身でいる限り、いつまで経っても物事は解決しません。高い志を持ち〝自らの道を切り拓く〟という姿勢で積極的に行動することが大切であると感じています。

2012年01月01日

新しい年にあたって

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  年末年始には日本の文化を凝縮したさまざまな行事があります。年末には〝注連縄を飾る〟〝煤払い(大掃除)をする〟〝鏡餅を飾る〟〝年越しそばを食べる〟〝御節料理を作る〟〝年賀状を書く〟〝除夜の鐘をつく〟等があり,年始には〝お屠蘇で祝う〟〝雑煮を食べる〟〝御節料理を食べる〟〝初詣に行く〟等がありますが、私も教育の仕事についてからは遠出をすることもなく、これらの行事を行ないつつ平均的な生活を送っています。
  
  今年も元日の朝、日の丸を掲揚し、屠蘇と雑煮で新しい年を祝った後、家族で近くの神社へ初詣に行きました。幸い天候にも恵まれたこともあって、小さな子ども連れの家族の姿が目につきました。まだ小学校にも行っていないと思われる幼児が、キッチリと礼をして拍手を打つ姿は実にほほえましいものです。例年と同様、参拝の後、破魔矢とお札を購入し、おみくじを引いている人の姿が目に付きました。私の引いたおみくじは『大吉』でしたが、解説の内容を見ると〝地道に努力すること〟〝謙虚に反省すること〟〝強い志を持つこと〟〝おごり高ぶりなく信心すること〟が大切である〟ということが書かれていました。また、どのおみくじにもこれとよく似たことが帰されているようです。
  日本人は概して、諸外国の人に比べると信仰心が厚いとは言えませんが、困った時には、神仏にお願いすることが多いようです。仏壇にお供えをして、神社にお参りするというのも考えてみれば不思議なことですが、正月に初詣に出かける人は多いようです。しかし、おみくじに書かれているように、いくらお祈りしても懸命に努力しなければ良い成果が得られないのは当然です。むしろ、神様に自分の決意を伝えるという気持ちが大切であると感じました。
  
  月日の経つのは早いもので、教育界での仕事も10年、雲雀丘学園の勤務もこの3月末でまる6年になります。そして、私が知っている生徒達も社会人になって、それぞれの分野で活躍し始めています。これから社会は大きく変化してきますが、原点に戻って将来の日本を背負って立つ人材を育てるという強い思いで取り組んでいきたいと思っています。