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2014年10月31日

神無月から霜月へ

 校長室を出ると、「こんにちは」、軽い会釈とともに声が発せられました。緊張した面持ちで中央棟の応接室前に立っている高3の男子生徒です。「こんにちは。面接練習。」と声をかけると、緊張が解けたかのように穏やかな表情に変わりました。学年と進路指導がタイアップしての面接練習の順番待ちをしている生徒でした。
 10月も終わり、11月を迎えます。明日は防衛医科大学医学科の一次試験です。私立大学の公募制入試も始まります。指定校・AOなどの推薦入試を含め、いよいよ受験モード、受験本番といったところには入ります。今まで定期テストや実力テスト、各種模擬テストなど校内で多くのテストを経験してきました。これらは、現状の学力到達度や理解の度合いを測るものです。できていなければそれを今後どう克服していくのかを考え対策を立てればよかったのです。ところが、入試は「選抜・選考」するためのものです。試験の結果が全てになります。しかも、どれだけ出来たかということもありますが、他者との比較、定員の枠内に入るかどうかがメインとなってきます。競争原理が全ての世界です。この違いに留意して万全の態勢で臨んでほしいと思います。
 すっかり日が落ちるのが早くなりました。辺りが暗くなるのと対照的に学習スペースでの明かりが際立っています。例年の光景ですが、それぞれ机に向かって黙々と学習する姿が今年も受け継がれています。図書室も多くの高3生が残って学習しているようです。一方、職員室の交流スペースでは研修旅行に向け小さな折り紙で鶴を折っている中3の女子生徒のグループがありました。明日から霜月、神無月最後の放課後の様子でした。

2014年10月30日

中学生は演劇鑑賞と環境講座

 きょうの午後は中1・2年生が『海賊、森を走ればそれは焔……-九鬼一族流史-』演劇鑑賞のため塚口ピッコロシアターへ出かけました。また、中学3年生は沖縄研修旅行の事前学習と環境講座かねて、美ら海水族館から、沖縄美ら島財団総合研究センターでサメやエイの研究をされている佐藤圭一先生をお招きして、「沖縄の海と自然について」の講演会を行いました。研修旅行で美ら海水族館を訪れることになりますが、その時の見学のポイントや見方、感じ方も変わったものになると期待しています。佐藤先生は3年前から事前学習にお越しいただいています。先輩たちもお世話になった先生です。
 中学校の全学年とも午後は普段の授業とは違った学びの場となりました。日々の授業を基本としながらも、それぞれの分野で活躍されている専門家や研究者の方から学ぶ機会を効果的に取り入れていく、「本物の学び」の一環としての取り組みとなります。学年毎や今回のように複数学年共通、または中学や高校といった校種ごと、あるいは有志と様々な形態で実施しています。これらの機会を通して将来の進路や学びの課題を見つけだす生徒も出てきています。
 中学3年生は11月になると、3泊4日で沖縄への研修旅行へ出かけます。学校を離れての学びとなります。現地へ出かけないと分からないこと、現地だからこそ理解が深まることなど沢山の出会いや経験を積むことになります。目の前を流れる美しい風景や自然からその背景にある歴史や変化する自然環境などへと関心が深まる研修旅行となることを期待しています。

2014年10月29日

今週末は最後の中学入試説明会

 朝晩は冷え込み、涼しさを通り越し寒さを感じるようになりました。木枯らし一番も昨年より早くやってきたようです。季節は順調に進み二十四節気の「霜降」、10月もあと僅かになりました。
 今週末の11月2日(日)は第3回中学入試説明会を行います。来年度入試に向けた最後の説明会になります。今までのところ多くの方に参加いただいており、順調に進んできていると考えています。少子化に厳しい経済状況に加え公立高校改革の動きなどが反映し私立中学受験は厳しくなってきていると言われています。しかし、先日の兵庫県中学高等学校連盟が発表しました私立中学入試募集要項を見てもわかるように、各校ともコース制の導入や新たなコースの新設など特徴ある取り組みを進めてきています。このような厳しい情勢を真正面から受け止めていこうとする姿勢の表れだとも言えます。公立中学には無い特徴ある教育や中高6年間のスパンで生徒を育てるノウハウや実績などは、私立中学なればこそのものです。
 本校も平成20年度より進めてきました学校改革も、来年度第三ステージへ向けて歩み出すことになります。一貫・発展と2つのコースで歩んできたものが、一貫コースだけになります。言い換えると、一貫コースで培ってきたたノウハウを全ての生徒のものにするということです。「本物の学び」の追究も3年が経過し充実発展してきました。来年度もさらに新しい取り組みが加わることになると思っています。これら学校改革の進捗状況や今後の展望を説明会で確認していただきたいと考えています。

2014年10月28日

県私立中学高等学校の募集要項概要発表

 県私立中学高等学校連合会が来年度の県内私立中学・高等学校の募集要項概要を発表しました。募集人数は、中学が4614人(昨年より10人減)、高等学校が9738人(同70人減)となっています。
 中学の募集人数の内訳は、男子校1169人、女子校1855人、共学校1590人、女子校が前年より10人減、男子校・共学校は前年度と同じ募集人数となっています。
 高校では、男子校1645人(前年度比480人減)、女子校2915人(同40人増)、共学校5178人(同370人増)となっています。男子校の関学、育英の2校が共学に、女子校の親和女子、松蔭の2校が高校からの募集を行うことになりました。結果、男子校が減り、女子校、共学校が増えることになっています。
 募集人数から見た来年度の私立中学・高校入試ですが、コース制の導入や新たなコースの新設・改編などが行われている学校が多くあります。本校も、中学は160人、高校が約115人と従来通りの募集人数ですが、その内訳は中学が一貫コースのみの募集、高校が選抜特進約115人、一貫・特進若干名と変更しています。県私立中学高等学校連合会はホームページを一新し、各校の募集要項や教育の特徴がよく理解できるように内容を充実させていますので、これを見ていただければよくわかります。
 県公立高校は、16学区を5学区に再編する内容と中学卒業者減により全日制で12学級減(480人減)とする内容をすでに発表しています。

2014年10月27日

読書週間始まる

 「めくる めぐる 本の世界」、今年の読書週間の標語です。きょう10月27日から11月9日までの2週間が読書週間です。
 活字離れが進み本や新聞を読まなくなったといわれた時期がありました。最近は少し変化し、スマホなど電子機器を使った読書や情報収集が多くなり、その面からも雑誌・本や新聞離れが進んでいるといわれています。「スマホ読書」という言葉も出てきています。
 スマホで読もうが本で読もうが同じではないかと思われますが、その読む本にたどり着くまでの経緯に違いがあると思います。目的とする本を探しに本屋さんや図書館へ行きます。その過程で目的外の物にも目がいきそれを手にすることもあります。明確な目標がないままぶらっと行くこともあり、何も買ったり借りたりせずに帰ってくることも多々あります。一方、ネットを利用すれば、探しに行くことなく即座に現物を手に入れることができます。関連する書物も手に入れることが可能です。同じように思われますが、間違った情報も沢山あるネットです。「何を」という目的がハッキリしていて、情報を見極める目・見抜く目を持っている場合、ネットからの情報収集は大量かつ専門的に深い内容も可能となり有効に活用できます。反対に、「何を」が無い場合は情報にたどり着くことすら出来ません。
 「本はどうも」とか「読書は嫌い」という人は、「食わず嫌い」と同じで、食べていないから味が分からないのと同じだと思います。秋の夜長、読書の秋です。未知の世界、新しい世界に入る出会いが待っている本屋さんや図書館へ足を運ぶことからはじめてはどうでしょうか。

2014年10月26日

中教審が大学入試改革答申案

 文部科学相の諮問機関である中央教育審議会は大学入試の選抜方法の改革を促す答申案をまとめました。
 答申案では、現行の入試制度は知識偏重で1点を争うテストになっているとして、それを知識の活用力や思考力、主体性を評価するものに変えるべきだと指摘しています。また、大学が行う個別試験も志望理由書や面接、プレゼンテーション能力、集団討論、部活動の実績などを組み合わせた多面的な評価に転換するように提言しています。
 中教審の答申のポイントは、「①センター試験に代えて『大学入学希望者学力評価テスト(仮称)』を2021年入試から導入する②思考力を重視し教科の枠組みを超えた問題を出題する③英語は『読み・聞く・書く・話す』の4技能をバランス良く評価し、TOEFLや英検など外部試験の活用も検討する④各大学の個別試験は小論文や面接、集団討論などで多面的に評価する⑤高校生の基礎学力を見る『高校基礎学力テスト(仮称)』を新設する」となっています。
 選択式から記述式に変わったり、複数の教科にまたがって出題する「合教科・科目型」の問題になろうと、競争試験をやることに変わりはありません。また、2020年度から段階的に実施するとされる「高校基礎学力テスト」が新たに導入されます。生徒への新たな負担を強いることになると共に、この取り扱いや対応によっては、序列化が進みこれまで以上の「格差」が生じるとの懸念もあります。多くの受験生がある中、記述のみの試験の採点や面接重視で時間をどう確保するのかなど、乗り越えるべき課題がたくさんあります。

2014年10月25日

100年に1%の確率

 2014年9月27日、御嶽山が噴火し、戦後最悪の50名を越える方が亡くなりました。日本は地球上の活火山の約7%が集中する火山大国といわれています。火山に対する研究や火山とどう向き合うかは日本で生活する上で欠かすことの出来ない課題となっています。
 今回の噴火(水蒸気爆発)と違ってカルデラの形成を伴うような巨大噴火というものがあるそうです。神戸大学大学院理学研究科は今月の22日、日本列島で過去12万年間に起きた火山噴火を統計的に解析し、そのまとめを発表しました。それによると、日本列島で今後100年間に巨大カルデラ噴火が起こる確率は約1%としています。この巨大カルデラ噴火、今から約7300年前に鹿児島県南部の薩摩硫黄島火山で起こった鬼界アカホヤ噴火は、南九州の縄文文化を壊滅させ、その回復に1000年近くかかったと言われています。
 この様な噴火は日本列島のどの場所で起こるか特定されてはいませんが、中部〜南部九州で起こったと想定した場合、火山灰が偏西風によって運ばれ降灰により北海道東部を除く日本全域で生活不能になるとの「最悪のシナリオ」を考えています。兵庫・大阪では50cm火山灰が積もると予想されています。「巨大地震は日本に甚大な被害を与えます。例えば、今後30年の発生確率が70%といわれる南海トラフ巨大地震の死亡者数は30万人を超えるとも言われています。一方で巨大カルデラ噴火は、日本という国を消滅させると言っても過言ではありません(神戸大学プレスリリース)」と警鐘を鳴らしています。

2014年10月24日

校外学習&中3学力推移調査

 きょうは素晴らしい秋晴れの天気でした。中学3年生以外の学年は校外学習に出かけてました。中学1年生は箕面国定公園を歩く徒歩遠足です。中学2年生は神戸ポートアイランド、高校1年生は京都市内班別行動、高校2年生はUSJ、高校3年生は北野天満宮での合格祈願と市内散策となっています。何れも現地での集合、解散となっています。秋晴れのなか、学校を離れそれぞれの場所での校外学習、それぞれの課題を遂行すると共に気持ちもリフレッシュしていることでしょう。週明けに元気な顔を見せてくれることと思います。
 一方、学校は、いつもは大勢の生徒が元気に活動している様子が見られるのですが、残っているのは中学3年生だけです。生徒が少ない上に学力推移調査に取り組んでいましたので、校内は静かを通り越し寂しい感じがするほどでした。調査終了後は沖縄研修旅行に向けての事前学習を行っていました。
 学園高校に進学するには入試の必要がない中学3年生です。入試を突破する学力をつける為だけの学習ではありません。将来の進路を考えどのような分野に進むのか、そのためにどのような学習が必要かなどを考える取り組みを始めることが大切です。「木の葉の落つるも、まづ落ちて芽ぐむにはあらず、下より萌(きざ)しつはるに堪へずして落つるなり。迎ふる気、下に設けたる故に、待ちとる序甚だ速し(徒然草第155段)」。高校になってから考えるのではなく、中学3年生の間にどのような「萌し」を作り出すのか、それが新しく迎える高校生活において早く新芽を出させることになります。新芽の気を蓄えると枯れ葉はあっという間に落ちてしまいます。

2014年10月23日

中学学力推移調査を実施

 きょうは中学1・2年生が学力推移調査を行いました。中学3年生は11月に研修旅行に行きますので、他学年が校外学習に出かけるあす、学校に残ってこの調査を実施することになっています。
 この調査は4月とこの時期の2回、毎年中学で実施することにしています。中学1年生は入学時の学力や学習習慣が入学後どのように変化してきたか、他の学年は進級後の変化を学年という集団と各個人について調査することになります。全国調査ですから、校内だけでなく全国的な位置を知ることができます。また、毎年同時期に同じ種類のもので実施しますので、学年間の比較をすることもできます。平成20年の中学改革以降、前年度の学年を新しい学年が追い越すという、いわゆる右肩上がりの状態で推移してきているのがこの間の特徴といえます。発展・一貫の2コースとも入学してくる児童が変化してきている様子が表れています。
 校内で実施する定期考査や実力考査、全国規模で行われるこのような調査や模試、どちらにも言えることですが、結果だけにこだわるのではなく、この間の学習に対する取り組みの反省・総括として、今後にどう活かすかということが大切になってきます。もちろん、生徒だけではありません。教科指導や学級指導にあたってきた先生の反省材料としても大切なデータになります。学習活動の評価は、生徒と共に指導にあたっている先生に対する評価でもあるからです。
 現在学習していることをとことん掘り下げていく、そうすれば過去に学習したことの不十分だったところが明らかになると共に、以前理解できなかったところも理解できるようになります。「学び」に手遅れはありません。

2014年10月22日

「活躍できる自分を見つける」

 「好きこそ物の上手なれ」、人間誰しも好きのことや物に対しては熱心に努力するし、上達も早いということを表した古くからある諺です。この言葉のうらには、やらされていたり、しぶしぶやっていては創意工夫も生まれないし上達もしないということを表しています。これは、習い事だけに当てはまるものではありません。学習においても同様のことが言えます。興味・関心のあることには、「なぜ?」という疑問も生まれますし、そのことが気になり、調べたり追究する中で「あ、そうか!」と疑問が解け面白くなりさらに深く追究していこうと、時間や労力を惜しまず打ち込むことになります。
 この何か「好きな物」、興味・関心のあるものを見つけ出すキッカケや機会をどう作り出すか、これも学校教育の中での大切な役割だと考えています。話を聴いたり、いろいろなものを観たり体験したり、そこから更に進んで探究する機会などを作ることです。「たくさんの知識や技術を習得したから高い能力が育つわけではない。自分で課題を見つけ、その解決へ向けて活躍できる自分を見つけたとき、その能力は飛躍的に伸びる」。京都大学山極寿一学長の「大学教育の使命」の中からの引用です。 私たちは今の学校改革の柱として「本物の学び」の追究を掲げています。授業を土台に、「Hibari SPP」、アカデミックサマー、研究者体験、環境教育、1Day Collegeなど様々な機会を通じて「活躍できる自分」を見つけて欲しいと考えています。

2014年10月21日

「学び」の姿勢

 「守・破・離(しゅ・は・り)」という言葉があります。「守」は、師についてその教えを忠実に守って習うこと、「破」は、 師の教え・流儀を極めた後に他流をも研究すること、「離」は、自己の研究を集大成し、独自の境地を拓いて一流を編み出すこと、などを表すとされるています。剣道などの習い事をする上での心構えや修行の順序段階を教える言葉として使われます。
 学習においても同様のことが言えます。「学(まなぶ)はまねぶ」と言われたりします。赤ちゃんがお母さんの発する言葉を「まね」て覚えていくのは正に、「まねぶ」であり「守」です。教えを忠実に守り、無条件で実践していく、これは全てに通じる学びの姿勢と言えます。
 ただ、修行の段階はこれで終わりではありません。まだ、「破・離」と続いていきます。これは「学び」にも言えることです。授業で教えられた内容を復習して身につけ、与えられた課題を忠実に遂行する「守」の段階から、次の段階へと進んでいくことが求められます。具体的には、授業に臨む姿勢として復習はもちろんのことですが、明日の授業ではどんなことをするのか、先生はどう説明し展開しいていくのだろうかを考える予習が大切になってきます。自分はこう考え、このようにすると言うものを持って臨むことです。もちろん、これから学習する内容ですから、未知のものがあり間違った捉え方をすることもあります。しかし、この姿勢で授業に臨むのと単に受け身で臨むのとでは、同じ1時間の内容が違ったものになることは間違いありません。授業研究と合わせ、学ぶ者の姿勢が大切になってきます。

2014年10月20日

授業研究の取り組み

 学校生活の中で、生徒が多くの時間を費やすのは言うまでもないことですが授業です。平日は6〜7時間、それに講習などが入ります。この授業、生徒が生き生きと活動する場であり、日々新しい発見があり充実したものとなる必要があります。授業研究は生徒、先生ともに欠かせない課題ということになります。
 授業研究に大きな役割を果たすものとして、研究授業があります。同じ教科はもちろん他教科に於いても参考になります。先週の土曜日、高校一年生の化学、きょうは同じく高一の数学の授業で研究授業が行われました。この間、数学は中学を含め3回、理科は物理と化学の2回、社会が中学で1回の研究授業を行っています。理科やきょうの数学はiPadを授業で活用していました。使い方は説明等を補完する役割として先生が使うものであったり、先生だけでなく生徒がiPadを使って授業課題に取り組むなど形態は違っていますが、新しい機器を積極的に授業に活用しようとするものでした。また、きょうの数学はアクティブ・ラーニング型授業での問題演習に取り組んでいました。先日の物理の授業も同様の手法で行われました。一方、社会科では研究授業ではありませんが、高3の世界史の授業に大学の先生をお招きして「歴史講演」を計画しています。
 授業の進め方や形態は様々ですが自らの授業を公開し、多くの先生から意見を聞きそれを次に活かしていく、絶えず進取の精神で授業の工夫をする、この姿勢が授業研究の要であると共に生徒にも反映することになるものと確信しています。

2014年10月19日

平成26年度第二回高校OS&入試説明会

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 爽やかな秋晴れの中、第2回高校オープンスクール(OS)と高校入試説明会が行われました。
 OSは200名を超える参加申し込みがありましたが、「模試と重なって行けなくなりました」などのキャンセルがあり194名の参加となりました。
 OS終了後の入試説明会には644名の方が参加されました。資料は481部をお渡ししています。参加者数、資料配布部数とも昨年の同時期より少ない数となっています。ただ、参加者数に占める資料配布部数の割合が多かったのは、「高校入試の模試」と重なり、保護者だけで参加される方も多かったからではないかと考えています。
 高校は、所得制限が導入されたものの公立高校の授業料は基本的に無償となっています。この点については私立高校の大きなハンデとなっています。ただ、私学ならではの特徴的な取り組みや教育内容から私立を専願で検討しておられる方も多くあります。「公立か私立か」が選択の大きな要素と成りますが、公立を第一にして、私立を第二(併願)とすると言う考え方が変化してきているのも事実です。「公立・私立」を含め「行きたい学校」、「自分にあった、頑張れる学校」はどこかを基準とした学校選びが根付いてきているように感じます。
 本校の来年度高校入試は、募集定員が約115名と例年と同じですが、その内訳が選抜特進約115名、特進・一巻選抜若干名と大きく変わります。特進が若干名となり、入試の難度が高くなると予想しています。これからの時期は高校入試にとって「胸突き八丁」、ゴールイメージを明確にして頑張りましょう。

2014年10月18日

様々な活動が行われる土曜日

DSCF5559.jpg 土曜日です。本校は毎週土曜日、授業を行なっています。授業は午前中の4時間ですが、午後からは部活動やその他色々な取り組みや行事が計画されることが多い曜日になっています。
 きょうの土曜日は、スコットランドからセントアンドリュース・アカデミーの生徒が来校しました。特別なプログラムや大幅な授業変更などは行なわず、普段の学校生活のなかに合流するという形態で行っています。午前中は授業に参加、午後からはESS、茶道、箏曲、剣道などの部活動に参加していました。日本へ研修旅行に来ている生徒たちです。日本が大好きで、色々な観光地を巡るようですが、同世代の生徒との交流がやはり一番の思い出になるようです。本校生にとっても良い交流になっていると思います。
 また、中学1・2年生の有志が取り組んでいる「Hibari SPP」ですが、きょうの午後、テーマA「航空機の先端技術と環境問題」、テーマB「食品添加物の科学」、テーマC「生物多様性」の3講座とも大学から先生をお招きしての講義が行われました。テーマAの航空機の講座はすでに工場見学などのフィールドワークは終了していますが、他の2講座はこれから本格的な取り組みへと進んでいくことになります。
 一方、雲雀丘学園の2つの幼稚園、小学校、中高等学校の各PTAの連合組織である学園PTA協議会が行なわれました。各校種の上半期の取り組みの報告と共に、各校種の課題や校種間の連携などについて意見交換などが行なわれました。
 部活動も土曜日の午後は、まとまった時間を取って練習できます。明日は高校OSとあって、その準備とともに練習に熱が入っているようです。生徒も保護者も先生も忙しい土曜日となりました。

2014年10月17日

15年度兵庫県公立高校募集定員発表

 兵庫県教委は16日、来年度の公立高校募集定員を発表しました。来春の国公立中学卒業予定者数が前年度より約740人減っているため、全日制は12学級減(480人)となっています。4年ぶりの減少だそうです。定時制や多部制、通信制は増減がありませんでした。
 来年度入試から学区が再編され、従来の16学区から5学区に変更されます。県全体では生徒減による学級減となっていますが、新第2学区(尼崎、西宮、宝塚、伊丹、丹有)は卒業者数の増加が見込まれるため、4つの学校で各1学級増、1つの学校で1学級減のトータル3学級(120人)増となっています。少子化と言っても、全体の傾向であって地域により増加しているところがあるということです。詳細に分析する必要があるということになります。学級増となった学校は、9月1日現在の希望調査で昨年の募集定員を上回っている学校が2校、下回っている学校が2校となっています。希望者の多い学校が多くある中で、この様な割り当てになっています。
 学区再編後の初めての入試となります。今までは受験できなかった学校も受験出来るようになります。第一希望の加算点も変更になっています。一番行きたい学校はどこなのか。それが、私立か公立か。私立の場合は専願で挑戦し、併願をどうするのか。公立を第一に考えた場合、私立の併願をどうするのか。その場合、第二希望と私立の兼ね合いをどう考えるのかなど、従来の進路指導の範疇を越えたような課題が出てくるかも知れません。「行ける学校」ではなく、「行きたい学校」を目指して努力する、入試制度が変わろうとそれが基本に変わりはありません。

2014年10月16日

黄色いアサガオ

 青色と黄色、青色はノーベル賞を受賞した発光ダイオード、黄色はアサガオで話題を集めた色です。
 「黄色いアサガオだけは追いかけるな」は、東野圭吾の小説「夢幻花」の帯にある言葉です。小説でも取り上げられ、黄色のアサガオは「幻の花」と呼ばれています。アサガオは青い花が元々の色でしたが、江戸時代にアサガオの品種作りが盛んに行なわれ、赤、桃、紫、茶、白など多彩な色が現れたそうです。そのなかに黄色もあったとされていますが、その後途絶え姿はみられなくなっていました。その「幻の花」を基礎生物学研究所の星野敦助教らが、鹿児島大学と(株)サントリーグローバルイノベーションセンターの共同研究で咲かせることに成功したと10月10日に発表しました。
 江戸時代に栽培と品種改良が盛んに行なわれ多彩な色のアサガオを作り出していたというのは驚きです。それを現代の科学の力で再現したことになります。アサガオと言えば、朝に開花し夕方にはしぼみます。同じように咲く花に木槿(ムクゲ)があります。白居易の詩のなかに「松樹千年終是朽/槿花一日自為榮」(「放言」の一部)とでてきます。松は千年の寿(よわい)をたもつが、いつかは朽ちる/ムクゲの花は一日の寿命でもそれはそれでまた栄華だ、と謳っています。どちらも昔から生活に根ざした花とされてきてものです。
 同じ花で「黄色」の先輩の「青色」、「不可能・有り得ない」とされた「青いバラ」も開発に成功した後、「奇跡」、「神の祝福」や「夢叶う」という花言葉が新たに設けられたとの話です。何事にも挑戦することの大切さを教えられた発表でした。

2014年10月15日

各学年で学年集会

 秋晴れの良い天気となりました。気温が急速に下がり涼しいというより寒さを感じるほどです。
 きょう水曜日は、生徒朝礼を校庭で実施することになっていますが、中間考査も終わり、2学期の後半に向けて学年集会やクラスで話し合う時間を取るために朝礼を行ないませんでした。
 本校の朝礼は、中学朝礼・高校朝礼・全校朝礼の3種類になっています。全校朝礼は高校生(生徒会)が企画・運営します。これだけでは、中学生が企画・運営にあたる場面がありませんので、中学生の力で運営する実践の場として中学朝礼を実施するようにしています。また、中学生だけの課題について全体に意思統一する場としても活用できます。細部にわたる細かな点まで意思統一するにはクラスや学年など小さな集団が適していることは当然ですが、中学・高校に全校生という大きな集団が短時間に一堂に会して集会を行うことも大変意義のあることです。身近な自分に関係のあることだけでなく、将来経験するであろうことや同じ学園で生活しているものが現在抱えている課題や取り組んだ努力の成果などを全員で共有することができるからです。体育大会や文化祭では先輩の頑張る姿や到達している高みに挑戦し、乗り越えようとする気持ちを刺激される経験をしていると思います。先輩が築いた新しい峰を後輩が乗り超え、更に新しい高い峰をつくっていくという好循環です。
 小さな集団や大きな集団、それぞれの持つ役割や特徴を生かした集会を活用しながら全体に反映させていく事が大切だと考えています。

2014年10月14日

2学期後半に向けて

 2週連続しての台風上陸となりました。今回も通勤通学時に台風の影響が残るかと心配していましたが、平常通り授業を行なうことができました。
 先週、中間考査が終わりました。授業では答案返却が行われています。この授業は、単に◯か×の確認や得点の合計の確認ではありません。できなかったのは何が理解できていなかったからなのか、間違って理解していたところはなぜそのように考えたのかなど、また、重要な事項や単語・語彙などで覚えなければいけないものが覚えられていないことを確認し、今後の課題にするなど重要な役割を持っています。学習を効果的・効率的にする人は、この時間を大切にする人です。スポーツにおいても同様のことがいえます。試合が終わった直後に、試合で明らかになった課題を持って行なう練習が効果的だとされています。
 中間考査が終わり、2学期の折り返しの時期となりました。上級学年への進級に向けての各自の課題に取り組む中学1・2年生、高校進学に向け(コース分けを含む)ての課題に取り組む中学3年生、進路実現に向け、文理選択を含め科目選択をどうするかを考えないといけない高校1年生、目標とする学部・学科や大学への進学のために力をつける課題を持つ高校2年生や大学受験・センター試験対策が課題となる高校3年生とそれぞれに課題は明確です。これらの課題遂行に向け気持ちを切り替えての再スタートが必要になってきます。
 台風が季節の進行を早めました。空気が一気に入れ替わったようです。これからの一日一日は進行が早く感じられるようになります。季節の進行に遅れを取ることなく、目標実現のイメージを持ち努力することが大切になってきます。

2014年10月13日

2週連続で台風が上陸

 台風19号は、今朝、九州の鹿児島県に上陸、その後高知県をぬけ大阪府に再上陸し東海地方を東寄りに進んでいます。2週連続での台風上陸です。10月に2つの台風が上陸するのは2004年以来10年ぶりです。しかも、10年前とほぼ同じような進路をとっています。この時は、台風の中心が通過したところから離れた豊岡市で円山川が氾濫し大きな災害が起こりました。台風本体の雨雲と秋雨前線が影響して大雨となり被害が大きくなりました。台風の中心が通過する近辺だけでなく広い地域で災害に対する対策と注意が必要になってきます。
 台風は地震や火山の噴火と違い進路の予測が可能です。今回の台風上陸あたって、多くの地域で避難勧告や避難準備情報が発令されました。また、TVやラジオなどを通じて詳細な台風情報も報道されています。祭日ということも関係したのかもしれませんが、公共交通機関であるJR西日本が、私鉄は通常通り運行しているなか、午後4時から京阪神地区すべての運転を取りやめるという対応をとりました。前日の12日の段階から予告しての全面運休という処置は初めてのことだそうです。
 台風は秋台風の特徴ともいえるように速度を早めながら進行しています。今回の19号は台風の前面の雨雲が大きく、通過後は急速に天気が回復するようです。しかし、大きな暴風域や強風域を持っています。通過後の風の吹き返しに警戒が必要とのことです。午後10時17分、宝塚市やその近辺では大雨・洪水警報は解除されていますが、暴風警報は発令中です。明日早朝の気象情報や交通機関の運行状況を確認のうえ登校の判断をして下さい。

2014年10月12日

19日は高校OSと入試説明会

 来週の日曜日(19日)は第2回高校オープンスクールを開催します。あわせて、高校入試説明会も実施します。オープンスクールは申し込みを締め切らせていただきましたが、説明会は申し込み不要となっています。多くの方のご来場をお待ちしています。
 さて、高校入試ですが、私立・公立とも少子化が進行する中、コース制の導入や特徴ある教育の実施を目指し入試制度の変更が行なわれています。大阪府は、普通科を前期・後期とも受験可能にしたり、昨年度は学区を撤廃、再来年度入試(現中2)から、前期は一部実技を伴う専門学科のみとし、普通科など多くは後期に行なうようにすることを検討するなど毎年変更されてきています。一方、兵庫県は27年度入試から従来の16学区を5学区に再編した状況下で入試を行ないます。公立高校の入試制度の変更が私立校高入試に影響を与えることになると考えています。
 本校は平成19年度より高校にコース制を導入して参りました。翌年には中学にコース制(一貫・発展)を導入し、今春にはその卒業生がでるところまできました。そして、来年度からは新しいステージに向け中学の募集は一貫選抜のみとして入試を行ないます。高校から入学されてくる方も年々選抜特進の生徒が多くなり、今春の入試においては100名を超える方が入学されるところまできました。そこで、本校の高校から募集する定員が約115名ということから判断して、来年度から募集定員の約115名を選抜特進とし、特進を若干名(一貫選抜も若干名)にすることにしました。これに伴い高校入試はいくつかの点での変更点がでてきます。入試説明会で是非確認していただきたいと考えています。

2014年10月11日

考査明けの土曜日

 中間考査が終わり、授業が再開です。非日常から日常に戻りました。早速、答案返却も始まっています。考査を終えた後の答え合わせや間違い直しを軽視することはできません。事前とともに事後までシッカリ行なってこそ終わったことになります。
 きょうは土曜日ですが、午後には様々な行事が計画されていました。中学3年生は、全学年のトップを切って学年懇談会が行われました。内容は、11月に行なわれる沖縄研修旅行の説明や高校進学にあたって中学3年生の後半をどう過ごすかなど学習面を中心にした話などです。研修旅行は平和学習や環境学習、伊江島でのファームステイなど多くの先輩が経験してきたものです。特に思春期の課題を抱えるこの時期の生徒にとってファームステイは大きなインパクトを与えるものとなってきました。中学生活を締めくくる大きな行事です。きっと忘れられない良い思い出をつくることになると思います。また、進学にあたって、発展コースの生徒が選抜特進と特進に分かれることになります。これらについても2学期の頑張りが大きな役割を果たすことになります。
 高校3年生は学年と進路指導部がタイアップして面接指導を行なっていました。普段の授業で顔を合わせている先生ですが、面接となると別物のようで緊張した面持ちで対応していました。
 あす、明後日と連休になりますが、台風19号の動きが心配です。2週続けて、しかも休日明けにやって来るということになります。連休明けは模試も計画されています。台風に対する備えと共に休日の学習も怠ることの無いようにする必要があります。

2014年10月10日

17歳の高校生がノーベル平和賞を受賞

 今年のノーベル平和賞は、女性や子供に教育機会を与える必要性を訴え続けるパキスタン人のマララ・ユスフザイさんと、自国の貧しい子供や若者に教育機会を作る活動を続けるインド人のカイラシュ・サティヤルティさんの2人が受賞しました。17歳の高校生、マララさんは最年少のノーベル賞受賞者となりました。
 ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長は、「子供や若者の権利が尊重されることは、世界の平和と発展のための前提条件だ。特に紛争に苦しむ地域では、子供たちの権利を侵害することで暴力が世代から世代に継続される」と述べ、「ヒンズー教徒とイスラム教徒、インド人とパキスタン人がともに教育のために過激主義と闘っている点を重視した」と二人への同時授賞の理由を説明しています。
 マララさんがスクールバスでの下校途中に武装集団に銃撃され重傷を負ったのが2年前の10月9日です。翌年の7月12日、マララさん16歳の誕生日に国連本部で、「無学、貧困、そしてテロリズムと闘いましょう。本を手に取り、ペンを握りましょう。それが私たちにとってもっとも強力な武器なのです。1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。エデュケーション・ファースト(教育を第一に)」と元気な姿で全世界にアピールしました。
 小・中学校と9年間の義務教育、高校の進学率約98%(通信制含む)、大学・短大・高専・専門学校への進学率約76%(文科省データ)、これは日本の現状です。学ぶことの意味や意義を問いかけられたノーベル平和賞でした。

2014年10月09日

10月に2週連続の台風

 先週の台風18号に続いて、19号が週明けに日本列島に接近・上陸の気配を見せています。2週連続で上陸するとなれば2004年以来10年ぶりだそうです。19号は、18号とよく似た進路をとっていますが、少し西側の海水温が高い海域を通過中とのことで、より発達し猛烈な台風となっています。
 気象庁の統計データの中に1981年〜2010年の30年間の平均をとった台風の平年値というデータがあります。それによりますと、8月の発生数5.9、接近数3.4、上陸数0,9と一番で、次いで9月(4.8、2.9、0.8)7月(3.6、2.1、0.5)の順となっています。10月は、発生数が3.6で7月と同じですが、接近数1.5、上陸数0.2は7月より少なくなっています。また、11年〜14年の直近の4年間の上陸数は、9月5回、7月2回、6、8、10月が各1回となり、9月の方が8月より多くなっています。9月や10月に接近・上陸する回数が多くなれば、暴風による被害に加え秋雨前線との関係で雨による被害が多くなります。
 9月末は御嶽山が噴火、その後、日本各地の火山活動は活発になっているとの見方もあります。台風の上陸のピークが9月にずれ込み、10月にも複数の台風が上陸するようになってきています。火山活動と台風の上陸数、偶然の一致とは思いますが、台風は海水温の変化やジェット気流の蛇行など気候変動の異常が関係しています。となれば地球温暖化や環境破壊など人間の活動と無関係ではなさそうです。

2014年10月08日

青色LEDでノーベル物理学賞

 RGB、言わずと知れた色の三原色です。R(赤)、G(緑)、B(青)、この3つで全ての色を表すことができます。どれ一つ欠けてもだめです。60年代に赤、次に緑ができたのですが、なかなか青ができなかった発光ダイオードです。この青色発光ダイオードの研究、開発に関わった3人の日本人科学者がノーベル物理学賞を受賞しました。
 従来の照明に利用されていたものは、物質に電流を流すことにり起こる発熱を利用した白熱電球、放電した電子を水銀の粒子に衝突させた時にでる紫外線を蛍光塗料にあて発光させる蛍光灯でした。それに対し、プラスの電荷を持つp型とマイナスの電荷を持つn型の2つの半導体を接合し、電子の持つエネルギーを光エネルギーに変換するようにしたのが発光ダイード(LED)です。従来のものと比べ、発光効率が良く小型化も可能になりました。このLEDが3色揃ったことにより照明は勿論、TV、スマホやPCなど多くのところに利用されるようになったのです。私たちの身近なところにある物に関係する「親しみやすい」ノーベル物理学賞です。
 「はやりを気にせず、自分のやりたいことをするのが一番。好きなことなら結果がでなくても続けることができる」、後進に贈る赤崎教授の言葉です。中高生に「時間や労力を惜しまず打ち込めるものを見つけ出させる」、その為の仕掛け作りやチャレンジする風土をつくる。ノーベル賞を受賞する学者を育成するとまでいかなくとも、生徒の「才能を開花させ、夢を叶える学園」を目指す私たちの取り組みの重要性を再確認した次第です。

2014年10月07日

中間考査始まる

 台風一過の秋晴れ、明るい日差しのもと朝から生徒の元気な声が聞こえていました。昨日の臨時休業の時のようにひっそり静まり返った状態より、元気に活発な姿が見られるのが学校の姿といえます。きょうから中間考査が始まりました。
 2学期の中間考査といえば、年間5回ある定期考査の丁度真ん中にあたります。長期休暇の夏休み明けの考査であり、この休暇をどのような課題を持ち取り組んできたかも問われることになります。高3生には残り少なくなった考査のうちの一つとなりました。
 定期考査は2ヶ月弱の期間の授業での学習内容がどれだけ理解でき、知識として定着しているかが問われるテストです。実力や模試と違い考査範囲も少ないものです。勿論それまでに学習したことが理解できていないと今学習してるところが分からないといったものですが、逆に今学習しているところを理解するために以前の不十分な理解のところを再学習して理解を深めていく作業が考査に向けての学習といえます。そのことにより、以前は分からなかったことが分かるようになります。また、既知の知識とは関係なく新たに覚えることが要求されるものもあります。この両方が必要です。
 考査前を含め、考査中の期間も日常の学習スタイルや学習時間とは違う非日常の取り組みが要求されます。長時間学習することになります。疲れも蓄積するでしょう。睡眠時間も短くなることでしょう。でも、この繰り返しの経験の中で集中力や持続力の向上も図られてきます。考査結果とともにこのプロセスが次の飛躍に繋がります。頑張りましょう。

2014年10月06日

台風接近による臨時休業

 大型で強い台風18号は、昨夜未明、近畿地方に最接近しました。10月5日19時4分に宝塚・川西市に暴風警報が発令、その後、20時42分池田・箕面市など大阪北摂各市に大雨・洪水・暴風警報が発令、22時21分川西市は暴風に大雨・洪水が加わった警報が発令、明けて6日の5時10分川西市は暴風だけの警報となり、7時34分大阪の北摂各市は警報が解除され、続いて8時6分宝塚・川西市の警報も解除、18号は6日午前8時頃浜松市付近に上陸し時速65kmで北東方向に進んでいきました。
 本校は、今週の火曜日からの中間考査に備え、考査前日の月曜日は半日の午前授業の予定になっていました。台風接近が早まりそうだとの予報があり、通学時間帯にかかるかどうか心配されるところでした。その上、休日を挟んでの月曜日の早朝ということもあり、先週末から台風接近に伴う対応としての「非常変災による臨時休業の規定」を生徒に確認させてきました。そして今朝、警報が発令中であることを確認の上、8時ジャストに徹底をはかるため一斉メール配信を行いました。ところが、なかなか配信が完了しないという事態になりました。上記の通り近隣都市の警報が解除されていく微妙な時間帯と重なり、確認のためのホームページへのアクセスが急増し、WEBサーバーが処理できなくなったことによるものではないかと思われます。ご迷惑をおかけしましたが、この点については早急に原因を究明し改善していきます。
 あすから2学期中間考査が予定通り実施されます。きょうの「休日」を有効に活用して生徒は考査に臨んでくれると考えています。

2014年10月05日

中間考査前の日曜日

 2学期中間考査を2日後に控えた日曜日です。台風の進路が気になるところですが、昨日の土曜日とともに考査準備に集中して打ち込める時間が取れる機会となっています。
 昨日の土曜日の午後は、恒例になっているともいえる卒業生による学習支援の日でした。今回は今春卒業した56期生が応援に駆けつけてくれました。中学生の会場となった会議室は多くの中学生が残って学習していました。また、学習スペースでも卒業生を取り囲んで学習している姿も見られました。
 学校に残っての学習は、分からないところがあれば先生や友達に聞けるという点と、真剣に取り組んでいる仲間の姿を見て自分も頑張ろうと言う気持ちになれるという良さがあります。反面、分からないところをトコトン自分で考えてみようとするのではなく、すぐに聞いてしまうということになってしまうこともあります。漢字や単語、基本事項や約束事といった覚えていなければならないものが覚えられていないからできないことと、既知の知識や学習した事項を統合して考えることによって解決しなければできないこととを区別する必要があります。後者の場合は、人に頼らず自分で考え自分なりの結論を出してから他人の意見を聞くということが大切になってきます。
 覚えなければいけない事項は覚え切るまで反復練習をする、一つの問題を解決できるまで何時間かけても考える、こういった時間が取れるのが休日です。時間を有意義に使い、明日の早朝台風の進路や警報の有無を確認して登校の判断をして下さい。

2014年10月04日

兵庫県と大阪府の公立高校入試

 兵庫県公立高校の入試日程は以下のようになっています。推薦入学・特色選抜などの出願が2月3日〜5日で、面接・適性検査が2月14日、合格発表は19日、学力検査の出願が2月23日〜25日、学力検査が3月12日、合格発表3月19日です。2月になれば、出願、入試、合格発表が立て続けに繰り返されることになります。この間に私立高校の入試が2月10日に行なわれます。受験生にとっては過密なスケジュールとなっています。
 また、一部の学科やコースでは1回しか受験機会がないものがありますが、ほとんどの学校は2月に行なわれる推薦入学・特色選抜と3月に行なわれる学力検査の2回の受験機会があるシステムとなっています。その上に、同じ学校でありながら、学区内からしか受験できないものもあれば学区外の全県から受験可能なものもあります。複数志願選抜もあります。兵庫県の公立高校入試の制度は複雑だと言われています。
 一方、大阪府の公立高校の入試は2月の前期入試(専門学科)と3月の後期入試(普通科)だったものが、13年度から普通科の一部を前期でも受験できるようにしました。その結果、多くの「不合格」を経験する生徒が増えました。それを、府教委は16年度入試から、実技試験のある音楽科や体育科など専門学科のごく一部以外は原則3月に一本化するとの方針のようです。「不合格でも、後期に同じ学校を受験できるが、前期の合格発表から後期出願までは数日しかなく、保護者や教師からは『子どもが気持ちを切り替えられない』『短期間の進路指導は難しい』といった声が上がっていた」と読売新聞(7月17日)は報じていました。

2014年10月03日

第一志望加算点の持つ意味

 兵庫県公立高校の入試制度が来年度から変わります。入試制度の大きな変更点としては、全日制普通科と総合学科を有する学校が16学区から5学区に再編されることです。それに伴い、複数志願選抜(いわゆる後期入試)における第一志望加算点が3つ(昨年度は15〜35点の5つ)に整理されました。宝塚・尼崎・西宮などが入る第2学区が20点と一番低く、次いで神戸などの第1学区、明石などの第3学区が25点、第4・5学区が30点です。「これまでの入学者選抜における成績の分布や高校の配置状況等も考慮しながら総合的に検討し(県教委)」て決めたとされています。「3年経過を目途に検証し、必要があれば見直しを行う(同)」となっています。
 合否は、500点満点で実施される入試を半分にした250点満点に、内申点の250点満点(5教科の5段階評定の和を4倍して100点満点、4教科の評定の和を7.5倍して150点満点)を合わせて500点満点とし、第一志望であれば加算点を加えて判定されます。この加算点ですが、受験者全員が第一志望とする学校では、全員に加算されますので合否には影響しません。ところが、入試の満点が250点ですから、加算点(20点〜30点)は約1割の重みを占めることとなり、第一志望と第二志望の受験者がいる学校の合否判定では大きく影響する場合が考えられます。安易に第二志望校を選択していてはその意味を持たなくなってきます。公立高校を第一に考えている受験生は、私立の併願校と公立の第二志望校とをよく考えて選ばないといけないということになります。

2014年10月02日

15年度兵庫県公立高校進学希望調査

 兵庫県教育委員会は9月30日、2015年度公立高校進学希望調査結果(9月1日現在)を発表しました。来春の国公立中学卒業者は、近年のピーク平成元年の87,368人から49,244人へと大幅な減少(43.7%減)となり、昨年度からも749人減となっています。一方、進学希望率は98.3%で前年より0.5%増、過去10年の調査で最も高い率となっています。
 内訳を見ますと、公立全日制希望率は前年より0.6%減の86.2%となっています。私立高校希望率は前年より0.8%増の4.9%、その他の高専や県外の学校を希望する率は約5%でほぼ前年通り、就職、専修学校等もほぼ同じとなっています。希望者・率ともに公立高校が減り、その分、私立高校が増えています。進路未定率は0.4%減となり、進路の確定が早くなっていることも読みとれます。
 全日制の普通科(単位制含む)と総合学科は、15年度入試から5学区に再編(現行は16学区)されます。そのことにより選択肢が広がり、今までは学区外だった学校が受験できるようになります。全日制・普通科(単位制を除く)では、現学区以外からの希望者の率が高いのは1学区の11.1%(712人)、2学区10.5%(860人)、3学区10.0%(540人)となっています。
 国際文化系・自然科学系・総合人間系コースの計が1,224名と昨年(1,159名)より増加、特色学科や単位制、総合学科が高い倍率(昨年の定員で計算)となっています。
 9月1日現在の希望調査です。今後、各中学校の進路指導に伴い、どのように変化するか注目していきたいと思います。

2014年10月01日

後期生徒会役員活動開始

H26.10.1%E6%9C%9D%E7%A4%BC%20%283%29.jpg きょうの全校朝礼において後期生徒会役員の認証式を行いました。認証されたのは、会長・副会長・書記・会計の生徒会執行部と自治・風紀・美化・厚生・体育・文化の各種委員会の委員長です。全校生徒の前で役員一人ひとりが力強い決意を表明していました。きょうから後期の生徒会役員が活動を開始することになります。
 前期は体育大会や文化祭といった大きな全校的な行事があります。生徒全員に目標も明確に提示されています。どう取り組み運営するのか、生徒会役員の役割も明確です。それに比べ後期はそれほど大きな行事はありません。言い換えると、生徒全員に共通した目標を持たせる意識的な取り組みがいるということになります。また、今年度の前期の取り組みの成果や到達点の上に立ち、後期は何を課題として取り組み、来年度にどう引き継ぐかなど重要な役割を担っています。来年度の方向性は後期の活動が決めるとも言えます。クラス討議を土台に委員会で話し合い、決めたことは皆で実践する、生徒の自治力を発揮、鍛える場となります。
 きょう10月1日は、雲雀丘学園の開園記念日でもあります。古くはこの日に幼・小・中の園児・児童・生徒が合同遠足を行っていたとの記録があります。雲雀丘学園の前身は、昭和24年にスタートした川辺郡西谷村立西谷小学校雲雀丘分教場です。翌25年に学校法人として認可され、設立当初の「独立の小学校とし更に接続の中学校をも作り一大総合雲雀丘学園にして行きたいとの高遠な希望(学校創設趣意書)」が、60余年後の現在、高校まで有する2800人を超える総合学園となりました。「高遠な希望」を持ち実現に向け努力する、この姿勢を大切にしていきたいと考えています。