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1462人の「挑戦状」が届きました。

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 4日間、雨が続いていたのですが今日は朝から快晴になりました。始業前の校庭は今週の、日曜、月曜に開催される中高の体育大会の練習で、生徒が一杯になっています。学園名物のエンカレ、大縄跳び、はたまた行進の練習に余念がありません。今年は昨年までのクラス対抗から学年縦割りの団対抗になり、それぞれが色違いの団のTシャツを着るので、練習風景も華やかになりました。対抗心も増しているかもしれません。

 さて大型連休に入る前に、私の手元に中学校512名、高校950名の「私の挑戦」が届きました。昨年始めましたが、生徒は「私はいつまでに、こんなことに挑戦します」ということを書き、私に提出します。したがって「私の挑戦」ですが私は校長への「挑戦状」だと思うようにしています。昔なら「果状」かもしれません。

 「私の挑戦」にはまず担任の先生がコメントと感想を書き込みます。そのあと私が感想と激励の言葉を書き加えます。「私の挑戦」には昨年の挑戦の振り返りもするようになっており、これも参考になります。「言いっぱなし」にならないよう、昨年の結果はどうかを確認して新しい挑戦を始めるのです。継続も良し、新しい挑戦もまた良しですが、昨年未達成の挑戦を容易に変えることは避けたいと思っています。

 挑戦内容は勉強やクラブ活動、行事に関するものが大半ですが、挨拶、友達、趣味、健康、地域など実に多彩です。私はどんなことでもいいと思います。大切なことは目的に向かって必死に取り組めるかどうかです。全力を出して挑戦したなら、達成したときの歓びも比例して大きくなります。その感動を味わってほしい。残念ながら達成しなくても、その失敗を糧に、悔しさをバネにして再チャレンジすればいいのです。

 日本は豊かな国になりました。しかし豊かさに反比例して挑戦心は失われてきていると思います。戦後日本経済の復興を支えてきたのは「よしやってやろう!」という挑戦心でした。あくなき向上の精神が世界を代表する経済大国に仕上げたのでした。明治、戦後と大きな変革を見事日本人は成し遂げてきました。そして今3度目の開国、変革を迫られています。私はいま日本に必要なものは「挑戦心」だと思います。「私の挑戦」を通して、挑戦する気持ちの大切さを生徒の心に芽生えさせ、そして大きな木に育っていくことを願っています。