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自然の中に飛び込んで-高2修学旅行

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先週、高校2年生の修学旅行「北海道の旅」が実施されました。雲雀丘学園の高2の修学旅行は農業体験、自然体験が中心です。その中で自然環境の尊さ、大切さを学びます。生徒293名は日頃の都会の生活から、まさに大自然の中に飛び込んでいきます。場所は「星野リゾート・トマム」がある占冠村(しむかっぷ)です。北海道のほぼ中央にあり、面積は宝塚市の6倍弱ですが、人口は1200名の村です。

 この村で生徒は5班に分かれ、「エゾシカの保護管理に学ぶ」「森の民アイヌに倣う」などの環境についての体験学習に臨みます。「源流から海へ」のチームは、占冠村を水源とする「鵡川」を、太平洋にそそぐ河口まで7時間をかけて下りました。私は「森の声を聞く」に参加し、生徒と一緒になって、森の中で草取りから植樹、更には枝打ち、間伐など実際に森林で使われる道具を使っての作業に取り組みました。危険も伴うので指導を受ける生徒の表情も真剣そのもの、最初は尻込みする生徒も最後には積極的にチェーンソーを使っての枝打ち作業に打ち込んでいました。ここは毎年、雲雀丘学園の生徒が植樹をしており、年どしの植樹が成長した姿を見せ、「雲雀丘学園の森」と名付けられています。

 午後は「ラフティング」です。ラフトボート(大きなゴムボート)を使用して川下りを行うスポーツです。ボートには厳しいトレーニングを積んだリバーガイドが同乗し、ボートの舵取りを行い、同乗した生徒とともに岩をよけ、激しい落ち込みを安全にクリアし、ゴールを目指します。生徒はドライスーツ、ヘルメット、ライフジャケットなどで完全防御の姿勢で挑戦です。大きな落差や急なカーブのところに差し掛かると、大きな波しぶきが生徒を襲います。歓声が上がります。生徒はボートの中に身をひそめますがそれでも全身ずぶ濡れ。比較的流れが緩いところでは、水温9度の流れに任せて泳いだり、浮かんだりもしました。

 修学旅行は翌日からはここから北に向かい、富良野、美瑛を経て深川市を中心とする農家に3~4人ずつの生徒が2日間宿泊し、農業体験を積みます。以降の生徒の農業体験については機会を見てまた書きたいと思います。北海道で得た体験を今後の学校生活、ひいては人生に生かしてほしいと願っています。