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外部広域テストをうける意義             第6号

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クラブ紹介ポスター              こいのぼり
先週は新学期のテストが続きました。入学時、進級時の実力をはかっておこうと考えているものです。また、春休みの宿題や課題の到達度を見るという側面もあります。高3は2日間のマーク模試、高2は基礎的学力を測るスタサポ(スタディーサポート)、中学生は学力推移テストの3科と(2・3年は)理科、社会でした。高1は入学後の生活の点検という意味から5月下旬におこない、中学の延長線や高校入試勉強から高校生としての学習に切り替えることができているかを確認します。
このような外部の広域テストは、校外の生徒も何万人と多数受験しているものもあり、以下のようなデータを得ることができます。
     1.偏差値などで全国的な位置を確認すること
     2.自分の苦手な分野を知ること
     3.学習の習慣や取り組み方を見直すこと
今までは1の視点で見ることが多く、志望校に対してとか、前よりよくなった悪くなった、できない科目はどうだというような見方ばかりがされがちでした。しかし、近年は、2や3を連動させた見方を加え生徒本人に気づいてもらう指導が重要だと言われています。そのため、テストも単に問題を解答する部分だけでなく、日頃の学習習慣も点検する仕組みになっています。また、生徒本人に気づいてもらうために、担任の先生は、生徒のデータの変化や特徴を解析できるようにデータの見方の分析会を行って、研究・研修を行っています。
学校・学年全体としては、度数分布や過去の経年比較も行い、順調に伸びているのかどうかを検証します。教科担当の先生は、全体的なデータから学年や学級の得点の低い分野を洗い出し、その後の授業や補習に生かすようにしています。
本校では、進路指導部と学年と教科が協力し合い、生徒の育成に向けてデータの共有を行っていきます。学年より年間計画を示しますので、ご確認ください。
テストは、テストを受けた生徒だけのものではなく、私たち教員にとっても大切なものなのです。生徒も教員も点数による結果のみに一喜一憂するのではなく、成績を伸ばしていく、できていないところをできるようにするそのためには何をするのかをしっかりと考えて実行してほしいと思います。先生はそのアドバイスを授業や面談の中でしています。自分の学習に対する取り組みを振り返ることができた人は、成績が伸び、「できる」が増えているように思います。

本日、全国学力・学習状況調査を本校中学3年生において実施いたしました。今までは独自または業者のテストで生徒の力をはかっておりましたので、参加しておりませんでした。文科省悉皆調査となって3年が経過し、主として「活用」に関するB問題は今後の学力観や新大学入試にも通じていると鑑み、参加することにいたしました。(新聞に掲載されますので是非ご覧ください)これから伸ばしていくべき学力の研究とともに、全国の中での本校の特徴を分析し、他のテスト同様、今後の教育活動に生かしていきたいと思います。保護者の皆様におかれましてもご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。