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2018年05月31日

「今年の暑い夏が楽しみ」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
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ここ数日、鬱陶しい天気が続きまるで梅雨入りしたかのようです。近畿地方の平年は6月7日頃、昨年は6月20日でしたので梅雨入りはもう少し先になるかもしれません。5月も中高は体育大会、中間試験が、小学校も先週は運動会があり、生徒、児童にとっては忙しい月になりましたが明日からははや6月になります。

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グリーンカーテンに備えるゴーヤ   トマト                 トマトの小さな実

学園長室の隣に小さな庭があり今年のゴールデンウィークにゴーヤとトマトの苗が植えられ元気よく育ってきました。ゴーヤはグリーンカーテン、トマトは真っ赤な果実をほおばるのが目的です。トマトは小さな実がなり始めました。このあと、ひまわりや朝顔が植えられる予定です。

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 向日葵                          あさがお

これら園芸の作業は事務局の職員を中心に仕事の合間を見てやっています。この庭は低学年の児童が登下校に通りますが、児童たちに喜んでもらうために、また日ごろの学習に少しでも役に立てばと職員や校務員さん、シルバーさんが色々と工夫されています。

庭には小さな池がありますが、この春ここには立派な浄水ポンプがつけられ、鳥除けの網もかけられました。おかげで水は気持ちよく透明に、魚も素早く泳ぎ、体も大きくなってきました。驚くことにこの改善の費用はゼロ。すべて皆さんの知恵と汗の結晶です。

児童たちは1番大きな金魚に「太郎」、ピンク色のきれいなのに「花子」と名付けました。近頃では「太郎」を先頭に隊列を組んで泳ぐようになり、人にも慣れ池に近づくと寄ってくるようになりました。

さらに力強い助っ人も現れました。中高の生物の先生です。今春、学園に赴任された「魚大好き人間」です。おかげで池の中の生物が多くなりました。児童たちと一緒になって魚を追っかけておられます。

これから暑い夏を迎えますが楽しみ一杯の夏になります。

(2018.5.31)

2018年05月25日

「挨拶の雲雀丘実践中!」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
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朝のニュースで米朝首脳会談が中止になったとの報道がありました。学校のブログで政治的なことを書くのはよくないのかもしれませんが、私は最初から会談は行われないと思っていました。その理由はいたって簡単です。北朝鮮の完全即時非核化を目指すトランプ大統領と、核を失えば命も失う金委員長は絶対に相いれないからです。会談は「瓢箪から駒」、いわばはずみで予定されたものです。ここ2か月、二人を筆頭に世界が同床異夢を追い、騒いできただけです。

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  登校風景

青空が澄み切った今朝、学園は朝の登校時の挨拶から始まりました。主に生徒専用通路から学園に入ってくる生徒に声をかけていきます。中高は今日は中間試験の最終日、心なしか生徒の足取りも軽いようです。歩きながら勉強している生徒には「テスト最終日、頑張れ!」と声をかけます。毎日声をかけていると今まで反応がなかった生徒も挨拶を返してくれるようになります。こうなればしめたもの。また笑顔いっぱいに大きな声で返してくれる生徒もいます。こちらも元気をいただきます。おもわず「うれしい!ありがとう」。昨日はマスクを取って挨拶を返してきた生徒がいました。「よし、立派な社会人になれるぞ!。」

小学生は自分から大きな声で挨拶をしてきます。中には立ち止まってきちっと挨拶する児童もいます。小学校は「一礼挨拶」を徹底されているからです。最近はネイティブの先生も加わって、「グッドモーニング」の声も混じってきました。そしてハイタッチして楽しい一日がスタート。多くの先生方が出て、児童会や交通部の児童も出て、そして少し離れた中高の入口には中高の先生方が出て、まさに学園挙げて「挨拶の雲雀丘」を実践中。

今日はある会社の役員が教育のプログラムの提案で来校されました。挨拶もそこそこに「生徒さんが挨拶をしてくれました」と。もっともっと挨拶していきましょう。
(2018.5.25)

2018年05月24日

「グローバル時代の教育の課題」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
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過日、新聞社主催の学校説明会で灘高校の和田校長と東京・開成高校の柳沢校長のお話を聞く機会がありました。ご承知のように両校とも日本を代表する中高一貫の名門校です。テーマは「AI/グローバル時代の子育て」でした。お二人は事前の打ち合わせはなかったのですが、講演に使われた最初のシートは偶然にも30年後の世界がどう変わっていくかの未来像でした。

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                               中庭の池で泳ぐ金魚

「競い合いから助け合いの世界」「内需が落ち込み目は海外に行く」「ICを駆使できるグローバリスト」「インターナショナルではなくグローバル」「多様な人との協働」「自分の考えに対してクリティカルシンキング」「在留外国人、在海外日本人の増加」などこれからの30年を占うキイワードがたくさん出ました。しかしこれらは30年を待たずともすでに始まっていることであり、10年内の変化だと思います。そしてそこにはこれからの日本が背負うべき多くの課題があります。

自分の子供は、人工知能やICT時代に生きていけるのかの心配もあります。しかし、新しい時代を我々の世代こそ心配しているが、今の子供たちはITネイティブと言われ、新しい時代を乗り越える力を持っているとの期待の話も聞かれました。

確かに大人自身がITについていけないので「大変だ、大変だ」と大騒ぎや過度の心配をしていることはあると思います。しかし、当学園のプログラミング教室を見ても小さな園児や児童が喜々としてロボットを組み立て動かしています。楽観はできませんがしっかり準備していくことで新しい時代に備えたいと思います。

むしろ心配なのは、これからの子供たちは、日本や海外で外国人に交じって仕事をしていくわけですが、対抗していくだけの気構えがあるかということです。開成の柳沢校長は日本の子供たちの自己肯定感や自信は欧米や中国、韓国の子供たちと比べて極めて低い。これを正さないと伍して戦うことはできない。そしてその原因は大人たちの自信のなさにある、まさに「子は親の鏡」と話しました。私は親にすべて責任があると思っていません。戦後の教育が大きく影響を及ぼしたと考えています。

子どもたちの人間的な成長には中等教育(中学・高校)が極めて需要との指摘もありました。
大学に行くと専門性が高まり人間教育が相対的に難しいとの声もあるようです。雲雀丘学園も中等教育を預かる学園として「心の教育」をしっかりやっていかねばと思います。また上述の自己肯定感ですが年齢別の変化をみると、13才から29歳まで4歳ごとに数値が出ていますが、20才から24才の期間が一番低くなっています。実はこの年代で大学を出て就職します。自己肯定感の最も低い時に社会にでていくことは誠に残念と言わざるを得ません。
(2018.5.24)

2018年05月11日

「応援の姿勢が評価された」

~雲雀丘学園常務理事・学園長 岡村美孝~
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NHK大河ドラマ「西郷どん」で登場する井伊直弼は少し悪く描かれているように思います。確かに安政の大獄や桜田門外の変などで知られる弾圧者としてのイメージが強いのですが、鎖国を開国に導いた功労者として評価もあります。最近ではむしろ後者の評価が高まってきており、滋賀県出身の私としてはうれしく思っています。

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  陽光いっぱいメタセコイア

さて3/30の「学園長便り」(年度末、天気晴朗なり)で私の母校、県立彦根東高等学校が春の選抜高校野球でうれしくも初戦に勝利し、歓喜爆発の気持ちをお伝えしました。残念ながら3回戦で花巻東に敗れるのですが、この試合も母校彦根東はあわや9回ノーヒットノーランかの大金星を前にしての誠に残念な敗退でした。

今回の「学園長便り」は、勝利の歓喜いまださめやらずをお伝えするものではありません。実はセンバツの閉会式で母校は最優秀応援団賞に選ばれたのです。井伊家藩校の流れをくむ彦根東の応援は「井伊の赤備え」にちなんでスタンドを赤一色に染め全員が一体となって応援を繰り広げます。帽子、シャツ、タオルからメガホンまですべて赤、それは見事なのですが講評では、応援の姿勢が評価されたのです。入退場がスムーズ、直ちに片付け清掃、相手の勝利の校歌を全員が直立静止して聞いたことなどによるものです。

私はこの受賞は何にも代えがたい価値ある1勝だと思いました。私が彦根東に入学したとき言われたことは二つ、「紳士淑女たれ」と「赤鬼魂」でした。「赤鬼魂」は井伊家は徳川四天王の筆頭として戦争では常に先陣を切って駆け抜け、勇猛果敢に戦い、敵は井伊の「赤備え」を見ただけで退散するというものでした。今回の受賞で彦根東の生徒は一層、母校への誇り、自覚、責任が高まったのではないでしょうか。

雲雀丘学園の建学の精神は「孝道」、「親孝行な人はどんなことでも立派にできます」です。そして「やってみなはれ」精神。こちらは社会で生きていくための必要条件。
この二つを学園を挙げて実践していくことで生徒に成長と自覚を促し、世の中に貢献できる人材を送り出せるものと思っています。
(2018.5.11)