« 2018年02月 | メイン | 2018年05月 »

2018年03月19日

小学校での新しい取り組み

20171110-0.jpg
 本年度、小学校の英語科で大きく変わったことの一つが、フォニックス学習です。絶対的に楽しく、そして全員理解を目指したものに変わりました。
1文字1文字、歌とアクション(ジェスチャー)があるので、低学年でも全身を使って楽しみながら気がついたら身についているので、子どもへの学習負担もぐっと減りました。
3学期は全学年で、単語の聞き取りクイズ(あえて、テストとは呼びません)を毎回授業で行ってきました。
 低学年では、最初は1文字1音の聞き取りでしたが、ほぼ全員が満点を取れるようになってきたタイミングで3文字3音の聞き取りに切り替えました。ずっと聴き続ける集中力も必要ですが、今では、教師は2回しか繰り返さないというルールの下、より速いスピードの中で取り組めるようになりました。確実に読めるようにもなってきています。
20180319-1.jpg20180319-2.jpg
 中学年、高学年でも、最初のうちは、アクションを恥ずかしがっていた子もいましたが、アクションをつけた方が音を聞いた時に文字とリンクしやすいということに気づくとほとんどの子が取り組むようになり、それまで苦手意識を抱いていた子も今ではほぼ毎回満点が取れるようになり、フォニックスに限らず、その他の活動に対しても、自信を持って取り組めるようになりました。
 小学生のうちから文字に慣れ親しんでおくことは、英語を「話す」こと、「聞く」ことに限らず、「読む」こと、「書く」ことをも含めた4技能をバランス良く身につけていくために不可欠です。また、何でも楽しめる低学年のうちほど、「覚えなさい」「やりなさい」と押しつけなくとも、歌ったり、体を動かしたりと、楽しい雰囲気の中で自然と身につけることができます。
 フォニックス学習を通し、暗記やローマ字読みに頼ることなく、自分で英語を英語の音のまま理解し、音を分解したり、組み合わせたりしながら着実に英語を「読む」力を育てていきたいと考えます。
(小学校教諭 森下真伊)

2018年03月12日

中学1年生の授業より

20171124-0.jpg
 自分の意見を英語で相手に伝えるというのは、グローバル時代を生きる私たちにとって大切なスキルです。前回のブログで、小学校が “Show and Tell”のことを取り上げていたように、このスキルは英語教育において比較的早い時期より開始し、発展させることができます。中学1年生の授業では、普段から “Show & Tell”の活動を取り入れています。もちろん、小学生のものと比べると長いですし、それぞれのスピーチの後に短い質問のセッションを設けることで話し手にも聞き手にもチャレンジすることも求めています。中学1年生の生徒にとって、英語で質問を作ったり、尋ねたり、答えたりすることは、簡単ではないのがまだごく自然なことです。これを練習するために、私たちは「質問を作る」授業を考えました。
20180312-1.jpg
 この授業では、例えば、「バスケットボールが好きです。」というような台詞を与えます。そして、生徒たちは、グループで、それに対する質問を作らなければなりません。できるだけたくさんの質問を作らなければなりません。また、協力して素早く取り組むために、タイムリミットを設けてチャレンジさせています。生徒たちはとても主体的になって、たくさんの質問をつくることが出来ました。それらの質問をする時、私たちは板書することで、この授業で達成したことを全員が目で見えるようにしています。それぞれのグループが作った質問の数は平均して15程度でしたが、「バスケットボールが好きです。」というたったこれだけのシンプルな台詞に対してこんなにたくさんの質問を作ることができたことに驚きました。
20180312-2.jpg20180312-3.jpg
 シンプルな活動にも関わらず、生徒たちがバラエティに富んだ質問をつくったことに私たちはとても嬉しく思いました。また、それは、このような英語で話すことに重きを置いた授業と、英文法の授業とのつながりを示してくれました。さらに、生徒たちが、それぞれ違う質問を自らさがすために、辞書や文法の教科書を使っているところを見るのもまた嬉しかったです。このような自発的な学習法は、生徒たちが将来、自立した学習者として、自ら学び続けることにつながっていくでしょう。
 最後に、生徒たちがお互い助け合ってこのアクティビティーを楽しんでいたのが何よりも嬉しかったです。なぜなら、このような雰囲気こそ、私たちがこの授業で目指していたものそのものだったからです。
 
 
 
From a first-year junior high school lesson…

Presenting your ideas in English to an audience is an important skill in the global era we live in. As shown by the elementary school’s use of show and tell speeches, these skills can be developed from early in a student’s English education. In the first-year junior high school lessons we continue this and students have regularly been doing Show and Tell speeches. Of course, these are longer, and we also challenge both the presenters and the audience by having a short Q&A session after each speech. Naturally, for first grade junior high school students, making, asking and answering questions in English spontaneously is not easy. To practice this we conducted a question-making lesson.

In this lesson, we gave the students prompts, for instance, “I like basketball.” Then, they had to make questions in groups. They had to make as many as possible, and we set a time limit to challenge them to work together quickly. The students were very active and worked well to make many questions. When they asked their questions, we also wrote them on the blackboard so that everyone could see what the class had achieved. The average number of questions was fifteen, which is impressive for a simple prompt such as “I like basketball.”

Although it was a simple activity, we were happy to see the variety of questions they produced because that showed a connection between these speaking-focused classes and their English grammar lessons. Also, we were pleased to see the students using their dictionaries and grammar-course textbooks as they actively sought ways to ask different questions. This kind of active approach will help them become successful independent learners in the future. Finally, it was great to see them enjoying the activity and helping each other because that is the kind of classroom atmosphere we are aiming to promote during lessons.

(中高校教諭 スティーブン スワン)

2018年03月05日

5年生での取り組み

20171117-0.jpg
 今年の5年生は4月からめざましく成長しました。1学期、2学期は、とにかく子どもたちが自信をもって英語を使うことを第一に考え、取り組んできました。毎時間、友だちの前で話したり、フォニックスの音認識の練習をしたり、Tricky words(ひっかけ単語)を読んだりと、さまざまな活動を盛り込んできました。Tricky words(ひっかけ単語)とは、フォニックスのルールには当てはまらないけれど、日常的に非常によく使われる言葉のことです。
冬休みの宿題(お正月にすることについて、書いてくる。)をきちんとこなし、グループでそれを読む練習をした後、子どもたちのモチベーションは日に日に高まりました。子どもたちが上手に発表するようになるには、まず、Tricky wordsに十分に慣れさせ、自信をつけさせることだと考えました。「覚えなさい。」というのではなく、何か、ゲーム感覚で楽しく身につけさせることはできないかと考えました。
 そこで考えたのが、”Tricky words game”です。
20180305-1.jpg 全員、2つのTricky wordsが書かれたカードを持ちます。1人が、カードに書かれた単語を全員に聞こえる声で読み上げ、他の人はそれを聞いて、自分の持っているカードに読み上げられた単語が書いてあるかどうかを確かめます。そして、自分の持っているカードに書いてあったら、その人は次にカードを読み上げる人です。例えば、ある子が “I have I, who has you.”と書かれたカードを読み上げると、今度は、”I have you, who has your”と書かれたカードを持っている子が読み上げます。このようにして、36人全員でリレーのようにつないでいきます。
20180305-2.jpg20180305-3.jpg
この活動をしていて驚いたのが、子どもたちの中で「もっとスムーズにやってみたい。」という想いが芽生えてきたことです。タイムを計り、そのうち、他のクラスのタイムと競い合うようになりました。1回やるごとに、良かった点、次回改善できる点について子どもたちに考えさせました。「大きな声で言わなければならないけれど、はっきりと言わないと聞き取りにくい。」、「2つめの単語は次の人につなげる言葉だから、特にはっきりと言った方がもっとスムーズになる。」「自信を持って、素早く読む。」、「周りで困っている友だちがいたら、読み方を教えてあげる。」、「“are, all, old” “you, your” “so, go, no” “the, they, their”など、似ている言葉があるから注意して聞く。」、、、たくさんの意見が出ました。
一番驚いたのが、子どもたちの方から、“one more time, one more time”と全員でコールしたり、英語で”You are beautiful!”と先生にお世辞を言ったりし、もっとやりたいという意思表示をしてきたことです。
 授業の終わりには、子どもたちが知っているフォニックスのルールを使って読める簡単な絵本を自分で読む練習をします。”Trick word game”で培われた十分に大きな声、イントネーションや韻ではりきって読むことができました。
 今、子どもたちは、心からもっと英語で話したい、読んだり書いたりもしたいと思うまでに成長しました。
 これからが楽しみです。


This year in the 5th grade, the students have seen major improvements since April. The first and second term was spent fostering interest and developing their ability to use English with confidence. Each class had a variety of activities that allowed students to practice speaking in front of their peers, practicing phonics sound recognition and reading tricky words. Tricky words are words that cannot be read using the phonics system. These words are important as they appear in daily readings on a frequent basis.
In the third term, the students’ motivation increased by leaps and bounds after successfully completing their Winter Homework and practicing their presentation with small groups. For the students to read their speeches with success, they needed to increase their confidence and fluency of common tricky words. Instead of asking the students to “memorize” these words, the teachers turned this activity into a game. The students each have 2 tricky words that they must read out loud while their classmates listen to see if their word has been called. If their word is the one called, they must read the words on their card. This continues until all students have read their card.
The surprising side effects of this activity was the increased desire to perform this task as smooth as possible. The students would compete against the clock and try to improve their time using the other 3 classes. After each trial, the students would be quizzed about what they did good and what they could do better in the next run. The students came up with many impressive possibilities. The list includes; speaking clearly in a loud but clear voice, emphasizing the last word to make it easier to understand, reading the card quickly, having confidence, helping the people around you to make sure they can read it clearly, hearing the differences between similar words such as “are, all, old” “you, your” “so, go, no” “the, they, their”
The biggest surprise for the English teachers was the students desire to improve and their eagerness to keep trying with some classes chanting “one more time, one more time” or giving the teachers compliments IN ENGLISH to show their desire to continue and improve the class results.
At the end of the class the students then practice reading decodable stories. The students motivation to read with a stronger voice, intonation and rhyme have been a welcomed bi-product of the “Tricky word game”. We are excited for this class and their future. They are truly excited to improve their ability to speak, read and write in English.
(小学校教諭 松本セイラ)