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2008年01月31日

我が受験の頃(2)

  昨日のブログで、「この季節になると悩んでる暇ははない。悩むことが勉強の効率を落とす」と書いたが、自分の高校時代、悩んだ時期がなかったわけではない。悩みだすと、勉強に集中せず悩んでいたりするから学力は思うように伸びない。学力が伸びないから、また悩む、とまあ悪循環が起こってしまう。高校2年の後半から高校3年の9月中旬まで約11ヵ月間、わたしはその悪循環のまっただ中にいた。
 悩みの中心は自分の適性についてだった。理系の父親の期待に答えるべく、国立大学の理系、中でも電子工学を目指していたわたしの数学の成績が高校2年の後半で傾き始めた。それまでスイスイとやってきた数学で点がとりにくい。信じがたいことだが、自分より点を取る人間がクラスに何人もいる。これはいかんと努力しても思うように伸びない。ヤバイなと思いながら、それでも努力は続けていたが、その時既にプライドはざっくりと傷ついて、日々赤い血を流していた。
 高校3年になって数学の成績はさらに落ちる。起死回生の思いを胸に、夏休みを数学にかけた。ベクトル、三角関数、微分・積分と単元毎に問題集を買い、自力で毎日頑張った。気分転換に英語や地理もやったが、多くの時間は数学に費やした。
 で、9月に学校が再開して、数学の授業。今考えたら、もう疲れていたのかも知れない。数Ⅲの授業の最中について行けなくなってしまった。両隣の友達に「わかるか?」と訊くと「わかるよ」という返答。クラスの両隣のヤツにさえ負けるようでは、全国の何人に負けることか。その授業のあと、わたしは文転することを半ば決心した。理系のカリキュラムでやってきた生徒が、そのカリキュラムのまま文系で受験するという、いわゆる「隠れ文転」をやることにした。初めは担任にも親にも言わず、勉強の力点をシフトした。
 その時はもう9月の半ば。今さら物理か化学を生物に換える時間はなく、また数Ⅲの授業もそれまでどおり受けながら、他人に言うと馬鹿だと笑われそうな努力を続けた。判断について悩んでいる時間はなかった。どうにでもなれ。たどりついたところが行ったところ。
 その年の入試では生物がおそろしくむつかしく、物理が易しかった。得点調整はない。合格するはずの友達が顔を曇らせて帰ってくる。十二月末の担任面接で半ばあきれられながら、物理で文系を受けたわたしの運の強さに周囲はあきれた。
 それともう一つ、わたしは入試前日まで数学を捨てずにやり続けたが、たとえ気休めでも読んでおこうと開いていた問題集の、前日午後7時頃に読んだものが数値だけ変わって、そのまま出た。宝くじに当たった気分だった。
 9月以降、悩まなかったことがこの結果につながったと勝手に解釈している。
 
 

2008年01月30日

我が受験の頃(1)

 この季節になると自分が大学受験した頃を思い出します。といっても、センター試験も共通一次試験も始まる前の国立一期校、二期校の時代ですから、ずいぶん前のことになります。
 わたしがいたのはお勉強も体育も同等に重要視した学校で、冬になるとひたすら走るトレーニングがありました。晴れているとランニングの後はサッカーをしたりもできたのですが、雨になるとグランドの中を使うと荒れてしまうので、準備体操の後、一週600メートルほどあるグラウンドの外側を約45分間、ひたすら走ることになるのでした。明日が大学入試であろうとおかまいなし。男子も女子もずぶ濡れになって授業が終わります。
 「雨の中を走ることで風邪をひいたりしない。濡れた後の自己管理が悪いから風邪を引くんだ」
 入学当初からそういわれてきた生徒は3年の冬でもそれを半ば信じていましたし、運動して気分転換することに価値をおいていた仲間も多くいました。親も学校の体育のあり方に苦情を言ってくることはありませんでした。
 そんな調子ですから、3年の1月になって、受験勉強で学校を休む生徒はほとんどいない。休んで受験勉強するなんて姑息なことだっと思っていたし、ましてや学校を休んで塾へ通ったなどということがバレると、それは恥ずかしいことでした。
 あの時培われたと思えることで、現在にも通じることがあるように思います。それは、試験の前の日に雨中を走らされるという、一見逆境に見えることでも、やってしまえば何ともないし、一種の爽快感やスリルさえ楽しむことができるということです。また、そのことがバネになって、その後、再び机に座ったときの集中力が生み出されたように思います。
 つまり小さくなってしまわないこと。プライドをもって、常に強気ですすんでいけばそれなりに学力は伸び続けるものです。いけないのは、テスト前だからといって自分がピリピリしてしまって、ちょっとのことで弱気になったり情緒不安定になることではないでしょうか。自信をなくすと学力は伸びにくくなります。勉強の時に、無心に集中しにくくなるからです。「もう自分は駄目なのではないか。志望通りにはいかないのではないか」という心配が頭をもたげる状態、心の隅にそんな思いがある状態は、集中した状態ではないのです。
 受験生諸君。悩むな、時間がもったいないぞ! (田畑保行)       


2008年01月26日

センター後の必勝法!

センター試験から一週間。昨日は高3生の手元に、大手予備校によるセンター試験自己採点集計結果が戻ってきました。志望大学毎に合格可能性が○%とはっきり書かれているので、結果に一喜一憂したかもしれません。データをにらみながら二次試験にどこに出願するか頭を悩ます日々となりますが、どうぞ肝心の勉強を怠ることのありませんように。
そんな高3生のために、今回はセンター後の必勝法を。
1,「マーク」から「記述」へ頭を切り替える
今までセンター試験の勉強をしていたのだから、頭の働きもそれに対応したものになっていると思います。でも二次試験は記述式がほとんど。1日でも早く記述問題へ対応できる頭に切り替えよう。過去問題を解いて疑問な点はどうぞ学校の先生を利用してください。手ぐすね引いて?!待っています。
2,センター試験の結果を引きずらない
もう一週間前には戻れません。過ぎ去ったことを悔やんでも点数にはまったくつながりません。それよりも、これからの個別学力検査や私立大入試に向けた対策に目を向けることの方が大切。特に国公立大が本命の人は、併願する私立大の入試対策が不足していると思います。これから全力を尽くして取り組もう。最後まであきらめない前向きな気持ちが、勝利を呼び込みます!

受験はまだ始まったばかりです。センターの結果が良かった人は気を抜くことなく、思わしくなかった人はここ一番の気力が大事!寒い日が続きますがどうぞ体に気をつけて、全力を尽くしましょう。

2008年01月24日

高1・2のみなさん、センター試験は解きましたか?

さて、センター試験が終了したと言うことは、高2の皆さんにとっては受験まであと一年を切った…ということです。
授業内で取り組んでいる科目もあるかもしれませんが、高1・2のみなさんはセンター試験に取り組みましたか?新聞に掲載された他、終了直後の今は各予備校のホームページでも閲覧できます。是非チャレンジしてみましょう!
なかでも、国語、とくに現代文は学年を問わず取り組みやすい科目だと思います。是非どうぞ。
ちなみに評論は2007年に引き続き文化論からの出題で日本文化と西洋との対比でした。これは現代文の教科書でもよく扱われていますね。
小説は夏目漱石の「彼岸過迄」。ここのところ小説は現代のものが続いていて2004年度の森鴎外以来の明治時代の作品。しかもセンター試験では1995年にも夏目漱石の「道草」が出題されていて、入試頻出の文豪だけに「え、また?!」という感じもしましたが、受験生にとってはどうだったのでしょうか?登場人物の感情が「ふわっと」描かれている現代小説よりも論理的、普遍的な漱石の文章は解きやすかったのでは、と思いますが…。
「読んだことあったから逆に解きにくかった」という人も居たようですが、今も通じる青年期のコンプレックスが扱われている部分が出題されていたので「読んだことないけれども受験が終わったら読んでみたい!」といっている人もいたようです。
高2は現代文の教科書で「こころ」を学んだばかりでしょうし、高1はまもなく漱石の評論「現代日本の開化」を学習します。これまた、学校の授業が基本ということですが、学校の授業だけで補えないのが読書量です。授業は学びの扉を開ける役割、あとはあなたの知的好奇心が必要です。
ぜひ、今回のセンター試験や授業、模試の問題をきっかけに読書を積み重ねていってください。一説には「一冊の読書が国語の偏差値を0.1上げる効果がある」とか…。時間のある今のうちに面白そうなものからでよいので読んでみましょう。
そういう私も今回の出題をきっかけに「彼岸過迄」をまた読みたいと思っています。出題部分を読んだだけでも以前読んだときと違った読み取りが出来(年をとったせいか?!)、また楽しめそうで今からワクワクしています。

2008年01月23日

私立大学入試スタート!

いよいよ今日から関西の私立大学でも一般入試が本格的に始まりました。センター試験終了でほっとする間もなく私立大学入試に突入です。
ここのところ雲雀丘学園中学の入試が実施されていたので、生徒はしばらく校舎に立ち入れませんでしたが、学校も今日が久々の授業日です。高3の生徒も私立大学や国公立二次試験に向けて赤本を閲覧しに登校して来ていて、進路指導室はにぎわっています。私立大学は出題傾向を事前に研究しておく必要があります。入試までの少ない時間を有効に使った人がこれまでも成功しています。気を抜く間がありませんがあと一息がんばれ!

2008年01月20日

知力・気力・体力

 今年は北京オリンピックの年です。運動選手の檜舞台ともいえるもので、スポーツ選手にとっての一番の晴れ舞台です。このオリンピックに出場すること自体が容易なことではないのは言うまでもありません。いわば国の代表な訳ですから非常に名誉なことでもあります。この「国の代表」というプレッシャーに負けて、自分にとっては日頃の平凡な記録さえ出せずに敗退してしまう選手が少なくありません。出発する前に笑顔で「楽しんできます」と挨拶している選手をよく見かけますが、この挨拶自体が、プレッシャーを意識しているように感じられ、痛々しい感じがしますが、結果を見ると「案の定」ということがよくあります。
 実力ナンバーワンの選手がオリンピックで金メダルを獲るとは限らないので、晴れの舞台で実力を発揮するのが如何に難しいかが分かります。「鳥人」と呼ばれた棒高跳びのブブカ選手は世界新記録を35回も書き換えたくらいの「超人」的選手ですが4回出場したオリンピックで金メダルを獲ったのは1回だけでした。
 これと全く逆のケースもあります。「火事場の馬鹿力」という言葉がありますが、これによく似た現象がおきることがある。勿論、オリンピックは「火事場」などという災害の局面ではなく、晴れの舞台なのですが、こういう場所で実力以上の力を発揮する人もいます。実例を挙げると、バルセロナオリンピック(1992年)で、当時中学2年生だった岩崎恭子さんが、女子平泳ぎ200メートルで金メダルを獲って世界を驚かせました。その決勝の競技会場にはその時の選手団長の古橋廣之進氏(かつて「フジヤマのトビウオ」の異名をとった世界新記録連発の名選手)はいなっかった。それまでの岩崎さんは達人の彼も全く予期していない程度の選手だったのです。この快挙に彼女自身が信じられないといった面持ちで、インタビューに答えた「今まで生きてきた中で一番幸せです」という台詞は当時流行語になったものです。
 前置きが長くなりました。お察しの通り、受験にも全く同じことが言えます。受験生諸君が意識するのは、ともすれば、知力に偏りがちです。17・18日に「受験心得」として比較的細かく注意事項を書きましたが、簡単に言えば、次のようになります。つまり、人間の能力をよく知・情・意と言いますが、受験に必要なのは、知力・気力・体力なので、知力を発揮できるには気力(精神力)が必要で、その気力を支えているのは体力です。これらの三拍子のどれが欠けてもうまくいきません。これらの三拍子を揃えて、受験時にピークにもっていくのに工夫がいるのです。これらの三拍子が揃って初めて平生の力が発揮できるのです。場合によっては、かつての岩崎選手のように僥倖が訪れるかも知れません。事実、受験には「運力」とも言うべきものが訪れることがあります。例えば、不得意の日本史の試験の前の晩に、睡眠薬代わりにたまたま読んだ日本史の1ページの内容が、明くる日の試験にほとんどそっくりそのまま出題されていたりするようなことが起こったりします。幸運としか言いようがありませんが、こういうことはスポーツの世界より起こりやすいことです。
 「人事を尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、するべき対策をした後は天命を待つしかないでしょう。

 幸運を祈ります。

文責: 山本正彦

2008年01月19日

センター試験第1日目

2008c_exam2.jpg 今日は1月19日、大学入試センター試験第1日目です。天気は上々です。しかし風がない分しのぎ易いとはいえますが、冷え込みはかなり厳しい朝です。会場は男子は関西学院大学、女子は園田学園女子大学です。私は激励のため関西学院大学に行ってきました。8時半ともなれば、正面玄関には横断幕(ある横断幕には「めざせ9割!」と書いてありました)を掲げた高等学校の先生方、予備校の先生方、大学の職員の人、大学入試合格後の一人住まいを当てこんだワンルームマンション、アパートなどを斡旋する不動産関係のパンフレットを配るアルバイトの人、交通整理の人、等々でにぎわっている中を受験生たちが通過して行くのですが、本校は高校1年G組の諸君が学園旗を掲げて待ちかまえ、三々五々通過していく本校の高三の生徒諸君に縁起物の「キットカット」とか携帯用カイロを渡しながらエールを送ったりしました。エールを送られた高三の諸君は、思いがけず敵地に味方を見付けて喜色満面といった人もいましたが、大方は、男子のせいか、照れたように伏し目がちに通り過ぎて行きました。後輩たちに激励されることは予期していなかったようです。
2008c_exam1.jpg 9時30分から公民を皮切りに地歴・国語・外国語の順に行われるので、みんな入場したのを見計らって良い機会だからキャンパスを見学させてもらうことにしました。受験会場を確認しましたが、受験生を呑み込んだ会場は外から見ると無人のように静まりかえっていました。その後キャンパスの中心部をグルリと廻りましたが、キャンパスを離れる前に記念の写真を1枚撮りました。集合写真はその時のものです。

文責: 山本正彦

2008年01月18日

受験心得(2)

 受験心得の続きです。

3: 試験場への交通機関の確認、出来れば下見も。携行品の確認、特に受験票。
交通機関と所要時間、場所、雰囲気の確認のためにも下見をしておいた方が良いでしょう。交通機関のダイヤの確認もしておくべきです。都市部の朝の通勤ラッシュは乗り換えだけでも時間的にロスがあるので、余裕をもたせて移動時間を考えておくべきです。携行品もチェックして揃えておくべきです。すべてを羅列はしません。一番大事なのは受験票、生徒手帳(これは身分証明用です)、筆記用具、お金(交通費、宿泊費等)でしょう。宿泊費といえば、試験会場が遠隔地の場合、前夜の宿泊の手配を忘れないこと。受験者の多い大学では早めに宿泊の手配をしないと満室の場合がありますから注意してください。

4: 試験前日は入浴して早めに就寝。勉強は軽めにポイントの整理程度が望ましい。
    前日は早めに就寝するべきですが、あまり早く床に就くと気持ちが昂ぶって眠れなくなるものです。入学試験を控えれば緊張、不安、興奮で眠れなくなくなるということは、多かれ少なかれ受験生全員におこることですから、これは自分だけではないのだと考えて、平常どおりに就寝することを心がけることです。そこで、軽めに明日の受験科目について自分のまとめたポイントをおさらいする程度の頭脳労働はした方がいいでしょう。しかし間違っても解けそうもない難問に取り組むのはやめてください。不安を増幅させるだけです。

5: 試験当日は試験開始の4時間前に起床。朝食はしっかり摂っておくこと。
    人間の頭脳というものが正常に機能するためには、目覚めてから4時間が必要とされています。従って、試験が始まる時刻から逆算して早起きする必要があります。試験開始時刻に間に合いさえすればよいと思うのは、大きな間違いです。そして朝食はしっかり摂ってください。服装については試験会場の暖房具の不備やトラブルも考慮して寒さに対する対策が必要です。リラックスして試験に臨める服装であるとともに、体温調節できるカーディガンなどを用意しておくと良いでしょう。

6: 弁当持参、出来れば温かい飲み物も。30分前までには試験会場到着のこと。
    弁当は持参したほうが賢明です。なれない場所を昼食を求めて徘徊するのは精神衛生的にもよくありません。探しあぐねた挙句、昼食抜きなどということになったら、目も当てられません。昔から「腹が減っては戦ができぬ」といいます。出来れば温かい飲み物も持参するとよいでしょう。
 試験場には30分前までには到着して、落ち着いて試験に臨むようにしましょう。息せき切って試験場に到着するようでは、精神的にもかなり動揺していますから、試験に集中できないことになります。

文責: 山本正彦

2008年01月17日

受験心得(1)

 自己採点の次は出願です。これに関しては15日のところで簡単に触れましたが、もう一度強調しておきます。
 毎年見られることですが、受験生諸君は素点(生の点)にこだわり過ぎることです。諸君の頭の中には前年度の全国平均点と自分の持ち点が抜き難くあり、その数値を余りにも単純に比較してしまいます。例えば、前年度に比べて難化した年の自己採点に登校する諸君は、たいがいしょげ返っていて、弱気になっています。当然といえば当然ですが、問題が難化すれば得点が低下するのも当然なのです。そこは一つ踏ん張って周囲を見渡してみることです。問題が難しければ誰にとっても難しいのです。そのためにも自己採点してもらうので、予備校などから返ってくる判定を参考にしてみることです。尤も、予備校により判定が異なることはありますから、よく吟味して出願校の決定の参考にしてください。
 勿論、易化した場合は逆のことがいえます。高得点で有頂天になり、ランクを上げて出願したところ、誰の思いも一緒で、難関大に志願者が殺到して、難関大がさらに難関になるというようなことはよくみかけます。
いずれにせよ、右顧左眄せずに、なるべく初志を貫徹するように心掛けてください。

 自己採点はセンター試験の後のことですが、次に直前の対策について少し触れてみようと思います。これは勿論センター試験に限ったことではなく、むしろ、本番とも言うべき個別大学の入学試験前にこそ必要な心掛けだと思います。
担任の先生をはじめとして、諸君を取り巻く様々な人達から色々な忠告、助言を頂いていて蛇足になるかも知れませんが、箇条書き風に触れてみましょう。

1:「夜型」から「昼型」への切り替えを完了すること。
   この時期に夜更かしは禁物です。午前中はボーとしていて、真夜中になって頭が冴え渡るようなズムは1日も早く断ち切ることです。幸い、現役の高三諸君はごく最近まで学校生活を送っていたので昼型の生活リズムに戻すのはそれほど難しいことではないでしょう。試験というものは明るいうちに行われるものです。真夜中になっていくら勉強が能率よくはかどるからといって調子に乗って夜更かしをすることは禁物です。

 2:風邪をひかないこと。「うがい」を励行。十分な睡眠とバランスのとれた食事。
   風邪は絶対禁物です。風邪をひけば偏差値の5くらいは簡単に下がってしまうものだと考えてください。場合によっては10くらいも下がってしまいます。それくらいダメージがひどいものです。高熱のため風邪薬でも飲んでいれば目も当てられなことになります。先日、急行バスの運転手さんが風邪薬を飲んだため走行中に意識失い、あわやの大惨事になるところを、乗客の機転で事なきをえたなどというニュースがありました。インフルエンザだったとのことでしたが、風邪というものはプロの運転手さんをそんな窮地に追い込むほど猛威を振るうことがありますから、いくら注意してもしすぎるということはありません。外出から帰ったら必ずうがいをしましょう。最近のマスクは性能がよくなっているので、ウイルスの侵入を防ぐためにマスクをするのも一法です。
 一旦侵入したウイルスを退治するには体力が必要です。そのためには睡眠不足も禁物です。睡眠不足だと勉強の能率も悪くなります。グズグズといつまでも起きているのはやめて、そういうときはサッサと寝てしまうことです。体力をつけるためには食事も大事です。偏食しないこと、消化のよいものを摂ることです。

 長くなりましたので残りは明日にまわすことにします。

文責: 山本正彦

2008年01月16日

センター試験

 私の担当教科は英語なので、センター英語について少し感想を書いておきます。
昨年の問題で新傾向だったのは、第4問Bの屋久島ツアーの広告文の読解問題でしょう。これは文部科学省の一貫した方針である「日常生活に密着した英語を身につけ」るべきであるという意向を長文問題に反映させた出題で、この出題傾向は今後さらに強くなっていくものと予想されます。「日常生活に密着した英語」といえば、オーラル・コミュニケーションという科目ののテストというべきリスニングテストが実施されてから3年目になります。この科目が設定されてからかなりの年月を経ていますが、なかなか実施に踏み切れなかったのは、試験会場にスピーカーで音声を流すのは公平を欠くという判断からでしょうが、それを各受験生にICプレーヤーとイヤホーンを配布することで乗り切ったようです。この方法だと事故が起きても、個人単位ということになり、会場全体が被害を受ける事は避けることができます。私が受験生のときは(随分昔の話になりますが)、私が受験した大学のリスニングテストは現在普通に行われているのと同じスピーカーの方式でしたし、個別の大学のリスニングテストは現在でもスピーカー方式でしょうから、ICプレーヤー方式は全くの新機軸といった感じがします。苦肉の策といったところでしょうか。

 センター試験は1月19日(土)に公民・地理歴史・国語・外国語の4教科、1月20日(日)に理科①・数学①・数学②・理科②・理科③の2教科についてそれぞれ行われます。
試験会場は男子は関西学院大学、女子は園田学園女子大学です。受験に際しては、9月配布の「受験案内」や、受験票に添付の「受験上の注意」などの冊子等を良く読み、間違いのないように十分注意をして下さい。
 受験の上で注意しなければならないのは、何と言っても問題量でしょう。試験時間に比べると問題量が多い。従って、おっとり構えていれば、時間不足になります。時間配分に留意して、てきぱきと片付けなければなりません。センター試験は時間勝負といった側面があります。普段自分の部屋では簡単にできる問題も限られた時間の中で急かされると意外に躓くものです。問題のパターンは大体毎年似通ったものなので、時間配分に関してはある程度練習可能です。年明けに行ったパックVやサテラインなどはそのためのものなので、熱心に受講した諸君はそれなりの成果が期待できる筈です。
正解は明くる日の新聞の朝刊に発表されます。(正解はほかにも予備校などがインターネット等を通じて発表しますから、確実に入手可能です。)解答はマークセンス方式なので、採点に際して主観の入る余地はありませんから、解答者自身が簡単にしかも正確に自己採点することが可能です。問題用紙は持ち帰ることができますから、諸君が試験場でしなければならないことは、解答用紙に自分の解答を正確にマークすることは勿論のことですが、問題用紙にも自分が解答した番号をしっかりマークすることです。次にそれぞれの自宅でしなければならないことは、自己採点して自分の点数を計算、確認しておくことです。そして、その点数を持って登校して下さい。
 それでは登校して何をするかと言いますと、ベネッセ、河合塾、駿台、代々木ゼミ等々の予備校から送付された個人カードに各科目の得点と志望校を記入してもらいます。それを受け取った予備校は全国集計をして、偏差値を出し、諸君の志望校に対する判定をしてくれます。即ち、受験生に個人のデータを提供してもらう代わりに、その判定結果を提供するという仕組みなのです。これらのデータは、諸君が過去3年間、先輩たちの受験資料の恩恵に浴したように、今度は諸君が後輩を潤すということになります。
 1月21日には必ず登校をして自己採点をして下さい。

文責: 山本正彦

2008年01月15日

受験後半戦

 さて、いよいよ受験も後半戦の開始です。前回の当番のときにも書きましたが、近年では私立大学の受験生のおおよそ半数が、推薦入試やAO入試で入学大学をを決定しています。今年度の入試もほぼ同傾向でしょうから、新年の明けた今月から実質的にも後半戦ということになります。
 今週の土曜日にはセンター試験の第1日目、明くる日曜日は第2日目が実施されます。その後、自己採点、志望校決定という作業があります。2月初旬前後ともなれば、私立大学の一般入試が始まりますが、それと同様に国公立大学の2次出願が1月28日(月)から始まります。国公立大学の前期試験は2月下旬(25日)から始まりますが、同時期には私立大学の敗者復活戦と言うべき(縁起でもありませんが)3月入試がはじまります。こうして見ると、目白押しとはまさにこのことで、これらをフルに活用するとなると、眼が回るくらい多忙を極めることになります。
 センター試験と言えば、志願者は1万人減少、正確に言うと、54万3382人で、07年度の入試に比べると、9970人の減少となったようです。そうは言っても、受験生の国公立志向は強く、08年度の国公立大学入試も激戦の様相を呈するだろうというのが、大方の予想です。昨年度はセンター試験は問題が難化して、平均点が大幅にダウンしました。その結果、多くの受験生が弱気になり、志望校のレベルを落としました。今年はその反動で問題は易化するのではないかという予測もあります。ふたを開けてみなければ分からないことですが、もしそうなれば、昨年の逆で、平均点はあがり、受験生は強気になり難関校に殺到するということになります。仮定の上に話を進めるのは余り意味のあることではありませんからこれくらいにしますが、ただ、次の点には注意して下さい。

 全員が同じ問題に取り組むわけですから、自分とって難しい問題は、他の受験生にとっても難しいはずです。こんな当たり前のことでも、大学入試センターテストという大舞台に立ってみると、あまり冷静ではいられない。首尾よく解答できれば「今年の問題は難しかったなあ」くらいの感想ですみますが、失敗した場合、弱気になっているところへ、正解は遅くとも新聞などで判明しますから、失敗を鼻先に突きつけられた気分になる。「弱り目に祟り目」というわけです。そうしてすっかり落ち込み、志望校のランクを落とさざるを得なくなる・・・
 問題が易しければまったく逆にことが起こるわけです。先程書いたように、受験生は強気になり、難関校に殺到する。その結果、競争率は跳ね上がり、難関校はさらに難化するといった次第です。
 受験生諸君は受験生の心理というものはこういうものだということを踏まえて、問題の難易に一喜一憂することなく冷静に対処するように心がけて下さい。入学試験というものは相対的なものです。競争相手次第で決まるものです。絶対的な評価ではありません。

 それにしてもセンター試験の54万人という数はすごい数字です。どんなに大規模の模擬試験もこれほど大きな規模の試験はありません。しかも、それが後半戦の真っ先にあるのだから受験生諸君は、特に現役の諸君は大変だなあと思います。健闘を祈ります。

文責: 山本正彦

2008年01月12日

センター入試まで後7日!

 今週末は寒くなりお天気もあまり良くないようですが
受験生の皆さん体調はいかがですか?
学園の高校3年生は土曜日ですが午後も4時近くまでサテライン
パック授業に取り組んでおります。
こつこつと努力を重ねれば結果はついてくると思います!

 話は変わりますがこの進路で昨年の秋頃に紹介した山口県の
阿波宏典君覚えておられますでしょうか?
ニューヨークで心臓移植をされた・・・・・・・・・
宏典君元気に4歳の誕生日を迎えることが出来ました。
術後の年に2回の検診の為先日1月6日我が家に泊まっていただき
7日に検診を受けました。
結果、異常なし順調ですとの事!
昨年会った時以上に大きく成長し平均年齢の子供と全く変わらない
ので本当にあれほどの大手術をした子供?と我が目をうたがいたくなる
程でした。
ご両親も本当に感謝・感謝で一杯ですとの事でした。
ご両親はこれから心臓移植をされる方々のサポートに動き始めているようです。
自分達の経験を生かし少しでも皆さんに助けていただいたお礼がしたいと・・・・
ひとりひとりの優しい気持ちが今年は沢山の人と共有出来たら
良いなーーーーーーと思います。
年の初めに何となく心が癒され楽しい時間を宏典君から頂きました。

2008年01月09日

2008年!始動!です。

  受験生の皆さん! 新しい年をどのような気持ちで迎えられましたか?
学園は昨日8日より授業始め、中学1年から高校2年生までは授業はじめの式
と各学年学級扱いで終了でしたが、高校3年生は11時より17時近くまで
今月19・20日に行われるセンター入試に向けてのサテライン、パック授業
が始まりました。
この授業は日曜・祝日を除いてセンター試験の前日まで行います。
他の学年と同じように1限~6限まで自分の必要な科目を取り
予想問題?と言うより時間配分、自己採点、集中力等の自分自身の今までの頑張り
を引きだそうと言うことです。
 
3年生の皆さん!
体調を整えて今までの努力が報われますよう最後まで自分を信じて
実力を発揮出来ますことをお祈りしてます。
ファイトです!