古代中国に孟嘗君(もうしょうくん)と呼ばれた英雄が活躍しました。５月５日に生まれた彼は、当時の迷信のために、父親に殺されそうになりましたので、隠れて育てられました。後に父親にも認められ、多くの有能な人々にも信頼され、あちこちの国の宰相にもなり、鶏鳴狗盗の語源にもなった人物でした。幼少期に辛く苦しい思いをしましたが、それをバネに人間的に成長していくさまを、宮城谷昌光という作家が小説化しています。
　人が人間的に成長するには、多くの体験をするのが早道です。色々な体験の中で失敗したり苦しんだりして成長します。しかし、私達にはいろいろな制約があってなかなか出来ません。それを補う方法として読書があります。豊かな人間には魅力があり、人を引きつけます。自分を磨くためにも読書をしましょう。

『徒然草』の昔から、昔の人を友とする喜びに人々は気づいています。作品世界に感動し、涙し、怒り……日常世界では味わうことのできないこと経験します。多様な人種・考え・習慣・生き方、それらの自分とは異なった人々のことを知り、自分の生き方・考え方の参考にします。賢明な人とは記憶力の容量の大きなだけの人ではなく、人としてどういう生き方が良いのか判断できる人です。さぁ、新しい世界のページを開きましょう。

◎誰だって調子の悪いときはある！

まったく勉強していない人の成績が上がらないのは当然です。
したがって、それは、スランプとは言えません。

しかし、一生懸命勉強しているのに、なかなか成績が上がらなかったり、勉強のペースが乱れてしまっているならば、ちょっと心配です。

スランプは、一生懸命、受験勉強をしていれば、ほとんどの人が経験するものです。
貴重な時間を無駄にしないためにも、自分にあったいい解決法を見つけ出して、
早く、もとの調子に戻してもらえたらと思います。

◎解決方法は人それぞれ

①気分転換派

②ひたすら耐える（勉強する）派

③自信がつくことをする派

④まわりの人に助けてもらう派

主に、以上の４つに分類できます。

今までの解決法で、しっくりいかなかった人は、他の方法も試してみて、なるべく早く自分にあった解決法を見つけましょう。

十分な睡眠をとって、友達と遊ぶ時間をとると、次の日の朝には「やっぱり勉強をしなければっっ」と気持ちが切り替わる場合もありますね。

プラス思考でいくことも大切かもしれません。
自分が苦しいときほど、まわりが余裕綽々に見えてしまいます。
自分が何のために勉強をするのかを考えてみてください。
大学進学だけでなく、それから先の自分自身のためです。
くよくよ立ち止まらず少しでもがんばろうと、前を向いて欲しいと思います。

あせらず、冷静になることも大切ですね。
今、自分に何がかけているのかを常に考えながら問題に取り組むのです。
ゆっくりと散歩してみるのもいいですよ。

スランプを脱出するときには、とにかく、あせらないこと。
そして、冷静に自分を見つめ直してみることですね☆

　高校３年生にとって，最後の学期が始まりました。
　卒業式までは後134日です。指定校推薦の校内選考も終わり，各大学では一般推薦の受け付けも始まっています。本番の一般入試は1月になってからですが，３年ｏｒ６年間本校で蓄えた学力を発揮して，各人が自分の希望する進路に進んでほしいと願っています。
　夏休みを中心に実施されていたオープンキャンパスは，一部の大学では秋になっても実施されています。さらに入試対策講座と銘打った内容まで公開されていますから，うまく利用するとよいでしょう。
　自然界では暑く厳しい夏があるからこそ，この秋の豊かな実りがもたらされます。ヒトも同様です。３年生にとっては今が暑く厳しい夏です。周囲に惑わされることなく，自分の豊かな実りを実現するために，今の地道な努力を続けてほしいと願っています。