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中3職業人インタビュー (1)

 ライフデザイン教育(昨年度まではキャリア教育と称していました)の一環として,中学3年では「職業人インタビュー」に取り組みます。これは,本学のライフデザイン教育に協力していただいている社会人の皆さまのところへ生徒がグループで訪れ,仕事についての思いやそこに行き着くまでの過程,社会とのつながりなどをお聴きして,生徒自身の将来を思い描くためにおこなっています。18歳になったら大学受験をするのではなく,人生を考えて,必要な知識や技能を身につけるために次のステップを選んで欲しいと思います。
 誰の話を聴くかを決めるのも,職業から選ぶのではなく,どんな社会生活を送りたいかから考えて欲しいと思います。オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン教授が2014年に出した論文「雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか」でも話題になっていますが,AIの発達によってなくなる仕事は存在します。でもそれは人類の長い歴史の中で何度かありました。ダボス会議の創設者であるクラウス・シュワブ会長はそれを「第四次産業革命」と称しています。
 4月19日(水)のLHRの時間では,自分はどういうことに興味・関心があるのか,将来どのような生活を送りたいのか,社会でどのような役割を果たしたいのかを考え始めてもらいました。ご家庭でも,お仕事をされている上でのやりがいや苦労,あるいは就職や結婚,子育てなど人生の中で起こりうるイベントなどについて,人生の先輩としてお子さまにお話ししていただければ参考になると思います。改めてではなく,日常の会話の中でそんなお話しをしていただける親子関係になれば素敵ではないでしょうか。