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2015年02月25日

全校朝礼~新学年に向けて~

今日は国公立大学前期試験日。本校の高校三年生もたくさん受験に行きました。今朝は、受験生が大学に殺到したため混乱した駅もあったようです。本校生徒も巻き込まれて少し遅刻してしまった生徒もおりました。

【校長先生のお話】
大学入学試験も大詰めです。諸君の先輩もたくさん今日の受験に臨んでいます。高校二年生にとってはいよいよ来年にせまってきましたね。毎日自習机などで受験勉強に励んでいる先輩の姿をしっかり目に焼き付けている人も多いことでしょう。頑張って欲しいですね。皆で応援しましょう。

さて、今週金曜日には高校3年生の卒業式があります。そして、三月に入ると諸君達は期末テストですね。今の学年がいよいよ終わります。テスト勉強はしっかり頑張って、結果につなげましょう。そして、もちろん、うまく目標が達成できなかった点については、何が足りなかったか分析する必要があります。そして、しっかり目標を立てましょう。

目標の立て方ですが、これは自分の心の内にだけ立てるのではだめです。口に出して他人に言うことがとても大切なことです。そして、具体的な目標設定が必要です。漠然とただ「頑張る」というのでなく、「何を」頑張るのか。小さなことでも良いです。その「何を」を明確にしましょう。

人間の脳はまことに「ずぼら」にできているそうで、危機を感じた時に非常によく働くが、安定している(上手くことが運んでいる)時には働かない性質を持っているらしい。だから、上手くいっていると思った途端にミスをしたり、落とし穴にはまったりということがよくあります。上手くいっている時こそ用心、脳に危機感を与える必要がありそうです。

うまくいかないということはチャンスでもあります。しっかり脳に危機感を持たせて目標に向かっていきましょう。

2015年02月04日

立春に卵が立つ ~探究(知ろう・学ぼう)~

本日は立春。暦の上では今日から「春」梅も咲き始め、寒い日ばかりではなくなります。本日の全校朝礼は、中1~高2まで。高3は受験勉強中なので不参加です。そして、先日にはこの4月に入学してくる新入生(現在小学校6年生)のガイダンスが行われました。学校も迎える春に向かって、少しずつ準備を始めています。

【校長先生のお話】
「立春に卵が立つ」 さて、皆さんは「卵(鶏卵)」は立つと思いますか?それとも立たないと思いますか?

事の起こりは1947年。中国の昔の著書に「立春の日は卵が立つ」という文を見つけた人が、立春の日に卵を実際に立たせてみる実験を行ったところ見事に立った。当時は「コロンブスの卵」のことわざにもあるように、卵は立たないものと決まっていたので、この実験は歴史的大発見と大ニュースとなった。

そこで、「なぜ立春に卵が立つのか?」そのことに疑問を感じた人がいました。当時北大教授の中谷宇吉郎博士です。先生は、卵の殻の特徴や形状を観察し、卵の重心からおろした垂直線が、およそ半ミリ四方くらいの底面積のなかをとおるように、うまく調節をすればたまごはいつでも立つということを発見します。つまり、立春の日でなくても、重心をうまく調節することができれば、いつでも卵は立つということがわかったのです。

中谷宇吉郎先生は随筆「立春の卵」で、こう述べておられます。
「問題は、そういうなんでもないことに、世界じゅうの人間がコロンブス以前の時代から今日まで、どうして気がつかなかったかという点にある。それは、五分間くらいついやして卵を立ててみようとした人が、いままでだれもいなかったからである。~中略~中国の昔の本にあった立春の日に卵が立つという話は、かなりおもしろい話である。卵のような手近なものに、こういう例があるのだから、私たちのまわりには、まだだれも気のつかないことがたくさんあるであろう。学校でならう物象でぜんぶわかってしまったと思うことがいちばんいけないことである。」

知らないことを知ろうと自ら求めて吸収していくことの大切さがよくわかるエピソードです。教えられること、そうだと言われていることに対して「なぜ?」「本当なのか?」そういう疑問がわいて自ら探究してみる。ぜひこういう姿勢でいろんなことを学んで欲しいと思います。

【生徒指導部長より】
さていよいよ2月です。学年末に向けて今の学年でやり残していること、課題の克服は順調に進んでいるでしょうか。先日は、この4月から入学してきてくれる新入生のガイダンスがありました。希望に満ちた素晴らしい生徒諸君が仲間になります。楽しみですね。君達もいよいよ学年が一つずつ進級することになります。今一度、自分の行動や習慣を見直してみましょう。

①遅刻しない習慣をつけよう
 誰でも失敗はあります。しかし、その失敗は繰り返してはいけません。二度以上遅刻をしてしまっている人は、失敗とは言えません。悪い習慣がついてしまっています。頑張って改善しましょう。

②自分がされて嫌なことは他人にしない!
 想像力を鍛えましょう。相手の気持ちを考えられる人になりましょう。他人を大切にできる人は、多くの人から信頼されます。そういう人になりたいですね。