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2015年10月29日

ひばりの図書室 10月号配布しました

      本日、ひばりの図書室10月号配布しました。

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 今月号は読書週間にちなんで、図書委員へ調査依頼。担任の先生方へ、中高時代に読んだ本(か最近読んだ本)と、ひばりの生徒たちにぜひ読んでほしいおすすめ本を聞いてきてもらいました。
 有志による、担任以外の先生へのリサーチも含め、たくさんの本があがってきました。60ホール前にポスターも展示しています。
 
 恒例になったスタンプラリーも開催中です。
10分野に分類された本の中から、7分野を読んでスタンプを貯めよう!というイベントです(コンプリートすると賞品あり!)
 ラリー期間は2学期終業式までなので、ぜひ、挑戦してください。エントリーカードはカウンターで配布しています。

2015年10月27日

いつだって、読書日和

 今日から読書週間が始まりました。文化の日をはさんだ2週間です。
今年の標語は『いつだって、読書日和』

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 戦後、「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」と『読書週間』が始まって60年以上が過ぎ現在、日本は世界のなかでも特に「本を読む国民」の国となりました。
 電子メディアの発達によって、世界の情報伝達の流れは、大きく変容しようとしています。しかし、その使い手が人間であるかぎり、その本体の人間性を育て、かたちづくるのに、「本」が重要な役割を果たすことはかわりありません。
 暮らしのスタイルに、人生設計のなかに、新しい感覚での「本とのつきあい方」をとりいれていきませんか。                    
                               (読書推進運動協議会 HPより)

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   読書週間の掲示物を図書委員(中3生)が手伝ってくれて完成しました。

2015年10月19日

食欲の秋に、おいしい本を

 秋も深まり、いつも以上に食べることが楽しい季節。
読んで想像して楽しめる美味しそうな食べ物や食事シーンがふんだんに出てくる “おいしい本、あります” コーナーをつくってみました。

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 作家の中には、食べることが大好きな人がたくさんいます。エッセイには食べ物へのあふれる思いが。

 森鴎外の娘・森茉莉さんは自他ともに認めるたいへんな食いしん坊です。
貧乏サヴァラン、マリアのうぬぼれ鏡 (共に筑摩書房)
 バタァもない、卵もない、牛肉も刺身も買いそびれたし、ご飯を炊いてもおかずがない、そんな日の晩御飯を不愉快にしない方法、どれだけ好きなん?!と思わせる「シュウクリイム」に対する思い。
 自らの料理の腕も自慢で「一流ホテルのレストランより自分で作ったものの方が美味しい」と豪語。実際、鴎外も茉莉の料理をいつもほめてくれていたそうです。

 同じく作るのも食べるもの大好き、料理の本まで出版した向田邦子さん。
眠る杯、夜中の薔薇(共に講談社)
 脚本家でもあった向田さんはドラマの食事シーンの献立まで指定。得意料理のレシピを書いていても、その鍋をかき混ぜる手、使われる台所用品の描写など、ひとつの読み物の様です。

 他にも、サラダ好きのライオン/村上春樹(マガジンハウス)、くいいじ/安野モヨコ(文藝春秋)、ひと皿の記憶/四方田犬彦(筑摩書房)などなど。

2015年10月15日

今日の図書室

 昨日の6限目に中1生が、探究の授業で行うグループ・プレゼンテーションの準備の為にやって来ました。
 来週の校外学習、民族学博物館訪問にそなえての調べものだそうです。
大勢がやってきて、たくさんの本が書架から抜き出されていく様子を見て、一瞬、後かたづけの事が頭をよぎりました。
 が、終わってみると、みんなの手で、ほぼすべてがあるべき場所に戻されていて、杞憂に終わりました。やるね、中1生。

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 調べる対象が皆、世界の人々の生活や文化についてだったので、書架は満員。
そうそう、新書コーナーにも関連する本はあるのですよ。こちらは余裕でゆっくり背表紙をチェックできます。

2015年10月10日

あなどるなかれ

    消しカス入れ、ほぼ一新しました。

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 読みたい本がこんなところに!な発見があるかもしれないです。
 消しカス入れ、あなどるなかれ。

2015年10月07日

ノーベル賞

 今年もノーベル賞ウィークがやって来ました。
物理学賞には、ニュートリノに重さ(質量)があることを初めて確認した梶田隆章さん(東京大学)が、生理学・医学賞に「現代の野口英世」とも言われる大村智さん(北里大学)が選ばれました。
初日から2日連続で日本人受賞のうれしいニュースです。

 野口英世と言えば、アフリカで黄熱病の研究に取り組んだことで有名です。
 大村さんは微生物から多くの機能を持つ化合物を400種類以上発見、寄生虫やマラリアなどに関する医薬品などの開発につなげました。
 その中の一つは、アフリカや中南米で多くの人々を苦しめていた風土病「オンコセルカ症」の特効薬になりました。世界保健機関(WHO)を通じ、アフリカや中南米などで10億人以上に無償提供された治療薬は失明の原因となる恐ろしい病気から多くの人々を救いました。

 大村さんはもともと他の人がやっていない研究をしようと思います。
そこで全国を回って土を集め、菌を培養して「微生物がやってくれた仕事を整理するような」研究をはじめます。そしてその地道な研究は多くの研究者と共に「誰がやったかわからないけどみんなで喜ぶ」という幸せな研究として進めてこられたそうです。
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 受賞会見では「日本はもともと微生物をうまく使いこなしてきた歴史と人のためにという伝統がある。そういう環境に生まれたことはよかった」と話されていました。

 日本酒、納豆、味噌、など確かに菌の発酵を使った美味しいものが和食にはたくさんありますね。

大村智~2億人を病魔から守った化学者/馬場錬成(中央公論新社) 只今、発注中です。


2015年10月02日

先輩からのおすすめ本 7

 大学の夏休み中に訪ねてくれた卒業生からの本の紹介をもう1冊。
昨年卒業した図書委員OGでもあるYさんは、現在、教育学部の英語領域に在学中。小学校の先生を目指しているそうです。

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 私は高校の3年間、たくさん図書室に足を運びました。
特に高2の時には、特定分野へのこだわりを捨て多様な本に挑戦しました。中でも大きな挑戦になったのは、洋書で『エルマーのぼうけん』を読んだことでした。

The Doragons of Blueland / Ruth Stiles Gannett (Random House)

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この原著1冊に、日本語版エルマーのぼうけん・シリーズ3冊分が掲載されています。 

 『エルマーのぼうけん』は小学生の頃に何度も読んだので、ストーリーは頭に入っており、わからない単語や表現はストーリーと照らし合わせて解釈しました。日本語版は三巻ほどありますが、英語版は一冊で薄く字も大きいので、初めて英語の本に挑戦する方にオススメです。
 多読の練習としてもちょうど良いと思います。学校では精読の練習はしますが、多読の練習はしません。受験に限らず、実力をつけるには、どちらも必要不可欠な要素です。勉強ではなく、読書をしながら英語力を身につける良い機会になると思います。

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 大学に入って、何事も自分から動かないといけない、ということを改めて感じたそうです。高校の頃は受動的に過ごしていたけれど、大学ではそうはいきません。勉強も色々な手続きも自分でしないと誰もやってくれません。

 「課題の期限は今日まででしょう。出来てないならここでやって、出してから帰る事」と交流スペースで言ってくれる人はいません。いろんなことが自分次第です。
 でも、自分次第でいろんなことが出来る、ってことですね。
 Yさんも大学4年間でやりたいことあるそうです。がんばれー。