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マンガの神さま

 昨日11月3日は、マンガの神さまとも言われる手塚治虫さんの誕生日でした。
1928年大阪府豊中市で生まれた手塚さんは、5歳から24歳までの約20年を宝塚市で過ごしています。
 図書室には、そんな宝塚にゆかりのある手塚さんの作品を集めたコーナーがあります。作品はもちろん、手塚さんについての資料や作品についての解説本などもそろっています。

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 子どもの頃から昆虫好きで珍しい昆虫を見つけると、宝塚ファミリーランド内にあった昆虫館に持って行くこともあったという手塚少年が、始めて漫画を描いたのは小学生3年生の時。5年生で本名の「治」に「虫」を付けたペンネームを考え、結果的にそれを生涯名乗ることになります。

 その後、現在の大阪大学医学部に進学。医師を目指しながらも、漫画家への道も歩き始めた手塚さん。医師国家試験にも合格しましたが、「一番好きなことをすればいい」というお母さんの言葉を聞き漫画家への道を選んだそうです。

  又、手塚さんはお母さんが宝塚歌劇好きだったこともあり、子どもの頃から大の歌劇ファン。後に日本始のストーリー少女漫画となった「リボンの騎士」は歌劇のイメージから生まれたのは有名なエピソード。手塚作品「ブラックジャック」「火の鳥」などは歌劇の演目として上演されました。

 来年生誕90周年を迎える手塚さんは多くの漫画家たちに影響を与えてきました。それらすべての作品の根源には「戦争がどれだけ悲惨か」「命がいかに尊いか」を子どもたちに伝えたいという思いが込められているのだそうです。