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文楽鑑賞

 今日は講堂で、高校1、2年生の文楽鑑賞が行われました。
 文楽とは300年以上の歴史を誇る大阪発祥の伝統芸能で、浄瑠璃を語る太夫(だゆう)、三味線、人形を操る人形遣いで行う三業一体の芸です。一体の人形を演じるためにはこのパートナーシップがとても大事だといわれます。

 今日は見るだけでなく、実際に何名かの生徒たちが舞台へあがり人形を操らせてもらう機会もありました。なかなか上手に動かせていました。姿勢や態勢が辛くて「腰が痛くなった」「腕と肩が疲れた」という感想が聞かれました又「思いのほか人形が重かった」そうです。貴重な体験。
 その後の演目では、プロの方たちが操る流れるような人形の所作に見入ったのではないでしょうか。興味を持った人はぜひ、三浦しをんさんのこちらの本を。

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あやつられ文楽鑑賞 (ポプラ社)
 演者さんのインタビューや、作品の紹介をしながら、 文楽の事を何も知らなかった三浦さんが、どんどん文楽にはまっていく様子を描いたエッセイ。

仏果を得ず/三浦しをん(双葉社)
 文楽に情熱を傾ける健は、駆け出しの若手大夫。ある日、人間国宝である師匠から変わり者と評判の三味線・兎一郎と組むよう言われます。健が少しづつ文楽の演目を理解し演じることで、太夫としても、人間としても成長していく物語。 奥深い古典芸能の世界と個性豊かな登場人物たちが楽しめます。