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2018年04月28日

修学旅行コーナーから1冊

 深夜特急/沢木耕太郎 (新潮社)
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 26歳の「私」はある日、インドのデリーからロンドンまでバスで旅することを思い立ちます。仕事をすべて投げ出して、部屋を整理して、ありったけのお金をかき集めて(引き出しの中の1円玉まで)
 その思いつきを話した友人たちはこぞって無理だと言いますが、「私」は絶対無事にロンドンに就いてゴールの知らせの電報を打つと宣言して東京を旅立ちます。それは結果的に長い長い旅になります。 
 ゴールはロンドン、移動手段は乗り合いバス、それ以外はノープラン。少しずつ陸地を伝ってユーラシアを旅してみたい、地球の大きさを知覚する手がかり得たい、そう思って旅した沢木さんの実際の旅の記録です。

 携帯電話もスマートフォンもない30年も前に決行された旅ですが、今でも幅広い世代に読み続けられています。1巻で東京~香港・マカオ、そして2巻でシンガポール・マレー半島へ渡ります。

 旅に出たからといって何かが見つかると決まったものでもないし、帰ってからのことが予測できるはずもない。何の意味もなく、誰にでもできて、でも普通の人はしないようなことがしたかった。ただ執行猶予の時間が欲しくて旅に出たのかもしれない。そんなふうに沢木さんはこの旅のことを語っています。

2018年04月26日

修学旅行コーナー

 62期生の修学旅行が選択制になり、国内は北海道、海外はシンガポールに決まってから学年の先生方と相談して関連本を集めました。
 現地では日本企業訪問、マレーシアへの国境越えなどを体験するそうです。現地の歴史や社会事情、日本との関係など知っていると、通りすがりではなくもう少し深い旅行が楽しめるかもしれません。
 ガイドブックだけでなく、そんな本もそろえてみました。

 シンガポールの基礎知識/田村慶子
 シンガポールと香港のことがマンガで3時間でわかる本/加藤順彦
 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年/岩崎育夫
 日本人のシンガポール体験/西原大輔  などなど。

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2018年04月20日

幹部、集まる。

 昼休みに委員長、副委員長+有志1名が集合して、幹部会議が開かれました。来週から始まる中1から高2までの図書当番のシフト組みです。

 放課後には委員長が表作成、できあがったシフト表を担任の先生方の机上に配るところまでしてくれました。カウンター当番は来週月曜からスタートです。当番日を忘れずに!半年間よろしくお願いします。

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 本日、ひばりの図書室4月号を配布しました。

2018年04月17日

システム、リプレイス

 新年度になって1週間です。新しい環境もなんとなーく受け入れられてきましたか。先週はクラスの各委員も決まり「図書委員になりました!」と早速報告にて来てくれる人たちもいました。

 今日の昼休みにあった各種委員会では、そんな新しい図書委員みんなの顔を見ることができました。(代休だった中1生たちは明日、会いましょう!)

 新しい環境といえば、この4月から図書館システムをリプレイスしました。新しくなった蔵書検索はもう使ってもらえましたか?タッチパネルとキーボードの併用です。
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             新しくなったモン。   

2018年04月14日

本屋大賞2018グランプリ

 全国の書店員が選んだ、今いちばん売りたい本を決める本屋大賞2018のグランプリが発表されしました。

 受賞作品は  かがみの孤城 /辻村深月 (ポプラ社)
 学校で居場所をなくし、「心の教室」にも通う事が出来ず、家に閉じこもる中1のこころ。
 全部自分のわがままだとわかっているのに、すべてあっさり聞き入れられ、みんなが気を使ってくれる。それだけ非常事態ってことなんだ、私。
 そんなことを思うこころの目の前で、突然部屋の鏡が光り始め、1人の少女が現れ親しげに話しかけます。誘われるまま輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。
 そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていました。 なぜこの7人が?なぜこの場所に?

 最初は「かがみの城」というタイトルだったそうですが、「敵に囲まれて身動きがとれなくなっている城」という意味の"孤城"に変えたそうです。
 辻村さんは受賞作品について「身動きがとれなくて部屋に閉じこもることは、子どもでも大人でもあること。その誰かに対して、外に出ているのが怖いのならこちらから迎えに行くという気持ちで、鏡を入り口に冒険に出かけてもらうことにしました」と語っています。

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 受賞作と一緒に他の著書も展示しました。デビュー当初は中高生を主人公にしたミステリー作品が多いです。

2018年04月11日

中1オリエンテーション

 昨日の5、6限目に中1生の図書室オリエンテーションを行いました。
クラスごとに15分ほどの時間だったので、詳しいことは「ステップひばり」を読んでもらうことにして、早速、書架探索へ。時間内に貸出もします。
 高校生とも共用しているので小学校とは違った書架に興味津々。少し専門的な本を選んだ人もいました。でも大丈夫、難しい本ばかりではありません。小学校の時に読んでいたシリーズの続きを見つけた人も。

 図書室で中学生に人気の本を紹介した『先輩たちは中1の時にこんな本を読んだ』リストを配布しました。本を選ぶ参考にしてください。

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 限られた時間でしたが全部で150冊ほどの本が貸出されていき、カウンターは長蛇の列。てんてこ舞いでした。

2018年04月10日

新入生も貸出できます

 新学期とともに図書室も昨日からスタートです。
 新入生のみなさんも仮生徒証で貸出ができます。

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       貸出冊数   4冊
       貸出期間   2週間 

 春休み貸出の返却期限は13(金)ですが、4冊以上かりている人は新規貸出ができないの注意してください。

2018年04月07日

ご入学おめでとうございます

 日本には1年を通じてゆっくりと移りかわる四季があります。それをもう少し細かくして24にわけたものが二十四節気(にじゅうしせっき)です。 「立春」「春分」「夏至」「秋分」などおなじみのものがこれにあたります。365日を24で分けるので、だいたい2週間周期で季節(暦)がかわります。

 今年の暦で4月4日が二十四節気の「清明」になります。『清浄明潔』の略とも言われている「清明」とは、すべてのものがすがすがしく明るく生き生きする頃。今日の入学式にぴったりです。
 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。たくさんの本と一緒にみなさんが来るのを待っています。

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   季節七十二で候/大田垣靖子(メディアファクトリー) 
 暦には、もっと細かく分けた七十二候(しちじゅうにこう)というものもあります。日本の暦はどれも美しい名前で意味があるのです。イラストを交えて解説したこんな本があります。