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2007年07月31日

こんな本を読んでみませんか 7

 言葉について取り上げた一昨日の続きです。今日は漢字の本です。といっても、君たちが4月から悩まされている漢字や漢検の問題集ではありません。古代漢字の研究の第一人者である白川静さんが監修し、最後の教え子である山本史也さんが著した「神さまがくれた漢字たち」という本です。残念ながら白川静さんは昨年亡くなられてしまいましたが、大阪の公立高校の先生である山本史也さんによって、「白川文字学」とよばれる考え方が継承されています。

 漢字は象形文字ですから、「山」や「川」という文字に本物の山や川の姿を見つけることができると思います。また、「人」という文字は、人と人とが支え合う形からきているのだと、某学園物のテレビ番組で知った人も多いと思いますが、「白川文字学」では「元は少し首をすくめた人を横から見た、うつむき加減の姿勢」からできた形で、神に試され、操られ、時には傷つけられた姿を意味したらしいです。今までに聞いた常識が崩されてしまいそうでしょう。身近な漢字のそんな生々しさがたくさん出てきます。漢字の創造は、人間と神や精霊との交感、つまり信仰や儀式の中から生まれてきたというのが「白川文字学」の底辺にあるのです。

 「女」という文字も、単に産む「性」を表すだけではなく、「ものの豊穣なるさま」から穀物の豊かな実りとを結びつけた、古代の信仰、さらには宇宙の創生までも意味するように広がっていきます。その考え方はやがて、「母」,「身」,「免」,「后」などの漢字と関わっていく様子は、まるで推理小説を思わせるような展開で、ちょっぴりドキドキするようなスリルさえ感じるかもしれませんよ。ただし、本屋さんでは手に入りにくくなっているようです。学校の図書室か近所の図書館で探してみてください。 A.M.
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夏季講習教養講座(社会)

 30日・31日の2日間、教養講座社会(1・2限地理、担当今村,3・4限歴史、担当今井)を開講しました。折しも30日は「土用の丑」の日で、夏本番の状況にもかかわらず、地理・歴史とも40名を超える参加者が夏までの復習と宿題考査対策の問題演習にしっかり取り組んでくれました。なお、地理の内容は基本の完成的な色彩が強く、希望者(受講者中32名)にさらにハイレベル問題のプリントを別刷りして配布することにしました。希望者には今村机上から持って行くように伝えていますが、受講者以外でプリントが欲しい場合は相談に応じます。歴史は、延べプリント5枚に及ぶハイレベル問題の演習を完結しています。(今村)
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2007年07月30日

先生も勉強するんだよ①

 今朝はすごい雨でしたね。一時は新幹線も止まりましたが、なんとか研修に間に合うことができました。今、東京・広尾にある東京女学館中学高校に来ています。渋谷の近くにある120年近い歴史を持つ女子校です。先生の研修って何をしているんだろうと、興味があるかもしれないので、ここからレポートしてみます。
 午前中に1つ目の講演(授業みたいなもの)がありました。お話しになったのは、1991年にカーボンナノチューブを発見した飯島澄男先生です。「最初は理学部で理論化学を学んでいたが興味を持てず、大学院に進学したときに電子顕微鏡に出会って自分のやりたいことが見つかった」と話されていました。進路を早く決めてしまうことは悪いことじゃないけれど、急がずに色々なことをやってみることが大切だという意味ではないでしょうか。中学1年生も数年のうちには自分の人生を具体的に考えていくことが求められます。でもそれは全部決めてしまうということではなく、そのとき一番良いと信じた進路を選択していくことにほかなりません。
 また、「これまでに大きな発見を3度経験して、それに対して賞を受けるなど高い評価もされてきたが、それができたのは偶然である」ともおっしゃいました。しかし、その偶然はよく準備をして挑んだからこそ得られたものであり、新しい発見を見逃さないためには知識や観察力を身につけることが大切であるとも言われました。知識や観察力は日々の積み重ねで体得するものであり、それを身につけていたからこそ、最初の発見者という幸運を引き寄せることもできたのだろうと思います。
 教師が生徒の皆さんに教えるのは、教科書に載っている知識だけではありません。こんなお話しを聴いてストックし、あなた方の進路を考えていくときの参考にしているのです。昼からは別の講義がありましたが、それは別の機会にお伝えしたいと思います。研修は明日明後日と8月1日まで3日間続きます。A.M.

夏季講習教養講座(数学)

 数学教養講座を行いました。
季節はずれの涼しい風のふく教室で19人が参加してくれました。
 計算はできるけど,文章題が苦手という人がたくさんいます。
今日はそこらへんを探ってみることにしました。
まずは日本語と数学はあまり「相性」がよくないという話から。
 「数式の読み方は本当に日本語?」 
今日あつかった例をあげておきます。日本語に直してみて下さい。
   「水」+「塩」=「塩水」
(この式を『水たす塩は塩水』と読んでは,日本語としてはおかしいですよね。)
 明日は計算のルールをテーマにします。R.N.

2007年07月29日

こんな本を読んでみませんか 6

 ゆたかな言葉がちりばめられた詩集を2つ取り上げたので、今日は言葉そのものを扱っている本をいくつか紹介します。説明文なので、小説のような心踊らせるようなストーリーも無いですし、詩集のような言葉のリズムを楽しむこともありません。だから、小学校中学年よりも年齢が幼いとおもしろさを感じることは難しいと思います。経験や語彙が増え、言葉に対する理解が深まる中学生だからこそ、おもしろさがわかるかな? と期待しているのですが、どうでしょう。

 まず、池上嘉彦さんの「ふしぎなことば ことばのふしぎ」はどうでしょうか。この本は身近な日本語を取り上げて、普段は何気なく使っている日本語の面白さや不思議さに気づかせてくれます。母語である日本語の中で育ってきた私たちは、日本語を当たり前のように使っていますから、何のこだわりもひっかかりも感じていないことが多いですね。あらためて言葉を見つめなおしてみようよというのがこの本のテーマです。また、池上嘉彦さんは英語英文学者なので、ほかの言語(たとえば英語)と比べてみると、日本語の特徴がはっきりわかるという例も示してくれています。この本で紹介されている、言葉遊び、言葉探し、擬態語・擬音語くらべなどを読むと、言葉の楽しさに気づき、言葉を客観的にとらえられるようになるかもしれませんね。 A.M.
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2007年07月28日

夏季講習教養講座(理科)

 今日は大阪・長居にある自然史博物館・植物園に行きました。今回は男子6名,女子3名の9名が参加しました。昨日の午前中2時間ほど、大阪の歴史や自然について講義をしましたが、実際に本物を見ているほうがはるかに多くのことを感じとることができます。その意味でもこの夏にいろいろなところへ出かけることが大切だと思います。

 探検クイズのカードをもらって博物館内を回ります。展示物を見て、カードのクイズに答えていきます。正解だと絵はがきがいただけます。右の写真は問題の1つになっていた「ゴキブリの10倍に拡大した模型」です。不気味... お子様たちにはワークシートも渡していますので、何度も博物館内の展示室を回ってもらいました。
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 エントリーホールにあるマチカネワニの骨格標本です。大阪大学豊中キャンパスの工事現場から出てきたことは有名ですね。暖かい海が大阪平野に広がっていた河内湾の時代、こんなに大きなワニが大阪にいたことを想像できますか。
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 ナウマンゾウとヘラツノジカを復元した標本です。この時代は今よりも寒い氷河期で、大阪湾にも瀬戸内海にも水はありませんでした。シカもゾウもずいぶん大きい動物なんですね。
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 玄関や展示室にあるナガスクジラの大きな大きな骨格標本です。大阪市内の中心部にこれほど大きなクジラが泳いでいた時代、私たちの先祖は汐を吹くクジラを見ながら何を考えていたのでしょう。
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 あんまり大きいので、自分たちの体を使って大きさを測っているところです。床に描かれている青い線がクジラの大きさを示しています。身長150cmのお子様を1単位として11単位分、約16.5mだったそうです。学校の教室2つ分に相当しますね。
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 植物園では何をどう見れば良いのか分からないだろうと思いましたので、今回は現地で学芸員さんにレクチャーをしていただき見学しました。花の構造と特徴を教えていただいて、エンジュの花をバラバラにしながら確かめてみたり、フヨウの花をのぞき込んだりしながら、普段はあまり意識もしない植物の世界をのぞかせていただけたようです。特別展のテーマにもなっていたセミの抜け殻を見つけたお子様もいましたね。大阪のセミは非常にやかましく、94dBにもなると新聞に書いてありましたが、それを実感したかもしれません。
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 今回博物館での実習を実施してみて気づいたことは、お子様たちが情報に対して受け身になりやすいということです。真面目に話は聞いているけれど、自分から進んで知識を得ようとする姿勢が年々弱くなっているような気がします。これが今後の学年の課題の1つでしょうね。
 参加した皆さん、暑い中お疲れ様でした。 A.M.

大山からの報告

 中学2年生でおこなう予定の林間学舎に担任の一人が下見を兼ねて同行しています。学年では2泊3日の宿泊行事の中で何を体験してもらうと有意義なのかを考えていくことになると思います。中国地方最高峰1720mの大山にみんなで登頂する今の形でも得られることはたくさんあります。でも、ブナやミズナラの広がる自然林の中で、神話の時代から近畿地方とは別の文化圏であった大山で、教室ではできない体験をもっとたくさんして欲しいという思いもあります。そのためにも上級学年が現在おこなっている行事の評価と検討は必要だろうと考えています。

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 途中で立ち寄る蒜山高原での様子です。右はアイスクリームを作っています。
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 大山に登頂している様子です。朝早く出発し、途中休憩を何度か入れて登っていきます。最後の写真は平坦に見えますが、ハイマツが写っているのでおそらく山頂近くの写真です。

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 その夜のキャンプファイヤーの様子です。行く前にフォークダンスを練習していましたね。

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 大山寺です。ここで座禅を組んで、精神修養をします。

2007年07月27日

夏季講習教養講座(英語)

英語教養講座を行いました。子どもたちが普段あまり手にしていない洋書をまずは手にしてみること、そしてその本から英語の世界を楽しんでもらえたらという講座です。

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 こんな本を教材に使いました。(写真左)子どもたちが持っている大きな本も講座で使いましたよ。(写真右)

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 それぞれ好きな本を手にとって読んだほか、洋書を使ってディクテーションやシャドーイングをしました。写真左は本を選んでいるところ、右はそれを読んでいるところです。
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 役者になりきっている生徒がいましたので、みんなの前で読んでもらいました。
 
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 生徒が選んだ本の中から読み聞かせをしているところです。

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 また、現地小学校で使われているドリルをしたりもしました。ドリルに使ったプリント(写真左)です。思ったよりも楽しそうに取り組んでいますね。(写真右)
 
 はじめは洋書を目の前に緊張していた子どもたちも、読みきかせの時間を通して、次第に洋書に慣れてきたようです。これを機会に英語の世界にどっぷりつかり、楽しんでもらえたらと思います。

こんな本を読んでみませんか 5

 今日は谷川俊太郎の詩集を紹介します。1952年に「二十億光年の孤独」という詩を発表して以来、いろいろな方面で活躍している詩人です。アニメ「鉄腕アトム」の主題歌の作詞を手がけたのも彼ですし、日本生命のCMで朗読されている「愛する人のために」も彼の作品です。

 私が最初に出会ったのは福音館書店から出た「ことばあそびうた」でした。「かっぱかっぱらった かっぱらっぱかっぱらった とってちってた かっぱなっぱかった かっぱなっぱいっぱかった かってきってくった」 すべてひらがなで書かれたこの詩を音読すると、何か楽しくて愉快な気分になりませんか? 「詩」は「うた」とも読むように、喜んだり悲しんだりしたときの、感情がこもった言葉を並べたものです。口から出て、自然にリズムが生じて歌になってしまいそうではありませんか。

 また、海外の作品を日本語に訳しています。イギリスで歌い継がれてきた数え歌、なぞなぞ、言葉あそびなどを集めたNursery Rhymes(日本ではMother Goose)を訳した「マザー・グースのうた」を読んで、London Bridge(ロンドン橋)やTwinkle Twinkle Littele Star(きらきらぼし), Mary had a little lamb(メリーさんの羊)などの作品が身近になった大人は少なくありません。チャールズ=シュルツ Charles Monroe Schulz の「Peanuts(ピーナッツ)」という漫画を知りませんか? 登場キャラクターはビーグル犬 Snoopyだと言えば思い出してもらえたのではないでしょうか。その翻訳を手がけていたのも谷川俊太郎でした。

 どうですか、おもしろそうな人でしょう。谷川俊太郎本人が「別にわかってもらえなくても、味わってもらえればいいっていう感じがあるんですよ」と言っています。まずは味わってみませんか。A.M.
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2007年07月26日

こんな本を読んでみませんか 4

 小説の紹介が3回続きました。少しジャンルの違う本を取り上げようと思います。小説は長くて一気に読めないなぁと思っている人もいると思いますが、「詩集」はいかがですか? あまりなじみがないので、読んだことがないかもしれませんね。2~3紹介してみますから、一度手にとってみてください。悲しいとき、寂しいとき、辛いときなどに「今の自分の気持ち」を示すぴったりな言葉を見つけることができるかもしれません。また、現実から少し目を離したくなったときに、自分の心に響いてくるような不思議な世界を垣間見ることができるかもしれませんよ。

 中原中也は明治時代の詩人です。文学書に熱中するあまり落第して転校したのが16歳。そのころから詩を書くようになったようです。彼のつくる詩には独特の雰囲気があるので、読んでいると不思議な感覚に陥ることでしょう。明治の言葉遣いですが、心に残るような言葉がたくさんちりばめられています。「汚れつちまつた悲しみに」や「サーカス」はNHKの「にほんごであそぼ」でも取り上げられていたので、聞いたことがあるかもしれません。暗い闇の中でぼんやりと揺れているブランコを「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよーん」と表現しているところなど、目に浮かぶようじゃありませんか? A.M.
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夏季講習教養講座(情報)②

 少し間が空きましたが、先週末におこなった「教養講座(情報)PCを解体しよう」の感想の一部です。今回参加した生徒の思いが伝わったら、次の機会は参加者が増えるかもしれないと期待しています。

・ハードディスクの中は、複雑なつくりになっていると思ったけど、意外とシンプルでよく動いているなあと思った。マザーボードの中には黒いチップがたくさんあった。キーボードのキーは簡単にはずれたので、意外と簡単にできているんだと思った。
・CD-ROMドライブをもらったので、それを分解してみるとCDを読み取る部分が出てきたので、どう動くかやってみました。すると歯車がかんで機械が左右に動きました。これでCDを読み取るんだなぁと思いました。
・最初はプラスドライバーがあることに気づかず、マイナスドライバーでネジを回していたので、けっこう苦戦し、手が痛くなりました。
・パソコンの中身ってギュウギュウにいろいろと入っているのだろうと思っていたけど、それほどつまっていなかった。
・ベビースターラーメンみたいなコードが最初に目について、その周りに銀色の防壁があるって感じ。
・スイッチが入ったあとなぜ扇風機みたいなもの(注:電源のファン)が回る理由が分かった。
・パソコンは小さな機械部品がいっぱいで、それで色々なことができるのはすごいと思った。ノートパソコンなどはもっと小さい部品か機械でできているんだなと思った。
・今日は解体したけど、今度は組み立ててみたいです。
・磁気ディスクの磁力にはびっくりした。ドライバーが2,3本垂らせたのですごかったです。
・おみやげに緑色のボード(注:メモリ)2,3枚とハードディスクをもらいました。
・PCのCPUがとれないことがわかってびっくりしました。CPUがとれなかったら、新しいCPUが出た場合、変えることができないので不便だなと思いました。
・初め、先生が1台を分解してみんなで見ているものだと思っていました。けれど、3,4人で1台を分解するのでおどろきました。
・最後にキーボードをペンチやドライバーでボコボコに取りまくって、押すところのほとんどがなくなった。乱暴だったけど、内部の様子がたくさん知れてよかった。
・今度はラジオや携帯電話などを解体したいと思います。
・モニターの中を解体したところ、ガラスが割れ(注:ブラウン管にひびが入った)、空気が入って「プシュー」という音がなったので、びっくりしました。

2007年07月25日

夏季講習教養講座(体育) 中級編

第2日目 
 参加者も増え、男子5名・女子4名で行いました。予定は10時30分からだったのですが、早くしたいとのことで10時10分からスタートしました。昨日は手に載せられなかった子供達も今日はほぼ全員が手に載せられるようになりました (^_^)v
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 独楽の着色もそれぞれ個性があり、世界に一つの素晴らしい物が出来ました。
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 ”肩掛け”まで練習したのですが、残念ながら、講座中に出来る生徒がいませんでしたので、左の写真はFの試技です。講座終了後30分位した頃、職員室に駆け込んできた生徒が「先生、肩掛け出来ました!!」と、嬉しそうに報告に来てくれました。(写真右)
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 ビー玉遊びも少しやりましたが、こちらはまだまだ練習が必要です・・・
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 生徒達が一所懸命、独楽の練習をして、「クッソー なんでや~」とか「上手くいかへん」 とか言いながら「出来ました!!」とか「やった~!!」とか満面の笑みを見せてくれました(^_^)/~
 私にとって素晴らしい二日間でした。。。m(_ _)m T.F.

こんな本を読んでみませんか 3

 冒険小説や古めかしい時代小説は気の進まない人には、サン=テグジュペリAntoine de Saint-Exupéryの「星の王子さま」はどうでしょうか。私はずいぶん昔に岩波書店から出ていた内藤濯の訳本で最初に読みました。

 ストーリーの展開はそう難しくないだろうと思います。飛行機の操縦士である主人公の「ぼく」が、不時着したサハラ砂漠の真ん中で男の子に出会います。彼は小さな自分の星を後にして、いくつもの星を巡ってから7番目の星・地球にたどり着いた王子さまでした。初対面の「ぼく」に王子さまは「ヒツジの絵を描いてくれ」と頼みます。「ぼく」がゾウを飲み込んだウワバミの絵を描くと、大人たちが帽子だと思うその絵を王子さまは「ウワバミに飲み込まれたゾウ」の絵であると気づいてくれたのです。そして、もう一度ヒツジの絵を描くように求めます。「ぼく」が箱を描いて渡すと、王子さまは「箱の中にいるちっぽけなヒツジ」が眠ってしまったところまで見えました。こういう状況を「心が通じ合った」というのでしょうね。

 この作品の素晴らしいところは、大人向けとも言えるすてきなメッセージに満ちていることではないでしょうか。「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。(しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。)」「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。たいせつなことはね、目に見えないんだよ…」 すでに大人になっている私たちにも、これから大人になる君たちにも、ドキッとする言葉じゃありませんか?

 新潮文庫は河野万里子の訳で出ています。私は大人になってから原文で読み直しました。詩的な美しいフランス語の文章に触れてから、宝物のような作品の一つとなっています。A.M.
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2007年07月24日

夏季講習教養講座(音楽)

昨日、今日の2日間「音楽大学受験体験講座、基礎演習」と題して、夏期講習を行いました。受講者数の予想は、2,3人かなと思っていましたが、何と8名!そこに高1の2名が参加して、計10名での講習会となりました。正直言って、音楽的な能力の差を心配し、期待半分、不安半分のスタートをきりました。
 この講習の目的は、もし音楽系の学校(大学)を受験するなら、最低このような内容の学習が必要であると言うことを伝えることです。
 〔内容〕
 ・「コンコーネ50番」1番~3番
   伴奏付きの歌唱練習です。まず階名唱で旋律を知り、次に母音(Ah~)で曲想をつけて歌う。
   (感想)私の講習への不安は吹っ飛びました。みんな音とれるじゃん!嬉しい!
 ・「新曲視唱」大阪音楽大学のグレードテストの過去問を使用。
   8~12小節の単旋律を15秒~30秒程黙って読み、すぐに歌う。
 ・「聴音」 初体験の人もいたので、非常に簡単な8小節の単旋律をピアノで弾き、それを楽譜におこす。
   (感想)これはさすがに苦労した人もいましたが、諦めずに取っていて偉いなあと思いました。
 ・「楽典」音楽理論の基礎学習
   理解度は低いかも知れませんが、ドイツ音名から和音の進行まで簡単に説明しました。
 ・「リズムアンサンブル」手拍子のための音楽
   4パートに分かれ、写真では分かりにくいと思いますが、ロックやラテン,ボサノバのリズムを手で拍子を取る,足で床を踏みならす,机をたたくなどの方法で表現するものです。体を動かし始めて、少しずつ楽しさを感じてきたようです。この教材は、高校1年生で使用しているものですが、全く引け目はありませんでした。それどころか、上達も早く、あと1日あれば全部譜読みが出来そうなくらいでした。
 以上のような、内容の非常に濃い時間をもつことができました。音楽大学に進学するか否かは別として、長い人生、音楽は身近なものであって欲しいと願っています。(♪N.O♪)
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こんな本を読んでみませんか 2

 「羅生門」や「七人の侍」を手がけた黒澤明監督が自らの集大成と語った作品が「赤ひげ」です。古い映画なので親御さんの世代でも見たことのある人は少ないかもしれません。その「赤ひげ」の原作が、山本周五郎の小説「赤ひげ診療譚」です。周五郎の作品は「樅ノ木は残った」「さぶ」など、名もなき人々が慎ましやかな生活の中で強く生きる様子を描き出しているものが多いと思います。少し古くさいけれど、真っ直ぐな生き方をしようとしている登場人物に、人との関わり方を見つけるかもしれません。
 「赤ひげ診療譚」の主人公は意志に反して小石川療養所の見習い医となった保本登です。そこで出会った「赤ひげ」こと新出去定から、「貧困と無知がいかに人間を蝕むものなのか、その中で医師はどのように振る舞うべきなのか」を見せられ、医学的知識だけでは解決できない問題に直面する中で、「医術の限界を知った上で、なお諦めずに生命の尊厳に対して謙虚に向き合うこと」を学んでいきます。
 中学1年生のあなたたちも数年のうちには具体的な進路を考える必要に迫られてきます。そのときに自分が得意な科目が何かとか、好きなことは何かといったことだけでなく、自分が社会の中で誰かの役に立つためには、自分は何ができるのかを考えて欲しいと思います。世の中に生まれたすべての人が、世の中で何かの役割を持っているはずです。もちろんあなたたちもそんな存在だと思いますよ。A.M.
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夏季講習教養講座(体育) 初級編

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 男子5人、女子2人で「独楽まわし」をしました。
初めのうちは、地面の上で回すのがやっとだったのですが、やり始めてから1時間を過ぎた頃から、手に乗り出しました。(まだ、完璧ではありませんが・・・)
カメラを構えて、いつでも撮れる状態にはしているのですが、シャッターを切ったときには、独楽はダウン!左側の写真の、二人の手に独楽が載っているのがわかるでしょうか?!
明日は色を付けた独楽と、手に載っているアップの写真をお見せすることが出来ると思います。

*感想
 「練習後の独楽がボロボロでかわいそうだった」
 「小学校の頃は出来ていたのに・・・下手になっていた・・・でも思い出した。」
 「F先生とひげ先生との連携プレーは見事でした(^_^)v」
 「明日は、ばっちり出来るように帰って練習しマース」

 練習するときは、周りに気をつけましょう!! 
 みんな独楽に熱中しており、ビー玉遊びまで出来ませんでした。。。  

2007年07月23日

こんな本を読んでみませんか 1

 お子さまに向けて、この夏にお薦めの本を挙げていきます。少し前に「新潮文庫きみに読んでほしい50冊2007」を渡していますから、そこから選んでもらってもかまいません。また、図書だよりが図書室から発行されていますから、それも大いに参考にしてください。ここでは中学生くらいの年代に読んでおいて欲しい作品を紹介しています。何か惹かれるものがあれば、手にとってみて欲しいと思います。

 まず、ジュール=ベルヌ Jules Verne の作品から紹介しましょうか。「八十日間世界一周」「海底二万哩」「地底旅行」などたくさんの冒険旅行記や物語を書いている著明なSF作家ですが、ここでは「二年間の休暇」を紹介したいと思います。新潮文庫に収められている「十五少年漂流記」という作品名の方が一般的かもしれませんね。私自身は福音館書店から出ていた単行本で読みました。「十五少年漂流記」は完訳ではないので、こちらの方が原作の雰囲気を味わうには良いのではないでしょうか。今は福音館書店からは文庫の形で出ています。
 8歳から14歳までの年齢も国籍もバラバラな15人の少年が、太平洋を漂流し、流れ着いた無人島で共同生活を始めます。主人公のゴードンやブリアンの周囲に対する思いやり,問題に立ち向かう知恵と勇気に感銘を受けるとともに、最初は自己中心的な言動をとるドニファンの成長も興味深いものがあります。「自分がこの立場に置かれたらどうするだろう」と考えながら読んで欲しい作品です。A.M.
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2007年07月22日

文化祭準備進行中⑤

 文化祭関係の活動はどのグループも、8月後半の授業始めまで休止です。したがって今回が夏休み中最後の報告となります。8月22日以降は文化祭準備をおこなうとともに、その様子を毎日取材・発信する予定にしています。

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 いつの間にかポスター制作が進んでいました。私たちプレゼンター班の知らない間に活動が進んでいたみたいです。担当の先生に許可をいただき、制作途中のポスターを撮影しました。先生の話では、午後の時間をまるまるかけて制作したそうです。自分たちの思っているような色が出せなくて、何度も色を混ぜて工夫を重ねたそうです。それだけにとても色がリアルに表現されています。

2007年07月21日

夏季講習教養講座(情報)①

 授業納めの日の午後に、「PCを解体してみよう」をおこないました。参加者は19名。男の子ばかりだったのが少し残念ですが、機械や電気に興味がある女の子もいるでしょうから、次回に期待です。

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 初めはおそるおそるネジをはずし始めました。古い機械なので使われているネジが特殊だったこともあり、堅く締められたネジに苦戦しています。
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 本体のカバーがはずれて中が見えるようになると、目の輝きが変わりました。争うように分解していきます。
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 メモリやボードなど一通りバラバラにしてしまったあとは、ハードディスクドライブやフロッピーディスクドライブのネジもはずして、中を見ています。電子基盤よりもメカニカルな機構のほうがわかりやすいので、おもしろかったようです。
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 最後はモニター(ディスプレー)まで分解してしまい、今回の講座は終了しました。お子さまの感想は後日まとめてアップします。

2007年07月20日

7月20日(授業納め)の連絡帳

 明日から夏休みに入ります。お子さまにもお話ししましたが、学習には朝から取り組むこと、昼からの時間を有効に使うためにはどうすれば良いのかを自分自身で考え、計画を立てて、やってみることが大切です。計画通り、思い通りには進まないこともあるでしょうが、壁にぶつかりながらでも、いろいろと経験するような日々を過ごして欲しいと思います。また、時間があるときにしっかりと本を読ませてください。読書は実際には体験できないような経験をする方法としても効果的です。良書をたくさん読めればいいなと思います。

連絡したこと
・夏期講習の日程・時間・場所
 教室掲示するとともに、学年通信(右側)で確認しました。
 時程が普段の授業と異なりますので、注意するように伝えました。
・補習・追試などの予定
 漢字・数学・英語・歴史など、個別に連絡しました。

配布したもの
・行事予定表
 マンドリン部の合宿場所に誤りがあります。
・学年通信8月
・図書だより8月
・RONDO
・夏休みの課題(地理)の説明
・学習記録表(第15週~第19週)5枚

提出したもの
・国語甲テスト直しノート
 忘れた場合は、今日取りに帰るか、明日提出に来ることになっています。

返却したもの
・校内一斉英単語テスト追試
 合否は答案に書いてあります。追々試は8月17日(金)3限です。

夏季講習教養講座(体育) 準備編

昨日、松屋町に独楽を買いに行ってきました。理科1のひげ氏と一緒に・・・
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色つきの独楽にしようかと思ったのですが、自分の好きな色を付けた方が楽しいかなぁ・・・と思い。無地の物にしました。内容は(綱渡り、肩掛け、耳かけ、腰掛け・・・)
それと”めんこ”(ぱっちん)をやろうと思っていたのですが、”めんこ”は製造していないそうです・・・・
そこで、ビー玉に変更します(^_^)v  

2007年07月19日

文化祭準備進行中⑤

 プレゼンター班の生徒からのレポートです。ポスター制作のために登校してきたグループへの取材をしてきたのだそうです。

 今日もここでポスター係の人が活動をしています。どうやら、ポスターの色を塗り始めるようです。だいぶ進んできているみたいですね。どんなポスターになるのでしょうか? ちなみに絵の具は配られたそうです。筆は自分たちの物だそうですが…
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 色を混ぜ始めました。きれいな色ですね。みんなで相談して色を決めています。まず、大まかなところを塗り、仕上げに細かな所を塗るようです。出来上がりが楽しみです!!
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7月19日の連絡帳

 懇談も最終日となりました。親御さんと直接お話しさせていただく中で、いろいろと参考になることをお聴きしております。懇談の中で出ましたことは、早いうちに学年で共有して、夏以降の指導の参考にさせていただくつもりです。本日もよろしくお願いします。

 明日は授業納めです。式や大掃除だけではなく、配布物や連絡事項などもありますので、お子さまを休ませないようにお願いいたします。
 国語甲のテスト直しノート(親御さんのサインが必要です)の提出も明日です。お子さまにご確認ください。

夏期講習
 弱点補強(国語) 7月20日,24日,25日 5・6限 中1A教室
 弱点補強(数学) 7月23日,24日,8月16日 1・2限 中1C教室
 弱点補強(英語) 7月23日~27日,8月17日,18日,20日 3・4限 中1B教室
 弱点補強(理科) 8月18日 1・2限 中1A教室
 弱点補強(社会) 8月17日 1・2限 中1D教室
  以上の講座は教科から受講者を指名しています。

 教養講座(国語) 7月18日,19日 今日終了しました。
 教養講座(地理) 7月30日,31日 1・2限 中1D教室
 教養講座(歴史) 7月30日,31日 3・4限 中1D教室
 教養講座(数学) 7月30日,31日 5・6限 中1C教室
 教養講座(理科) 7月27日 3・4限 中1A教室,
             7月28日 終日 大阪自然史博物館
 教養講座(英語) 7月26日,27日 1・2限 中1B教室
 教養講座(体育) 7月24日,25日 3・4限 校庭
 教養講座(情報) 7月20日 13時30分~15時頃 3F科学実験室
 教養講座(芸術) 7月23日,24日 3・4限 音楽室
  以上の講座は申込みが終了しています。

2007年07月18日

7月18日の連絡帳

 個人懇談の2日目です。暑い中、お時間をいただきありがとうございます。

 ところでお子さまは、自宅学習中ですがいかがお過ごしですか。クラブに汗を流している、あるいは補習を受けに登校しているならば良いのですが、だらだらと過ごしているようでは、これから長い夏休みに入る上で心配です。数日のうちに、毎日の過ごし方をお子さまと話しあっていただきますと安心です。

 今日は代数・数学演習の補習がありました。クラスによって場所や時間が違ったこともあって、出席率が良くなかったようです。また、昨日は英単語テストの追試がありましたが、数名無断欠席したようです。「うっかりして」ということもありますが、すでに気が緩んでいるのではと、担当者ともども気をもんでいます。授業納めの日には、厳しい指導をさせていただくつもりにしております。

今日はPC(と担当者)の調子が悪く、ブログのアップが遅れてしまいました。すみません。

2007年07月17日

文化祭準備進行中④

 プレゼンター班の生徒が文化祭準備を取材してきましたのでアップします。

 今日は授業のない日ですが、三階選択教室で、宣伝係の人たちが自主的にポスター制作に取り組んでいます。少しのぞいてみましょう。(左)
 みんなで相談してまじめに取り組んでいます。何を書いているのでしょうか?(右)
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 アップしてみました。この建物は”コロッセオ”…というものらしいです。(左)
 もう1枚アップしてみました。紙に書かれているのは、おおまかなポスターの配置のようです。(右)
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 これはスフィンクスのようですね。これを元に絵を描くようです。
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 モニュメントやジオラマだけではなく、ポスター制作も頑張っています。ぜひ、見てください!!

2007年07月16日

夏休みにむけて④

 雨が激しく降っているのは、私のところだけでしょうか。大雨洪水警報まで出てしまいました(私は大阪泉州地域に住んでいます)。明日から個人懇談が始まります。朝までに止むとよいのですが。

 部活動をしている場合について書くことになっていましたね。かなりの人数のお子さまが該当することになると思います。ポイントは時間の使い方と気持ちの切り換えです。特に活動時間の長くなる運動部では両立するために早く身につけてもらいたいことでしょう。

 部活動によって終日拘束されるということは少ないと思います。いくら活発に活動しているところでも、午前中あるいは午後の半日に行っているでしょう。午後に活動しているならば、今までに書いてきたように午前中に学習をおこない、午後から部活動という理想的な生活を送ることができます。問題は午前中に部活動がある場合です。朝から部活動に出かけるのですから、午前中に予定していた学習活動をどこかに移動させなければなりません。部活動が終わってすぐにおこないたいところですが、昼を大きく過ぎた時間に疲れて帰宅するので、それは難しいと思います。家に戻ってまず体を休めるのが先ではないでしょうか。帰ってきてすぐに机に向かうのは学習意欲が高くてすばらしいですが、おそらく無理です。

 学習時間は夕食前1~2時間程度、夕食後就寝までの2時間程度に分けて確保するのが一般的でしょう。午前中に学習する場合と比べると、時間が短くなることは否めません。それをお子さま本人がどれだけ意識するかです。短い時間に集中してやらないと部活動と両立できないということが意識されない限り、学習量が不足している状況は解消されません。少し休んでも、学習開始時間になったら机に向かう、気持ちの切り換えができるかどうかです。学習開始時間が遅れれば、終了時間も自動的に遅れますから、就寝時刻も遅くなってしまいます。就寝が遅くなれば、翌日の活動に支障をきたすということが自覚できるようになることを期待しているのですが、中学1年生ではすぐにはできないかもしれません。何度か失敗するうちに身についてくれればと思います。

 学習との両立がうまくいかない日々が多少続いたとしても、お子さまが両立させようと努力している限り、部活動はやめさせないようにお願いします。スケジュール管理ができていないからといって、やるべきことを減らしても、スケジュール管理そのものがうまくなるわけではありません。負荷が減っただけなので、伸びるはずだった能力がそのまま伸びなくなるだけです。どれか1つはきちんとさせようとする親心は分かりますが、たくさんの内容を同時に処理する能力は大人になるまでに身につける必要があります。処理するときの優先順位をつけさせることは大切ですが、できないことを切り捨てさせてしまうと、いつまでもできないままになってしまいます。

 書いているうちに雨音が遠ざかっていきました。では、明日お待ち申し上げています。

2007年07月15日

夏休みにむけて③

 お子さまは今日から実質的に夏休みに入りました。授業のない日々が1ヶ月以上続きます。今朝は普段通り起きてこられましたか? 起床時間・就寝時間・食事の時間を固定し、生活リズムを崩させないことが、長期休暇を充実させるポイントですよ。家庭で過ごすことが Off Time への切り換えになっているお子さまも少なくありませんが、一日の中で朝夕にモードの切り換えをさせることで、だらだらと過ごすことが防げるのではないでしょうか。

 今回は「夜の過ごし方」についてでした。夜は本来、闇の世界ですね。外界からの情報が遮断される時間帯なのです。外界からの情報が遮断されるということは、自分の頭の中で情報を整理しやすくなるということです。思索にふけるのに適しています。また、昼に外で活動していれば体は疲れていますから、体を休めることも大切になってきます。

 中学生が自分一人の時間を過ごすのに良い方法の一つが「読書」です。もちろん、ただ字面を追いかけるのでは何も得られません。文章に書かれていない状況は自分で補って、登場人物の心情を想像するような読み方をすることで、お子さまに自分では経験し得ない体験をさせることになります。テレビやビデオなどの映像では一方的に迫ってくるので、自分のペースで進めることができません。また、展開が早いので細かいところまで描写されていることが多く、年齢が幼いうちは想像することも難しいのではないでしょうか。映像はわかりやすいという良さがありますから、すべてを否定するわけではありませんが、それだけでは伸びない能力があると思います。どんな作品を読ませるかについては、夏休み中にアップしますので、参考になさっていただきたいと思います。

 また、何か知識を覚えるのは寝る前すぐが効果的です。英単語や年号、漢字など覚えることが前提になる知識は一度には脳に入りません。といって覚えていないと、英語も、歴史も、国語も理解するときにいちいち教科書などで確認をする必要があるので、学習能率が悪くなってしまいます。詰め込み教育が悪いように言いますが、「知識の詰め込みだけしかしないのは良くない」ことを「知識の詰め込みは悪い」と短絡的に考えたのであって、知識は必要です。知識なしに理論構築はできません。知識がたくさんあることは悪いことではありません。覚える能力は高めていく必要があります。寝る直前に短時間で覚える、朝起きて確認し、修正するのは、脳のはたらきにとって自然です。情報がたくさん脳に押し寄せる昼の時間帯に脳の中を整理するのは非常に困難です。

 今回のポイントは「夜は思索、寝る前に暗記」です。寝る前にゲームをさせると脳が興奮して、刺激の少ない「知識」は受け付けなくなりますよ。次回は「部活動をしている場合の生活」について書きます。

2007年07月14日

7月14日の連絡帳

 今朝の Short Power-Up Time は特に科目を指定せずにおこないました。教室では本を読んでいる姿が多かったように思います。クラスによっては今日の小テストに向けた勉強に取り組んでいましたし、8時30分からは合唱の練習を始めたクラスもありました。

連絡したこと
・来週17日(火)から個人懇談です。
 ご足労をお掛けしますが、お越し下さいますようにお願い申し上げます。
 二者懇談の場合、お子さまは自宅学習になります。
・次の登校は「授業納め」です。
 7月20日(金)は通常通りの登校です。
 午前中の早い時間に終わるとは思います。
 連絡や配布物などがあるので、欠席しないようにお願いします。

・プレ文化祭有志ライヴ
 7月20日(金)13時00分から学園講堂であります。
 授業納めの日ですので、見に行く場合には昼食の用意が必要となります。

 クラブや夏期講習などで登校する際には、いつも通り制服・制カバンです。夏服になって、バッチやリボンなどを忘れるお子さまが多くなっています。気をつけるようにお声をお掛けくださいますと助かります。

2007年07月13日

7月13日の連絡帳

 今朝の Short Power-Up Time は理科ドリルでした。来週からはそれぞれのご家庭で朝の過ごし方を考えていただくことになります。わずか10分ではありますが、集中して取り組めば大きな効果が期待できるので、ぜひとも続けていただきたい習慣です。集中することが大切なポイントですので、テレビなどの雑音は遠ざけるなど、ご家族の方にもご協力いただきますようにお願いいたします。

連絡したこと
・「学習計画表ファイル」を明日持参すること。
 普段から持ち歩いていると思いますが、明日回収します。
 個人懇談でお話しするときの資料にしますので、忘れない
 ように伝えました。

・国語甲授業連絡
 授業用ノート,テスト直しノート,便覧を持ってくること。
 問題集宿題を忘れないように伝えました。

・代数・数学演習補習の連絡
 7月18日(水)の午前中を予定しています。

配布したもの
・「子どもの読書活動について」
 読書活動の推進のために文部科学省から出ている
 パンフレットです。ご参考になさってください。

・「きみに読んでほしい50冊」(新潮文庫)
 中学生が取り組みやすい文庫本のリストです。
 「羅生門」や「車輪の下」のような古典作品から
 「博士の愛した数式」のような比較的新しい作品
 まで載っています。
 新潮文庫の100冊 http://100satsu.com/

 余談ですが、冒頭で読書を勧める文章を書いている
 相武紗季さんは本校に在籍していた生徒でした。

・「数学」夏のドリル
 朝のShort Power-Up Timeで取り組んでいる「逆ピラ」と
 「回文ドリル」を30日分のせています。
 ほとんどがすでに1度はやったことのある問題です。
 繰り返しが大切。計画的にこなして下さい。

 昨日も書きましたが、週末の天候が不安定になっています。警報が発令されたときの対応は生徒手帳p10をご覧ください。学校に電話などで問い合わせることは混乱の原因となりますので、控えていただきますようにお願いいたします。

2007年07月12日

7月12日の連絡帳

 今朝は漢字朝礼テストを行いましたので、Short Power-Up Time は漢字の学習にあてました。夏休み前としては最後の朝礼テストでしたが、結果はどうだったのでしょうね。一生懸命取り組んでいましたので、良い結果で締めくくって欲しいと思います。

連絡したこと
・夏期講習希望調査確認
 積極的に活用して充実した夏休みを過ごして欲しいと考えています。

・文化祭チケット希望確認
 中高生のお友達およびご両親と一緒には来られない家族の方は
 必要です。明日の朝礼時に締め切ります。
 
・校内一斉英単語テスト追試
 漢字テストが一段落しましたので、7月17日(月)3限に実施します。
 範囲は教室に掲示しています。
 
・夏休みの生活指導に関する確認の回答
 最終期限は7月14日(土)です。

・台風接近による警報について
週末の天気が心配ですので、警報が出た場合のことを説明しました。
 詳しくは生徒手帳p10「非常変災による臨時休業」をご覧下さい。
 地域によって天候は異なりますので、親御さんのほうで状況判断
 していただきますようにお願いします。

返却したもの
・校内一斉漢字テスト追々試
 7月9日(月)朝に受験したお子さまにお返ししました。
 先週末の学習会が功を奏したようです。
 数多くのお子さまが点数を伸ばし、合格に達しています。
 残念な結果だったお子さまにはもう少し頑張ってもらおうと
 思います。

2007年07月11日

文化祭準備進行中③

今日は写真撮影も文章も生徒によるものです。1限に各教室を走り回って撮影し、そのコメントを放課後に書いて持ってきてくれたものをアップしています。考える時間がなかったので、短いコメントになっていますが、今後はもう少し長い文章も書いてくれると思います。

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これが静岡県から取り寄せたねん土です。100個あります。

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ジオラマの制作風景です。何ができるのでしょうか? 楽しみです。

7月11日の連絡帳

 雨でしたので、校庭での全校朝礼はできませんでした。放送で留学生の帰国の挨拶と生徒会からの連絡がありました。1限のLHRでは、文化祭に向けての準備を具体的に始めました。廊下では大きなベニヤ板に下書きをする姿が見られました。

連絡したこと
・文化祭招待チケット
 各担任で取りまとめています。
・夏期講習(教養講座)の受講確認をしました。
 教室に一覧を掲示して、お子さまに確認してもらいました。

配布したもの
・「兵庫県私立学校生徒授業料軽減臨時特別補助制度について」
 兵庫県在住のご家庭に配布しました。

2007年07月10日

夏休みに向けて②

 送り梅雨でしょうか、今日、明日と激しい雨が降っています。そろそろ白南風も吹くようですし、梅雨明けも近いのではないでしょうか。いよいよ夏が近づいてきました。来週からは個人懇談です。

 前回、「夏休みの午前中は宿題に取り組んで、7月末までに終わらせよう」と書きましたら、ある担当者から「積み重ねが大切だから、毎日取り組む形の課題を出している」と叱られてしまいました。誤解のないように申し上げますが、7月末に宿題を終えて、8月前半はまったく机に向かわない生活を推奨しているわけではありません。ただ、夏の宿題しかしなくて良いと考えているのならば、力はつかないと申し上げているのです。特に小学校時代、夏休みの最後で宿題に追われるような生活をしてきたようなお子さまには、気持ちを切り換えてもらう必要があります。

 今回は「午後の過ごし方」でしたね。午前中4時間程度、集中して学習に取り組んだお子さまが昼食を取るころには、休息と気持ちの切り換えが必要になります。教科・科目こそ違え、同じような手法での学習の繰り返しですから、脳は単純作業に飽きてしまっているのです。ですから、夕食までの時間は午前中とは全く異なる生活内容で過ごすべきです。まず、環境を変えるために、机から離れさせましょう。図書館や博物館など外へ出かけるようにすればもっと良いです。また、スポーツとまではいかないでも、体を動かすことも大切です。買い物に連れて行って荷物を持ってもらう、自分の部屋だけでなく家の周囲や風呂などを掃除させるなど、手伝いはお子さま自身のためにしてもらってください。経験させておかないと、将来本人ができなくて困ることになりますから、遠慮はいりません。

 最近はネットに熱中するお子さまが少なくありません。「情報機器に疎いようでは将来情報化社会の中で困る」と黙認されているご家庭もあるようですが、ケイタイにせよインターネットにせよ、危険性も認識できない子どもに、大人が手ほどきもせずに与えているだけでは、何のスキルアップにもなりません。デジタルディバイドを心配されているのでしょうが、それは私たち大人に発生している問題です。お子さまに対しては情報リテラシーや社会的な常識を身につけさせることが必要です。と言ってまったく触れさせないわけにもいかないでしょうから、昼の時間帯に時間制限を設けてやらせるようにお家の約束事とされることをお薦めします。ゲーム類も同様です。深夜に何時間もはまっているのを正常とは言いませんよね。

 2つ目のポイントは「午前中からの気持ちの切り換え」です。だらけた毎日を過ごさせないためには、生活モードの切り換えを意識的に行わせることが大切だと思います。次回は2回目のモードチェンジ、「夜の過ごし方」について書こうと思います。部活動に取り組んでいるお子さまの場合はこれから取り上げますから、少し時間をください。

7月10日の連絡帳

 今朝の Short Power-Up Time は計算ドリルでした。明日は特に科目を指定しませんので、各自で必要な科目に取り組めばと思います。全校朝礼があるでしょうから、いつものようにはできないかもしれません。短時間で集中してできることを用意して欲しいと思います。

配布したもの
・保健だより 7月号
 上の学年で「流行性耳下腺炎(おたふく風邪)」が出ているようです。
 それほど重い病気ではありませんが、学校指定伝染病ですので、
 耳の後に痛みや腫れ、熱があるようでしたら、必ず医療機関で受診
 していただきますようにお願いします。
・神戸市立青少年科学館 KSM NEWS Vo.84
 夏のお出かけの参考になさってください。

 夏休みまでの授業も残すところ4日となりました。それぞれの授業で中間考査のテスト直しなどの提出を求められていますが、なかなかやりきれないお子さまもいるようです。今週中に終わらせたいと考えておりますので、ご家庭でも進み具合を見ていただきますようにお願いいたします。

2007年07月09日

7月9日の連絡帳

今朝の Short Power-Up Time は英語ドリルでした。明日は計算ドリルです。

連絡したこと
・文化祭チケット事前調査
 中高生の友人を招待する場合にはチケットの発行が必要です。
 当日はチケットだけでなく、制服・生徒手帳が必要と伝えてください。
 親御さんや一緒に来られる家族の方は「保護者証」で入場できますので、
 チケットは不要です。別に来られる場合にはチケットが必要です。

配布したもの
・個人懇談の予定
 今日までに全クラスの予定をお渡ししました。
 来週月曜日から始まります。ご足労ですが、よろしくお願いします。
・学習記録表第13週

回収したもの
・学習記録表第12週
 個人懇談には学習記録表ファイルをご持参ください。

校内一斉漢字テストの追々試を朝7:50から30分間おこないました。
また、放課後は代数の補習をおこないました。

2007年07月08日

夏休みに向けて①

 七夕も過ぎて、いよいよ授業もあと1週間で夏休みという時期になりました。4月の入学式から3ヶ月、中学校生活に慣れることを第一に忙しい日々を過ごしてきたお子さまたちには待ち遠しい長期休暇だと思います。同時に親御さんにとっては毎日をどう過ごさせるか、頭の痛い時期でもあります。これが正解というものはありませんが、注意していただきたいポイントをいくつかあげておきたいと思います。

 まず、学習面です。4月から学力の強化を意識的におこなってきましたから、お子さまには夏休みという言葉に例年以上の開放感があるようです。しかも各教科から課されている宿題は必ずしも多くありません。与えられた宿題だけをするのであれば、それほど机に向かわなくとも仕上がってしまうことでしょう。

 ではなぜ、山のような宿題を出さないのか。理由は簡単です。4月からの3ヶ月間の授業を充分に消化しているお子さまもいますが、一方で理解が不十分でしっかりと復習に時間をかけて欲しいお子さまもいます。理解度に大きな差が生じているのに一律の宿題を課しても、効果は上がらないと判断したからです。また、予習・復習に追われている時期にはできなかったことをして欲しいとも考えていることも1つの理由です。

 どうすればいいのか。共通部分である夏休みの宿題については7月末までに仕上げさせて欲しいと思います。学校がある時期と同じ時間に起こしていただき、午前中は学習時間に当てさせてください。ラジオ講座は生活リズムを保つためにも効果的です。午前中のすべてを学習に当てると長そうに聞こえるかもしれませんが、時間的には4時間程度です。登校しているときには6時間の授業を受け、2時間程度の学習をしていることを考えると、半分以下となります。7月末まで半月程度ですから、60時間の学習で夏休みの宿題を終えるように計画を立てさせてください。「時間を限って課題をこなす。」 これが1つ目のポイントです。

 次回は「午後の過ごし方」について書こうと思います。

2007年07月07日

7月7日の連絡帳

 今日は部活動あるいは自宅学習です。一部、漢字追々試の学習会で登校している熱心な生徒はいますが、今日のフロアはちょっと閑散としています。10時30分を過ぎると、1DayCollegeが始まりますから、高校生で活気が出てくると思います。

 7月9日(月)7:50~8:20に校内一斉漢字テストの追々試をおこないます。ずいぶん人数も減りましたし、この後には校内一斉英単語テストの追試が控えているので、しっかりと準備して全員合格して欲しいと思います。漢字テストも英単語テストも、暗記に対するスキルアップを身につけることができる機会です。どうすればたくさんの暗記項目を短時間で覚えることができるか、お子さまにアドバイスしてくださいますと助かります。ポイントは「時間は短く、回数多く反復練習」ですね。

 では、神戸薬科大学の小林先生による「生体成分検査で知る身体の異常」の講義を聴いてきます。

2007年07月06日

7月6日の連絡帳

今朝の Short Power-Up Time は理科ドリルでした。明日は中学は中体連公式戦,高校は1DayCollegeを実施しますので授業はありません。運動部に所属している部員の動きは顧問から伝えられていることと思います。それ以外の生徒は自宅学習をお願いします。
夏休みまでの授業は来週1週間です。最後までしっかりと授業に取り組んで欲しいと思います。

連絡したこと
・校内一斉漢字テスト追々試
 7月9日(月) 7:50~8:20
 昨日の学習会でお子さまには連絡済みです。
・1DayCollegeに申し込まれた方は明日お待ちしています。
 10:30までに中央棟玄関前の受付にお越しください。
・数学演習のノートを7月9日(月)朝礼時に提出です。

回収したもの
・「夏休みの生活指導に関する確認」
 締切は7月14日(土)です。
・「保護者個人懇談の希望」
 締切は今日でした。7月9日(月)には日時を連絡する予定にしています。
・「夏期講習申込み票」
 締切は今日でした。出し遅れた場合も来週に提出するようにお話しください。
 また、指名補習の確認も早急に担任までお出し下さい。

2007年07月05日

7月5日の連絡帳

今朝の Short Power-Up Time は漢字朝礼テストの学習です。
明日は2回目の理科ドリルです。

回収したもの
・「夏休みの生活指導に関する確認」
 締切は7月14日(土)です。
・「保護者個人懇談の希望」
 締切は明日7月6日(金)です。
・「夏期講習申込み票」
 締切は明日7月6日(金)です。

連絡したこと
・理科2のレポート再提出は明日朝礼時です。
 課題や提出物も成績の資料になりますので、
 軽んじないようにお声をおかけください。

今日の補習
・昨日の放課後と今朝7:30~、漢字の学習会を実施しました。

2007年07月04日

文化祭準備進行中②

今日は水曜日でしたので、LHRの時間を使って前回の続きをしました。担任が一方的に指示するのではなく、お子さま自身にいつ、何をするのか、どのような準備が必要かを考えてもらいました。ワイワイと話し合ううちに少しずつ計画が現実味を帯びてきたようです。

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ポスターを作成するために図書室で調べ物をしています。
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教室でモニュメントを作成するための材料や計画を話し合っています。

この写真を撮ってきたプレゼンターの諸君は、文化祭のプログラムに載せる紹介文の作成と、各グループへの取材に忙しく、今回のブログの原稿を作成するまでには至りませんでした。しかし、ブログのネタはたくさん仕入れたようですので、そろそろ替わってもらおうと思っています。

7月4日の連絡帳

今日の Short Power-Up Time は特に科目の指定をせずに学習に取り組んでもらいました。明日の Short Power-Up Time は漢字朝礼テストの準備です。英単語テストを返却したので、忘れていないか心配です。

回収したもの
・「保護者個人懇談の返事」
 7月6日(金)までに提出してください。
 特に中高校に兄弟がおられる場合は、日時の調整が必要となりますので、
 早めに提出をお願いします。
・「夏休みの生徒指導に関する確認」
・「夏期講習申し込み」
 これとは別に指名補習を実施します。
 詳細を記した書類は今日該当するお子さまにお渡ししました。

返却したもの
・校内一斉英単語テストを終礼で返却しました。合格点は70点です。
 課題や追試など詳細については後日連絡します。

配布したもの
・「宝塚市中学校総合体育大会夏季大会 実施要項」
 7日(土)は試合が多いので、授業はありません。
 部活動(応援)に参加していただくか、自宅学習にあてていただきますように
 お願いします。

2007年07月03日

7月3日の連絡帳

今朝の Short Power-Up Time は計算ドリルでした。明日は水曜日ですので、特に内容の指定はありませんから、必要な科目を選んで学習して欲しいと思います。

回収したもの
・ブラインドファイル
 保護者アンケートも併せて提出してください。
・「前期中間考査学習計画・記録表」
・「夏休みの生徒指導に関する確認」
・「保護者個人懇談の希望」
・「夏期講習申込み」
 一部指名もしますが、基本的には自由に受講させてください。
 不明な点は担当者に相談するように助言してください。

連絡したこと
・明日は高校生対象の講演会を実施します関係で、時間割は
 6限・5限・4限・3限・2限・1限の順になります。
・明日放課後に「漢字追々試に向けての学習会」があります。
 対象は漢字追々試受験者で、テキストが必要です。

配布物・回収物が多いので、混乱しているお子さまがいます。
カバンの中のプリント類を一度見ていただきますと、助かります。

6月の図書貸し出し数

図書室での貸し出し冊数です。6月3日~6月30日までの期間です。
単純平均2冊強になります。
  中1C 134冊  中1B 125冊
  中1D  72冊  中1A  22冊
  中1合計 353冊

夏休みも近いことですし、読書指導を始める予定にしています。お子さまたちは子どもから大人へ少しずつ変わっていく思春期にさしかかりました。実生活では苛立ちや不安が先立っているようですが、文学作品に触れることで、さまざまな生き方を知り、共感できる何かを見つけることで、精神的に大人になっていくことと思います。古典的な作品の中には時代を超え、なお新鮮な人生を描き出しているものが少なくありません。そんな作品を数多く読んで欲しいと考えています。

2007年07月02日

教育実習生からのメッセージ④

D組に配当されていた社会科専攻の山下さんからお子さまへのメッセージです。

 教育実習生の山下翔です。3週間という短い期間でしたが、中学1年生の皆さんと過ごすことが出来て楽しかったです。皆さんは中学校に入学したばかりで、今から楽しい学校生活がまだまだ沢山続くことを私は羨ましく思います。中間テストに関してメッセージを書いた時にも言いましたが、勉強などのやるべきことはしっかりとやって、友達との大切な時間、遊びや部活に、元気にのびのびと楽しく中学校生活を過ごしてください!そして学園生活が終わった時、後悔の無いよう、有意義な生活を送ってください。短い間でしたが、沢山のことを皆さんから吸収出来たと感じています。ありがとうございました!

7月2日の連絡帳

今日は校内一斉英単語テストでした。最後の追い込みでしょうか、朝必死になって英単語に取り組んでいる姿が教室で見られました。今回は全員合格して欲しいと思います。

回収したもの
・ブラインドファイル
 「前期中間考査学習計画・記録表」
 本人のコメント2ヶ所,保護者よりの助言2ヶ所,考査成績など記入漏れの
 ないように見直させてから提出するようにお願いします。
 「保護者アンケート回答用紙」
 任意ではありません。必ず出していただきますようにお願いします。
・学習記録表第11週
・「1DayCollege申込み」
 学年懇談会で申し上げた通りです。積極的な参加を期待しております。
 親御さんの前向きな姿勢がお子さまに与える影響は小さくありません。

配布したもの
・学習記録表第12週
 いつも通りです。毎日記入する習慣づけが大切です。
・学年便り7月号
・「生活指導についてのお知らせ」
 「夏休みの生徒指導に関する確認」はお子さまを通じてお出し下さい。
・「保護者個人懇談のお知らせ」
 希望については7月6日(金)までにお子さまを通じてお出し下さい。
 中高に兄弟がおられる場合は必ずご記入ください。
・「夏季講習申込み」
 101~104は指名補習なので、近日中に学年・教科から指名します。
 106社会は106A地理と106B歴史に分けて募集することになりました。
 締切は7月6日(金)です。

連絡したこと
・7月7日(土)は中体連(宝塚市中学体育連盟)に所属する運動部の
 試合が予定されていますので、授業はありません。
 部活動に参加するか、自宅学習日となります。

教育実習生からのメッセージ③

C組に配当されていた国語専攻の上田さんからお子さまへのメッセージです。

 教育実習に来て三週間。振り返ればあっという間の日々でした。最初は元気いっぱいの声に驚いていましたが、今では教室が静かだと「どうしたのかな」と思うほどです。元気がすぎて終礼などが騒がしくなってしまうこともありましたが、そんなときは必ず「静かに!」「静かにしよー!」と言ってくれ、他の人もその言葉で静かになりました。そんな風に今何をするべきかわかっていたり、人を思いやったりできる生徒が多いなぁと何度も感じたものです。このように、まず自分中心でものを考えるのではなく、周りをみてそこから自分を考えられるということは非常に大事なことだと思います。全体の中の自分、人生のなかの中学校生活、というように大きな枠から自分を見つめることができる。難しいことですが、皆さんにはぜひそんな人になって欲しいと思います。
 最後に、たいへん拙くありましたが私が今日までやって来られたのは一年生のパワーとやさしさに支えられたからです。この実習で学んだことは私の大切な財産になるでしょう。ありがとうございました。

2007年07月01日

教育実習生からのメッセージ②

B組に配当されていた英語専攻の佐藤さんからお子さまへのメッセージです。

 指導して下さった先生方、中1の皆さん、3週間本当にお世話になりました。皆さんと過ごしたこの3週間は私にとって生涯忘れられない貴重な時間になったと思っています。最後の日、目に涙を浮かべて「先生帰らないで」と言ってくれたこと、本当にうれしかったです。
 みなさんもこれから中学、高校、大学とたくさんの思い出を友達や家族とたくさん作っていくのでしょう。特に、この雲雀丘学園で机を並べて一緒に学んだ同級生とのつながりは何にも変えがたいかけがえのないものになることと思います。大人になって振り返ったとき、あふれるくらいの懐かしい思い出を思い浮かべられたら、とても幸せなのではないかなと思います。そのために、勉強も遊びも友達との時間も、今の一瞬を大切に、明日の一日のために、一日一日を大事に過ごしてください。友達と遊んで、たくさん話をして、こののびのびとした雲雀丘学園で豊かな心を育ててください。ありがとうございました。
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最終日、B組での英語の授業

教育実習生からのメッセージ①

昨日で3週間に渡る教育実習が終了しました。実習生から9年後輩になる中学1年(55期)生に対するメッセージを預かっていますので、アップしていきます。彼らにとっても貴重な体験でしたが、中学1年生にとっても短期間とは言え、お兄さんお姉さんのような存在が与える影響は少なからずあったと思います。今年、中学1年生に配当された4名の教育実習生は一生懸命生徒に接してくれました。それがお子さまの心を豊かにしてくれていると期待しています。

A組に配当されていた音楽専攻の高階さんからお子さまへのメッセージです。

 私の中学時代について少しお話させて下さい。私は中学時代、自分で言うのもなんですが、何事にも全力投球でした。勉強もとことんしたし、部活動も頑張りました。公立中学のソフトボール部に入っていて、朝も夕方も毎日練習があり、なかなか厳しい部活でした。    
私は21年間生きてきて、自分自身一番頑張ったと思えるのは中学時代です。何で頑張るのか分からなかったのですが、今は勉強を頑張る時だと思っていたのは確かです。それは今でも思います。あのとき頑張っていて良かったと思います。
中学では、本当にたくさんの基礎を教えてもらえます。私は今、音楽大学に通っていて音楽を専門にして勉強していますが、中学・高校でいろんなことを学べたからこそ、たくさんある選択肢の中から音楽を選べたのだと思います。中学時代はまず、その選択肢を増やすときだと思います。ですから、自分でこれ以上はないと思えるくらい、色々なことに一生懸命になって下さい。何かに一生懸命取り組むことで、毎日の生活が充実するだけでなく、後に大きな自信につながります。これからとてもしんどいことがあっても、「あのとき頑張れた」と思え、それが大きな支えとなります。勉強や部活動だけでなく、何か好きなことがあればそれも是非続けていって下さい。今は先のことで分からなくても、それが将来の進路につながることもあります。毎日授業やテストがあって忙しさに追われそうになると思いますが、受け身でなく、自分から頑張ってほしいと思います。みなさんの中学生活が、もっともっと充実しますように…
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終礼後こっそり残してきたメッセージらしい...