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模試と受験について②9月~3月編

高校3年前期の模試スケジュールと意義については昨日の記事を見てください。今回は受験の後半戦の模試や受験に関して考察します。
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⑥ベネッセ・駿台共催記述模試
その名の通りベネッセと駿台が共催で行う模試なので母数が最も多くなる模試です。この時点で二次力がついていればベストです。しかし、なかなか順当にはいかないものです。大半の人が二次対策への焦りを感じるかもしれませんが、しっかりとした方向性をもって「まずはセンター試験、基礎力だ」と言い聞かせて下さい。

⑦各大学実践模試・オープン模試(希望者)
実践模試は駿台が、オープン模試は河合塾が主催です。ここで東大・京大以外にも阪大・神大・広島・東北・九州など各大学の傾向に合わせた模試が展開されます。大阪市立大や関関同立模試など他社でも実施されているので情報を仕入れて、自分に合ったものを受験してみましょう。

⑧全統記述模試(希望者)
各大学の実践模試を積極的に受験することも良いのですが、まったく成果が出ない(二次力がついていない)可能性も大いに考えられます。その場合、自分がどの位置にいるのかが分からなくなり、精神的に不安定になってしまうこともあります。客観的に把握するにはまずデータが必要です。その際にすすめるのがこの全統記述模試です。河合塾の標準的で母数も多いので参考になります。ハイレベル模試に目がくらんで足元がおろそかになっていないかを測ることもできるのでオススメです。

⑨公募制推薦(志望者)
各公募制推薦は高校の成績(評定平均値)が出願条件になる場合が多いのですが産近甲龍では甲南を除いて学力入試となっています。第一志望である人はもちろん、各大学の入試方法をしっかりと分析して力試しで受験することもいいのではないでしょうか。
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(http://kyosyo.hyogo.jp/column/skkr02.htmlより引用)
デメリット:合格したことによる気の緩み、受験料・入学金などの費用がかさむ
メリット:合格を勝ち取ることによって自信になる、おさえが1つできるので一般入試でさらにレベルを上げて挑戦できる

⑩センターパックV(校内全員実施)
駿台が発行しているセンターパックVというのがあります。パックVだけにややハイレベルなセンター形式の問題が5回分収録されています。12月に入ると難関大学を狙う人も国公立を狙う人も私立を狙う人もひとまずセンター一色にしていきます。「もういい!!」というくらいマークを塗りつぶしてもらいます。現役生は12月から本番の1月までまだまだ伸びます。センターパックVはセンターへの意識をさらに高めていくことを狙いに実施します。

⑪センタープレテスト
最後は本番に即した形で実施するセンタープレテストです。時間配分、休憩時間の過ごし方、気持ちの持っていきかた、生活リズムなどすべてを本番に見立てていきましょう。ここでの結果が本番に直結するのは言うまでもありません。よかったら自信に、悪かったとしても最後まで諦めずに。最後の最後は本当に強い気持ちです。これぞ無形の力ですね。

⑫センター試験
1月19日・20日の2日間で実施されます。すべての力をここに集約させて下さい。センター試験の出来で国公立大学の出願、センター利用・併用の私立受験が大きく左右されます。センター試験で逃げ切ることが受験の戦略では王道となります。頑張れ61期生!!

⑬私立大学入試
センター試験が終わるとすぐに私立大学の入試がはじまります。1月末から医学部を皮切りに2月の初旬には関西圏の私立が、2月の中旬には関東圏の私立の受験が続きます。多岐にわたる入試制度を熟知し、いかに自分に合った方式を選ぶかも勝敗を左右します。並行して国公立の二次対策も行います。受験スケジュールや費用、宿泊先なども年末には決めておきたいところです。過密なスケジュールになりすぎないように注意が必要です。

⑭国公立大学入試
センター試験の出来をみて出願した前期・中期(一部のみ)・後期の国公立入試が2月末から3月中旬にかけて行われます。最近は国公立志向の生徒も増えてきており、激戦であることは変わりありません。中期・後期と最後まで諦めずにくらいつくことで合格を勝ち取った生徒も多く見てきました。61期生の皆さんも最後までくらいついて笑顔で桜の花を咲かせてほしいと思います。

他にも国公立や私立の推薦入試・AO入試など入試制度は複雑かつ多岐にわたります。情報に踊らされすぎず、取捨選択をした上で自分なりの志望大学への戦略を描いてみて下さい。