« スタディーサポート | メイン | 球技大会2018 »

生きる意味

%E3%81%82%E3%82%93jpg.jpg

「私達はこの世を見る為に、聞くために、生まれてきた。
この世は、ただそれだけを望んでいた。
...だとすれば、何かになれなくても、私たちには生きる意味があるのよ。」

樹木希林さん演じる徳江さんの言葉です。
今年の人権映画はハンセン病を扱ったものでした。
静かな映画でしたが、河瀨直美監督の撮り方、計算されたカメラワーク、俳優たちの演技、ひとつひとつの言葉に生徒達は2時間魅入っていました。

以下に生徒達の書いた感想を一部紹介します。

「差別している側も、差別したくてしているわけではなく周りからの圧力や世間の見方などによって抑圧されていってしまうのだとわかった。」

「人を何かの集団として評価するのではなく、一人一人の人間として評価することを心がけようと思う。」

「自然の声が聞こえないと人の声が聞こえないのだろうか。人の気持ちが聞こえてくる世の中であれば、徳江さんたちの声は、私たちにどのように聞こえてくるのだろうか。人としての生き方を考えさせられました。」

「経営者の女性が言った『よくわからない』にも関わらず、無意識に差別してしまう恐ろしさを感じました。」

「これから自分が差別をするかもしれないし当事者になるかもしれないので、そのときはこの映画を思い出してきれいな心でいようと思いました。」

「日常の出来事一つ一つのことに気持ちを込めて生活しようという気持ちになった。」

「『知らない』のは怖いことだと改めて思いました。」

「『あなたは自由なんだから』この『自由』の意味をはき違えずにこれからの人生を歩んでいきたいと思った。」

「人の話だけでその人物を知った気分になってはいけない自分の目でみないとわからない部分があると思う。独断と偏見で人を判断する世間を少しでも変えていければと心から思った。」

「人は自分と違うものに恐れを抱くことがあり、それを忌避する恐れがあることを知った。今、無意識のうちに他の人にひどいことをしていないかともう一度考えてみようと思った。」

「私の『ものさし』を作ったのは私ではないと考えさせられた。過去の悲劇があり、今の私たちがある。昔の人たちにはなかった『ものさし』が育まれた現代の私たちには学べることがある。」