探究ゼミ・プロジェクト
鳥取大学サイエンスプロジェクト in 鳥取キャンパス Day2
鳥取キャンパスでのサイエンスプロジェクト2日目です。今日も鳥取はとても暑い一日でした。さて、午前から工学部と農学部の希望コースに分かれ、実習がスタートしていきました。工学部では教授から力学の講義を頂き、昨日乾燥地研究センターでも見ることができたとても設計効率の良い風車について取り上げて頂きました。海沿いである鳥取県のこの地ではとても風が吹いており、風力エネルギーをうまく使わない手はありません。一般的に、風車ときくとオランダにあるようなしっかりと土台が築かれた扇風機のようなタイプを思い浮かべることが多いと思うのですが、それだと1機建設するのにとても費用がかかってしまいたいへんです。そこでエネルギー回収効率とあまり建設費がかさばらないタイプの風車が注目を集めています。工学部コースのみなさんは実際組み立てる前段階の風車を、プログラミングでシミュレーションしてもらいました。うまくいったでしょうか。
そして農学部コースの人は、まずは森林実習です。木の高さをどうやって測るか?最新のGPSやレーザー光を使うのか、また古くから伝わる道具を使うのか、手軽さや準備段階での労力とそれに見合う正確性の着地点について詳しく知ることができました。目視でもある程度正確に長さを割り出すコツも教わりましたネ。普段の学校の授業で習う理科や数学、社会の知識がここで生きてきます。午後からは農学部全体のお話やきのこ菌類の研究、そして最新の設備とそこで得られるデータに基づいたスマート農業についても詳しく知ることができたのです。熟練農家の経験則や勘に頼るばかりではなく、機器を使って定量的に効率よく農作物を育てていく技術を学びました。どんどん進化していく農業分野には驚かされるばかりです。「食」につながる農業分野はこれからも廃れることはなく、社会全体の課題として今後大きな研究テーマになるでしょう。とても勉強になりましたよ。明日は獣医学センターに向かいます!