探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
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探究ゼミ「法律を学ぶ」第0回
今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第0回を開催し、中1~高3の66名が多目的ホールに集まりました。
今日は、初回ガイダンスということで、裁判員裁判シミュレーションをしました。
100万円を奪われ、死体で発見された資産家Aの息子Xが強盗致死傷罪で起訴された事案です。当日夜、Xは使用人Cを棒でなぐって逃げたことはわかったが、棒はみつかってません。XがAと財産や女性のことでもめていたことはわかっています。被告人に無期懲役を求刑した検察に対し、被告人と弁護側は無罪を主張しています。裁判員としてどう裁くか話し合ったうえで、有罪・無罪に分かれ、意見を発表し、感想を書いてもらいました。
生徒の意見は49対13で有罪派が多かったです。
有罪派は、「とっさにCを殴っているのが怪しい」「棒を持っているのがおかしい」「動機がはっきりしている」などの理由を挙げ、一方無罪派は、「疑わしきは罰せず」「決定的な証拠がない」という理由を挙げていました。
感想として「自分と違う意見を聞くことができておもしろかった」「法にのっとり論理的客観的に物事を見られるようにしたい」「短い時間だったけどしっかり考えることができた」などがありました。
裁判員である生徒に突きつけられたのは、求刑通りの有罪なら無期懲役か、無罪かという大きな決断です。法的思考力を磨きながら、他の人の意見に耳を傾けていくことを、このゼミで学んでほしいです。
次回は5/31に60ホールで開催します。多くの方の参加を期待しています。