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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「法律を学ぶ」第2回0歳選挙権

今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第2回を開催し、中1~高3の28名が60ホールに集まりました。社会の問題を法律の視点で考えるこのゼミは、毎週火曜の昼休みに開催します。今日は「0歳選挙権の是非」です。

大阪府知事が「0歳児選挙権もやったらいい」と話し、話題になっています。0歳児が投票所で候補者名を書くのではなく、親が代理となって投票するというもので、背景には、少子高齢化の中で若い世代の意見を政治に反映させ子育て支援や少子化対策につなげようという考えがあります。「非現実的」「突拍子もない」など疑問の声もあがっていますが、海外では既に議論が進んでいる国もあります。
高齢者について、例えば認知症の方の選挙権をはく奪するという考えは出ておらず、代理人(成年後見人)という制度があります。0歳~3歳ぐらいに関しては親が代理するという考え方もまたあるとも考えられます。

生徒の意見は17対11で否定派が多かったです。

否定派は、「子どもの意志が本当に反映されるか疑問」「一人一票の原則が大事」「子どものいない人の意見が通りにくくなる」「自分の意志があってこその選挙」などの理由を挙げ、一方肯定派は、「高齢者の意見が尊重されすぎ」「子育て世代の意見をもっと反映させるべし」「少子高齢化打破のためやむをえない」という理由を挙げていました。

感想として「世代ごとは考えてもいいのでは」「16歳選挙権など現実的なものがある」「どちらの立場もちゃんと理由があるので難しい」「奇想天外な発想で参考になった」「逆の意見を聞くと納得する」などがありました。

少子高齢化の中、大阪府は高校無償化などの政策を実現しています。他の自治体も医療費などさまざまな子育て支援をしています。その意味で、子育て世代の意見をより多く反映させたいというアイデア、どうかんがえるべきでしょうか。法律学には解釈学と政策学がありますが、政策論を考えるのも大切です。

次回は6/18に社会科教室で開催します。多くの方の参加を期待しています。参加申込をしていなくても興味ある生徒は会場にお集まりください。

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