探究ゼミ（法律を学ぶ第10回）「昔話法廷～三匹の子豚」

今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第10回を開催し、中1と高1の8名が60ホールに集まりました。

今日のテーマは、「昔話法廷『三匹の子豚』」です。NHKのEテレで放送していた昔話を裁判したらどうなるかという番組を視聴したうえで、感想を書いてもらいました。

豚がオオカミを殺したのは、有罪か、正当防衛による無罪か、検察・弁護それぞれが立論するのを視聴しました。刑法では、構成要件→違法性→責任のレベルで議論されますが、正当防衛が認められると刑法36条で違法性が阻却されます。そのことを説明しました。

視聴後、結論を聞くと、6対2で無罪が多かったです。有罪派は「熱い鍋に閉じ込めているところに計画性がある」「オオカミが『食べてやる』と言った証拠がない」、一方、無罪派は「決定的な証拠がない以上、無罪」「怖がっている豚に正当な判断はできない」「身を守るので精一杯」などの意見がありました。

生徒の感想として、「はっきりとした答えがでないのがおもしろい」「久しぶりに見て違う視点から見ることができた」「正当防衛は難しい」「世の中には、判決を出すのが難しい事件もある」などの意見がありました。

真実を追求するのはなかなか難しいですが、このシリーズで法的な視点（リーガルマインド）で考える練習をしていきたいです。

次回は10/19に60ホールで開催します。多くの方の参加を期待しています。