探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
探究ゼミ
探究ゼミ「法律を学ぶ」第10回ストーカー殺人
今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第10回を開催し、中1~高2の51名が60ホールに集まりました。今日のテーマはストーカー殺人です。
去年12月、水戸市でネイリストの女性が殺害された事件で、殺人とストーカー規制法違反の罪に問われている元交際相手の被告の裁判が、14日から水戸地裁で始まり、被告は起訴内容を認めました。
被告は、去年の大みそかに、以前、交際していた女性の頭をハンマーで繰り返し殴り、首を包丁で刺して殺害したほか、車に位置情報特定できる「紛失防止タグ」を取り付けたなどとして、殺人とストーカー規制法違反の罪に問われています。被告は、捜査段階の警察の調べに対し否認したあと黙秘を続けていましたが、初公判で、裁判長から起訴内容について違っているところがあるかと尋ねられたのに対し「ないです」と述べ、認めました。
検察は冒頭陳述で、「被告は被害者からの交際解消に納得いかず連絡を取ろうとしたが拒否され、女性を殺害して『人生をリセットしたい』と考えた」と述べ「事件前、女性の位置情報が分かるタグを入れたぬいぐるみをキャンペーンの当選品を装い被害者の女性の実家に置いた。その後、被害者のアパートを特定して宅配業者を装って押し入った。事件後、インターホンに残された画像の履歴を削除し、凶器や事件の時に着ていた服などを捨てた」と主張しました。
一方、弁護側は「被告は事件前、自分の精神状態が普通でないと感じ臨床心理士に相談していた。裁判までの間に自分の犯した罪の重さを認識するようになった」などと述べました。
事件前に女性がAIに相談していたことも明らかにされました。被告と、おととし1月頃から交際していましたが、その年の11月頃に交際を解消しました。半年以上たった去年6月に被告から「もう一度、ちゃんと話せたらと思っている」などとSNSを通じてメッセージが届きました。女性は「会うつもりはない」と返信してメッセージをブロックし、電話も着信拒否しました。被告はその後も、女性に接触しようと女性の勤務先を知人から聞き出そうとするなど女性の居場所を探っていました。
女性は、去年12月12日、生成AIに「別れてから半年以上たつ元交際相手が、自分の居場所について知人に探りを入れている。ストーカー被害を出せるか」と質問していたことがわかりました。また、事件4日前の12月27日には、「『キャンペーンに当選した』としてぬいぐるみが届いたが安心できるものか」とも質問していたということです。同じ日に女性は、警察署にストーカー被害の相談窓口について尋ねる匿名の電話をかけていました。
検察側は、被告人に、拘禁刑21年を求刑し、判決は、明日30日です。そこで、21年が妥当か、軽くすべきかゼミ生に尋ねたところ、全員一致で21年が妥当と答えました。
感想は、「残酷で身勝手。被害者の夫は恨んでいるだろう」「胎児が子とならないのは知らなかった」「誰かに相談していれば結果は変わっていたかも」「もっと刑罰が重くてもいいかも」「被告の心境が知りたい」「男女関係はややこしい」などありました。最近、ストーカー殺人やDVなど、話題になります。どこまで警察が関与すべきか、犯罪が起こってからは、どういう判断をするか、難しいテーマです。
次回は10/6昼休みに60ホールで開催します。多くの方の参加を期待しています。