探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
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探究ゼミ「法律を学ぶ」第11回カチカチ山
今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第11回を開催し、中1~高3の31名が社会科教室に集まりました。
今日のテーマは、「昔話法廷『カチカチ山』」です。NHKのEテレで放送していた昔話を裁判したらどうなるかという番組を視聴したうえで、感想を書いてもらいました。
被告人はウサギです。親代わりのおばあさんを殺したタヌキへの敵討ちを決意し、タヌキを殺そうとした。ウサギを刑務所に送る(実刑)か?それとも"執行猶予"を認めるか?
視聴後、結論を聞くと、23対8で実刑が多かったです。実刑派は「憎しみの連鎖を実兄で断ち切る」「明確な計画殺人に変わりなし」「再犯の可能性あり」、執行猶予派は「おばあさんを殺されたのは大きな苦痛で動機も理解できる」「おじいさんと一緒に過ごすのが一番落ち着く」「タヌキは殺しているが兎は殺していない」などの意見がありました。
復讐は「自力救済」にあたり、近代では復習の連鎖になるため禁止されてるのが大原則です。「敵討ちは法に任せるべし」という意見もありましたが、割り切れない感情があるのも事実です。
2019年に執行猶予は、懲役の61%・禁錮の98%についています。逆に、罰金刑での執行猶予は一桁のみです。保護観察など、反省させるためのプログラムもあり、保護司の方が活躍されています。毎年、社会科の作文で「社会を明るくする作文コンクール」で更生について考え、中には入賞している生徒もおります。いかにして更生するかを考えるのも大切です。
生徒の感想として、「原因をつくった被害者(タヌキ)も悪いので難しい」「6割が執行猶予と聞き驚いた。本当に反省したかどうやってわかるのかと思った」「両者の言い分どちらも理解できて難しかった」「被害者の遺族のメンタルケアをすべし」「どうしたら更生できるかを一番に考えるのが良い」などの意見がありました。
次回は10/18に60ホールで開催します。多くの方の参加を期待しています。