探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
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探究ゼミ「法律を学ぶ」第11回カチカチ山
今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第11回を開催し、中1~高3の30名が60ホールに集まりました。
今日のテーマは、「昔話法廷『カチカチ山』」です。NHKのEテレで放送していた昔話を裁判したらどうなるかという番組を視聴したうえで、感想を書いてもらいました。
被告人はウサギです。親代わりのおばあさんを殺したタヌキへの敵討ちを決意し、タヌキを殺そうとした。ウサギを刑務所に送る(実刑)か?それとも"執行猶予"を認めるか?
視聴後、結論を聞くと、15対15で実刑・執行猶予同数でした。実刑派は「極めて悪質」「恨みが消えていない」「明確な殺意あり」、執行猶予派は「同じ過ちを繰り返すことはない」「反省の意思あり」などの意見がありました。
復讐は「自力救済」にあたり、近代では復習の連鎖になるため禁止されてるのが大原則です。「敵討ちは法に任せるべし」という意見もありましたが、割り切れない感情があるのも事実です。
2019年に執行猶予は、懲役の61%・禁錮の98%についています。逆に、罰金刑での執行猶予は一桁のみです。保護観察など、反省させるためのプログラムもあり、保護司の方が活躍されています。毎年、社会科の作文で「社会を明るくする作文コンクール」で更生について考え、中には入賞している生徒もおります。いかにして更生するかを考えるのも大切です。
生徒の感想として、「反省させるのは難しい」「自分と反対の意見が半分いて驚いた」「人により重視する論点が異なっているのが面白い」「仇討ちは負の連鎖でしかない」「刑罰の本質を考える必要あり」「いろいろな観点から見るきっかけになった」「本当に反省しているかは本人しかわからない」「みんな正しく生きてほしい」「執行猶予のしくみがもっと知りたくなった」などの意見がありました。
次回は10/27に開催します。多くの方の参加を期待しています。