探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
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探究ゼミ「日本の交通網」第13回無人駅
今日の昼休み、「日本の交通網」が会議室で開催され、中1~高2の11名と学園事務局長が参加しました。今日は第13回、テーマは、無人駅です。
駅の無人化により移動の自由を妨げられたとして、6人がJR九州を相手取り、1人11万円の損害賠償を求めて大分地裁に提訴しています。具体的に起きていることとして、「リハビリのため病院に行っていたが最寄り駅に午後から駅員が配置されなくなったので、通えなくなり、別の病院に通うために家族の送迎が必要になった。家族の負担も増している。」ということが起こっています。「JRは民間企業でかつ上場企業なので、利益を求めて合理化するのは当然」という意見もありますが、「JR九州は1年に300億円を超える利益を上げ、鉄道部門でも31億円の黒字を出しているにもかかわらず、無人駅を増やす合理化を進めていて、そういう企業体質を問う裁判だ」と主張しています。政府は、無人化を前提にガイドラインをつくっていて、鉄道各社はガイドラインに沿って無人化を進めています。
四国や北海道だけでなく、大阪や東京など都会でも無人化は進んでおり全国的な問題でもあります。
JR九州は、全571駅のうち338駅(59%)が無人駅になっています。JR九州は、「基本的な考え方」として、「少子高齢化や人口減少に加え、将来の労働力不足など厳しい経営環境が想定される中、利用実態を踏まえ、安全を確保しながら、業務運営の効率化や新たな技術を取り入れるなどして、持続的な交通ネットワークの維持に取り組んでいます」と話しています。
その記事を読んだ上で、意見交換しました。
感想は「ロボットなど使ってみるのもいいかも」「利益があるので仕方ないが、手助けが必要な人が困り、事故が増えるのではないか」「運転手が手助けできないか」「都会でも無人駅(時間帯)が増えているのは驚いた」などありました。
難しい問題ですが、サービスと効率、その着地点はどのへんなのか、考える必要があります。
次回は10月26日に開催します。ご参加お待ちしています。