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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「日本の交通網」第14回電車と受験

探究ゼミ「日本の交通網」、今日は第14回を開催し、中1~高3の合計8名が会議室に集まりました。

今回のテーマは「電車好きは受験に強い!?」です。

中学受験を題材とした漫画「二月の勝者」で、電車好きが取り上げられています。駅名や県庁所在地を自然と覚えたり、熱中する姿は、好奇心、吸収力につながるという考えです。時刻表で計画を立てたり、地域の情報をまとめたり、歴史や地理の知識が深まります。好きなことに寄り添い、極めるうちに、結果的に心の安定や自信につながってくるということです。

 「電車が好きな子はかしこくなる」(交通新聞社)の著者で、大阪公立大の弘田陽介教授は「幼児期までの知的経験がその後の学びにつながる。鉄道の世界は、学びとしての奥行きが深く、子どもの学びの土台を作るという点では、とても良い教材なのです」と語っています。日本の鉄道は、鉄道会社や路線によって車両の形は同じでもカラーリングが違うというように、「似ているけど違う」という認識上の区別があります。類似のものを頭の中に収集し、収集した情報から秩序を見いだし、秩序に沿って頭の中に新しい知識を収納するための"知識の整理棚"を作るのだといいます。「鉄道好きと地理の強さが必ずしも直結するものではありませんが」と前置きしながら、「鉄道を通して、駅名や用語、路線図を覚えることの意義は、記憶するトレーニングを積み重ねていることと同じ。無自覚のうちに自分はいくらでも吸収できるんだという自信や学びの土台を作っているのです。一見すると学力に関係ないように見えても、本人の能力の土台を作っていると思って肯定的に見守ってあげてほしい。知識のインプットとアウトプットがスムーズにできることは自信になり、その後の学力形成に非常に大事な部分になります」と語っています。

以前この本の読書会を鉄道研究部で開催し、弘田先生に来校頂いたことがあります。教育学の観点から「認知力」「メタ認知力」の点で、鉄道と学力について分析されています。

この記事を読んで、意見交換しました。感想として「趣味があることで役立つことが必ずある」「私は電車が好きで社会が得意」「好きなことがあればコミュニケーション力や知識を深めることができる」「鉄道が勉強につながるので、とても良いことだ」「好きなことがあるのは自身のアイデンティティにもつながると思うので、何か好きなことの興味の幅を広げ自分の世界を広げようと思った」などありました。

何事も熱中するのは、良いことです。本校は、鉄道研究部員が43名おり、このゼミもあります。皆で協力して、興味ある部分を伸ばしていきましょう。

次回は10月30日に開催します。

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