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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
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探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「法律を学ぶ」第14回カチカチ山

今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第14回を開催し、中1~高2の14名が60ホールに集まりました。

今日のテーマは、「昔話法廷『カチカチ山』」です。NHKのEテレで放送していた昔話を裁判したらどうなるかという番組を視聴したうえで、感想を書いてもらいました。

被告人はウサギです。親代わりのおばあさんを殺したタヌキへの敵討ちを決意し、タヌキを殺そうとした。ウサギを刑務所に送る(実刑)か?それとも"執行猶予"を認めるか?

視聴後、結論を聞くと、7対7で実刑・執行猶予同数でした。実刑派は「もう一度襲う可能性がある」「再犯可能性を考え、おじいさんが監督できるか疑問」「まだ殺意がある」、執行猶予派は「反省していて同情の余地あり」「狸がおばあさんを殺していなければこんなことにはならない」「結果として死んでいない」「おばあさんは死んだが狸は生きている」などの意見がありました。

復讐は「自力救済」にあたり、近代では復習の連鎖になるため禁止されてるのが大原則です。「敵討ちは法に任せるべし」という意見もありましたが、割り切れない感情があるのも事実です。

2019年に執行猶予は、懲役の61%・禁錮の98%についています。逆に、罰金刑での執行猶予は一桁のみです。保護観察など、反省させるためのプログラムもあり、保護司の方が活躍されています。毎年、社会科の作文で「社会を明るくする作文コンクール」で更生について考え、中には入賞している生徒もおります。いかにして更生するかを考えるのも大切です。

生徒の感想として、「復讐の連鎖を一度許すと続くから難しい」「実刑と執行猶予は大きな違いがあり難しい」「同情だけで猶予してよいかとても悩んだ」「むやみに実刑にすべきではないが、とても悩んだ」などの意見がありました。

次回は11/12に開催します。多くの方の参加を期待しています。

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