探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
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探究ゼミ「法律を学ぶ」第16回白雪姫
今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第16回を開催し、中1~高2の15名が60ホールに集まりました。
今日のテーマは、「昔話法廷『白雪姫』」です。 NHKのEテレで放送していた昔話を裁判したらどうなるかという番組を視聴したうえで、感想を書いてもらいました。
被告人は王妃です。 おばあさんに扮して白雪姫に毒リンゴを食べさせて殺そうとした殺人未遂で起訴されました。 ところが王妃は全面否認。 王妃は有罪か無罪か?
動機は嫉妬、以前殺人を依頼された証人が登場し、毒を盛られたときに王妃の声を聴いた白雪姫の証言、アリバイの証人はいない、と状況証拠は十分。 しかし、リンゴに指紋なし、意識がもうろうとした白雪姫の証言に証拠能力はあるか疑問、と事実認定の点であまりに食い違いがありました。
視聴後、結論を聞くと、6対9で無罪が多かったです。 有罪派は「被害者は声で被告人と証言」「アリバイがない」、一方、無罪派は「証拠が不十分」「指紋がない」「」「」などの意見がありました。
教員から、状況証拠の積み重ねで有罪に持ち込むのは慎重にせねばならない点、「疑わしきは罰せず」の刑事裁判の大原則を説明しました。 昔話の中で、王妃はいかにも悪役のイメージがついていますけど、予断と偏見を排除して、結論を導かなければなりません。
生徒の感想として、「どちらの言い分も納得できて判断が難しかった」「状況証拠のみで難しい」「毒入りカレー事件など難しいケースがある」「有罪と無罪は大きな違いがある」などの意見がありました。
刑事裁判は、被告人に罰を与えるかどうかが問われ、罰を与えると、被告人の生命・自由・財産を束縛することになります。 参加者は、そのことについて熱心に考えています。
次回は11/10に60ホールで開催します。 多くの方の参加を期待しています。