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探究ゼミ「法律を学ぶ」第22回ヘンゼルとグレーテル
今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第22回を開催し、中1~高2の23名が60ホールに集まりました。
今日のテーマは、「昔話法廷『ヘンゼルとグレーテル』」です。NHKのEテレで放送していた昔話を裁判したらどうなるかという番組を視聴したうえで、感想を書いてもらいました。
被告人は、ヘンゼルとグレーテル。強盗殺人か、窃盗か?
検察官の陳述は、以下の通りです。
被告人のヘンゼルとグレーテルは、生活に困った両親に捨てられ、森の奥深く三日三晩さまよい、白い鳥に導かれ、お菓子で作られた家にたどりつき、そこに暮らす老魔女に保護されました。ひと月後、多額の財産を所有していることを知った二人は、魔女を燃えさかるかまどに押し込んで殺害し、金貨を奪って親元に帰りました。これは、刑法第240条の強盗殺人罪にあたる。
しかし、被告は殺害目的について反論し、『人食い』魔女から身を守るための『正当防衛』で、罪に問われず、殺した後に出来心で金貨を盗んだ窃盗だけと意見を述べます。魔女を殺した理由は、金貨を奪うためか、自分の身を守るためだったのか...?
視聴後、結論を聞くと、強盗殺人派14対窃盗派9でした。強盗殺人派は「体格差を考えると2人で殺したのではないか」「魔女に襲われた証拠なし」「兄妹の反応が怪しい」、一方、窃盗派は「子供が口裏合わせて嘘を話せない」「証拠がない以上決めつけられない」「正当防衛が認められる」などの意見がありました。
感想として「証拠不十分で難しかった」「正当防衛の範囲が難しい」「未成年の場合、処罰はどうなるのか」「『裁く』って難しい」などありました。裁判員の判断は難しい決断が迫られます。
次回は2/16に60ホールで発表会を開催します。多くの方の参加を期待しています。成果ポスターを12日までにまとめておきましょう。