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探究ゼミ「日本の交通網」第18回弘前
今日の昼休み、「日本の交通網」第18回が会議室で開催され、高1・2の9名が参加しました。今日の内容は「ローカル線存続の是非」です。
弘南鉄道大鰐線が廃止される見通しとなりました。沿線自治体は支援継続に前向きな姿勢を見せていましたが、一転して、同社が廃止方針を正式に表明しました。自治体は2021年度から運行費や設備投資費を補助してきました。
ただ、利用状況が悪い大鰐線については、2023年度末に経営改善などの状況とその後の見込みを評価したうえで、「事業者と協議する」としていました。経営改善の見通しが立たない場合、支援打ち切りも視野に入れる、という話になっていたわけです。
23年度の決算で、大鰐線の赤字は1億3068万円に達し、収支見通しの1億80万円を約3000万円も上回りました。利用者は約27万1000人で、ピーク時の1974年度の389万人に比べ、10分の1以下にまで減少していました。
青森は人口減少が激しいなか、利用促進策を打ち出したところで、効果は限られるでしょう。鉄道設備の老朽化は進み、人手不足も深刻です。
起点の中央弘前駅周辺は、昭和まで市の中心部でしたが、令和の時代は必ずしもそうではなくなっています。利用者の少なさと、人口減少、並行するJR線の存在を考えれば、これ以上、赤字補填に税金を費やすよりは、「次のステージ」に進むという判断に、十分な合理性があります。廃止まで3年間の余裕を持たせるのは、25年春入学の高校生が卒業できるまでは、運転するということでしょう。
この記事を読んで意見交換しました。車に乗ることができる大人はいいかもしれないが、高校生やお年寄りが困るだろうという話が出ました。感想は「通学の高校生が車の送迎になると渋滞の問題がある」「自治体もできるだけ支援して複数の交通を確保してほしい」などありました。
次回は1月16日に会議室で開催します。多くの方の参加をお待ちしています。