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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「法律を学ぶ」第1回正当防衛

今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第1回を開催し、中1~高3の38名が60ホールに集まりました。社会の問題を法律の視点で考えるこのゼミは、毎週火曜の昼休みに開催します。昨年は23回開催し、今年で5年目を迎えました。

今日は、初回ガイダンスということで、裁判員裁判シミュレーションをしました。

空手3段のイギリス人が、夜間帰宅途中に女性が尻もちをついて「ヘルプミー」と言ってきたため近くにいた男性が暴行していると勘違いし、殴る姿勢をみせた男性に回し蹴りしたところ、その怪我がもとで男性は死亡した事案です。弁護人は、正当防衛で無罪を主張し、検察官は回し蹴りの危険を認識しており蹴る以外の手段もとれるため傷害致死により懲役5年を求刑しています。裁判員としてどう裁くか話し合ったうえで、有罪・無罪に分かれ、意見を発表し、感想を書いてもらいました。

生徒の意見は26対12で有罪派が多かったです。

有罪派は、「死亡するほどの衝撃を与える必要なし」「行き過ぎた正義はダメ」「蹴る以外にも方法あり」「死んだという事実は変わらない」などの理由を挙げ、一方無罪派は、「有段者でも冷静な判断ができるとは限らない」「殴るような姿勢を見せて、守るための人助け」という理由を挙げていました。

感想として「たくさんの人の意見を聞くことができ、良かった」「罪の判定は難しい」「誰の立場で考えるかで、結論は変わる」「自分が考えもしなかった意見が出てきて感心した」「思っていたより難しかったが楽しかった「面白かったので次も来たい」などがありました。

裁判員である生徒に突きつけられたのは、求刑通りの有罪なら懲役5年、正当防衛なら無罪かという大きな決断です。弁護人は正当防衛を主張していますが、この場合、過剰防衛で減刑という考えもある事を伝えました。法的思考力を磨きながら、他の人の意見に耳を傾けていくことを、このゼミで学んでほしいです。

次回は5/28に60ホールで開催します。多くの方の参加を期待しています。参加申込をしていなくても興味ある生徒は会場にお集まりください。

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