探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
探究ゼミ
探究ゼミ「経済を学ぶ」第1回機会費用
本日、探究ゼミ「経済を学ぶ」の第1回を開催し、中1~高3の59名が60ホールに集まりました。為替相場や株価の動向などを見る中で、経済について学ぶ目的で毎週水曜の昼休みに開催しています。昨年は24回実施し、今年で10年目を迎えます。
今日は、初回ガイダンスということで、2つの話題を考えました。
最初は、センター試験の過去問(2017年政経追試)です。「いま,1500円の料金を支払ってカラオケで遊ぶことができる。同じ時間を使って,アルバイトで1800円の給与を得ることや,家事を手伝うことで1000円の小遣いを得ることもできる。この三つの選択肢のうち一つしか選べない場合,機会費用を含めたカラオケで遊ぶ費用はいくらになるか。①1500円②2500円③3300円④4300円」皆で考え挙手したところ、意外に④が多かったです。正解は③で、どれか一つしか決断できず、最大限の収入(バイト1800円)をせずに最大限の支出(カラオケ1500円)の行動をしたため3300円の機会費用となります。この問いから、経済学ではある選択に対してさまざまな費用がかかることを考えました。
次に、3月の実質賃金 前年同月比2.5%減で、24か月連続のマイナスというニュースを取り上げました。現金給与の総額は1人当たり平均で30万1193円と、前年同月比べ0.6%増加し27か月連続プラスとなっている一方、物価高騰は続き、その変動分を反映した実質賃金は、前年同月比2.5%減少しています。依然として物価上昇に賃金の伸びが追いついていない状況が続いている事を示しています。
次回から、夏の為替相場を予想する「円ドルダービー」を行うことを予告し、感想を書いてもらいました。「思った以上に自分の未来のためになるなと思った」「難しいけど面白かった」「お金の事を知って生活に活かしたい」「機会費用の考えは面白い」「思ったより経済は不規則で面白い。これを知ると将来の生き方が変わる」などがありました。
1年間、経済を見ながら、世の中について考えていきたいと思います。
次回は5月29日、60ホールで開催します。多くの方の参加をお待ちしています。