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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
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探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「日本の交通網」第20回廃止反対

今日の昼休み、「日本の交通網」第20回が会議室で開催され、中1~高2の6名が参加しました。今日の内容は「ローカル線廃止反対を社会学の観点から考える」です。

近年、赤字ローカル線の廃止論が加速するなか、効率性一辺倒の議論が地域社会の価値を見失わせているという記事がありました。久留里線の例では、1日60人の利用者と高い営業係数が廃止理由です。しかし、合理化の先に潜む「鉄の檻」の問題を考えると、公共交通が持つ社会的意義を再考する必要があるのではないかという主張です。

社会学者マックス・ウェーバーが提唱した「鉄の檻」という概念は、合理化が進むと、社会は効率や収益性ばかりを追求し、人間らしさや公共性を見失う危険があるという考えです。「鉄の檻」概念は、赤字ローカル線の存廃問題にも当てはまるというのが著者の主張です。単に採算の問題にとどまらず、地域社会の未来や公共交通の本質を見直すきっかけにもなるので、数字や効率だけで結論を急ぐのではなく、路線が地域や社会全体にどのような価値をもたらしているのか、広い視点で考える必要があると訴えています。

この記事を読んで意見交換しました。感想は「合理化と効率化を重視してしまいがちだが、人間本来の生き方を大切にする雰囲気もよいのではないか」「アイデアを出し合って何とか廃止しない方向をもってほしい」「駅にいろいろな施設を集めるなど解決策はいくらでもある」などありました。

次回は1月30日に会議室で開催します。次回から、今年度学んで考えた成果ポスターの発表に入ります。多くの方の参加をお待ちしています。

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