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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
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探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「法律を学ぶ」第20回赤ずきん

今日昼休み、探究ゼミ「法律を学ぶ」第20回を開催し、中1~高3の28名が60ホールに集まりました。

今日のテーマは、「昔話法廷『赤ずきん』」です。NHKのEテレで放送していた昔話を裁判したらどうなるかという番組を視聴したうえで、感想を書いてもらいました。

被告人は赤ずきん。お腹に大量の石を詰めオオカミを殺した罪に問われてます。有罪か無罪か?

検察官の陳述は、以下の通りです。

おばあさんの見舞いに向かった赤ずきんは、森で出会ったオオカミに、おばあさんの家の場所を教えてしまった。先回りしたオオカミは、おばあさんをひと呑み。さらにおばあさんに化けて待ち伏せし、後から来た赤ずきんも食べてしまった。通りかかった猟師が、寝ているオオカミのお腹を裂いて二人を救出。その後赤ずきんは、大量の石を拾ってきて、オオカミのお腹に詰めて殺害。刑法第199条の殺人罪に当たる」。

赤ずきん・弁護人は、

「オオカミに食べられた赤ずきんは精神障害を起こし心神喪失の状態にあり、やってはいけないことの判断ができず自分の行動を制御できなかったので、刑法第39条により無罪」。

刑事事件は、構成要件→違法性→責任 の3段階あり、心神喪失は責任の分野にあたります。

視聴後、結論を聞くと、無罪派21名・有罪派7名でした。無罪派は「食べられて気が動転してもおかしくない。医師の診断もあり」「生死のはざまで善悪の判断ができなくなる怖さを味わっている」「正当防衛に近い」、有罪派は「お腹に石を詰めるのは流れができすぎ」「おばあさんを起こしており怪しい点が多い」といった理由です。「初めての論点で難しかった」「どちらを選べばよいか難しかった」という意見もありました。

本人の精神状態は客観的に判断できないので、裁判員にとって判断が難しかったようです。

次回は2/14に60ホールで開催します。多くの方の参加を期待しています。

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