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探究ゼミ「日本の交通網」第21回ガソリン税
今日の昼休み、「日本の交通網」が会議室で開催され、中1~高2の8名が参加しました。今日は第21回、テーマは、「ガソリン税を鉄道に」です。
国土交通省は今月、JR芸備線の一部区間の存続・廃止について議論する「芸備線再構築協議会」の設置を決めました。
鉄道存続のため、地元の市民グループが庄原市にエコノミストの藻谷浩介さんを招いて勉強会を開きました。
赤字鉄道をやめて黒字線だけ残すべきという考えがあります。そうすると広島県内で黒字なのは恐らく新幹線と広電だけで、他は赤字なので廃止すべきとなります。JR北海道は新幹線を含め全線で赤字だから廃止すべきという極論になります。もし、JR札幌駅を全てバスとタクシーとか自家用車とした瞬間に街中、全部車で埋まって動きが取れなくなります。道路も赤字です。
藻谷さんは道路や空港、港湾といった公共施設の中で、鉄道だけが赤字なら廃止という議論はおかしいと主張します。その上で、現在は道路に使われているガソリン税を環境に優しい鉄道に回して、民間が列車を運行し線路などの設備を税金で維持管理する、「上下分離方式」に変えるべきだと訴えます。
この記事を読み、参加者で意見交換しました。
感想は「ガソリン税を使うことで税金が使われている実感がある気がしていいのではないか」「人が使わないところに税金を投入するのは無駄遣い」「極端な意見なので、融合した策がないと解決につながらない」「確かに、赤字だから廃止というのはおかしい」「黒字路線の運賃を上げて他の路線に回してはどうか」「地方自治体の条例で税金を納めればどうか」などありました。
公共インフラととらえ、かつて道路特定財源だったガソリン税を鉄道に回すという興味深い提案です。こういう、さまざまな視点から考えてみる必要があるようです。
年度末に近づき、このゼミで学んだことのまとめとしての成果ポスター製作を指示しました。2/13までに提出し、最後に発表会を行います。
次回は2月8日に開催します。ご参加お待ちしています。