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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
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探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「法律を学ぶ」第2回「2つの事件」

今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第2回を開催し、中1~高3の51名が60ホールに集まりました。

今日のテーマは、6/8におこった2つの事件です。

22年前の2001年6/8、大教大附属池田小学校で起きた殺傷事件で児童8人が犠牲になり15人が重軽傷を負いました。同小で追悼式典が開催されました。

15年前の2008年6/8には、秋葉原の歩行者天国で17人が死傷した無差別殺傷事件が起こり、昨年被告人は処刑されました。この事件の背景には、ネットでの被告人への中傷がありました。

このことに関する新聞記事を読みました。また、大阪教育大学では「学校安全」という科目が必修で行われ、数年前、本校放送部が制作した番組が講義の中で放映されました。それを見た実習生が感想を述べてくれました。

両方の事件とも、被告人は死刑となりました。刑罰に関して、賛否両論ありました。死刑賛成派(存続派・34名)は「更生するかわからない」「抑止力あり。ただ冤罪の場合取り返しのつかないことになる」「重い罪を犯したことをわからせねばならない」「被害者遺族の気持ちが報われない」「生きていることが許せない」「再犯を防ぐため」、死刑反対派(廃止派・16名)は「更生の機会が奪われる」「冤罪なら取り返しがつかない」「死ぬまで罪に向き合うべし」「死ぬだけで済まされるのはおかしい」「殺人をダメとする法律があるにも関わらず殺してしまうのは法律に反する」などがありました。意見として「それぞれの意見を取り入れ最善の方法を模索すべし」などがありました。

感想として「死刑制度は考えさせられます。意見がまとまりません」「とても興味深かった」「死刑制度のむずかしさがさらに分かった」「いろんな意見があることが分かった」などがありました。

日本は死刑廃止条約を批准せず、死刑が存続している国です。どのように罪を償うか、刑罰とは因果応報なのか、矯正するためなのか、人間観・哲学にもかかわる問題です。難しいですが、考えていかねばならない問題です。

次回は6/23に60ホールで開催します。多くの方の参加を期待しています。

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