探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
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探究ゼミ「法律を学ぶ」第2回
今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第2回を開催し、中1~高3(高2は修学旅行)の34名が60ホールに集まりました。
今日は、高校の新科目「公共」開始や成人年齢引き下げを受け、都立高校で実践された主権者教育の記事から、身近な課題から「選択」する例として、「国を守るためのお金」の使途を「武器を買う」・「外交官増員」のどちらにするか選んで、それぞれの理由を発表しました。
ウクライナの紛争において、日本は平和主義の限界から防弾チョッキを提供し、アメリカは攻撃の武器を供与しています。一方で、交渉による方法も有効かもしれません。参加した生徒は、どちらに判断したでしょうか。
これまで2回は法解釈でしたが、今回は法政策学です。大学にも、政策という名前が付いた学部が増えてきています。
生徒の意見は、「外交官増員」23対「武器購入」11で外交官派が多かったです。
外交官派は、「人殺しは良くない。話し合いで平和になる」「武器はより多くの犠牲者を出すだけ」「武器で互いに牽制しあっている状況は平和とはいえない」「今の日本では武器を買っても制限がある」「日本を攻めようという選択をしにくくする方向に力を入れた方が良い」などの理由を挙げ、一方武器購入派は、「強い国と示すことができ、有効」「抑止力がある」「外交官を増やしても変化がない」という理由を挙げていました。
感想として「多方面からの意見があり考えさせられる機会になった」「今の状況にあった議論ができて面白かった」「海で守られている日本は他国より安全性が高いという見方にも納得した」「改めて平和を保とうと思った。戦争はキライです」「あまりニュースを見ていないのでこういう場で教えていただけるとありがたい」「こういうことを政府任せにせず全員が考えるべき」「同じ結論でも自分と違う理由を聞くことができ、なるほどと思った」などがありました。
正しくは、2者択一でなく、どちらにどれくらい予算を投入するかという難しい問題かもしれません。平和を実現するためにはどうしたらよいか、政策的な議論も大切であることを感じました。
次回は6/14に60ホールです。修学旅行から戻ってきた高2も含め6学年そろいますので、多くの方の参加を期待しています。