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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「法律を学ぶ」第3回附属池田事件から21年

今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第3回を開催し、中1~高3の42名とゲストの学園事務局長が60ホールに集まりました。

今日のテーマは、21年前の68日、大阪教育大附属池田小学校で起きた殺傷事件です。児童8人が犠牲になり、15人が重軽傷を負いました。

犠牲者の中の1名は、学園幼稚園の卒園生です。長女を亡くされたYさんは、2010年から大阪教育大の「学校安全」の授業の中で、教員を目指す学生らに体験を話をされています。コロナ禍のため一昨年は中止、昨年の授業は動画になりました。

動画では雲雀丘学園高校の生徒がYさんらにインタビューした約8分のドキュメンタリー作品「廻(まわ)り続ける」(2018年)も収録されました。雲雀丘学園はYさんの母校です。

このことに関する新聞記事を読んだうえで、意見を発表し、感想を書きました。

事務局長から、学園小学校では、不審者が侵入したと想定した防犯訓練を毎年開催していることが報告されました。

この事件で被告人は死刑となりました。刑罰に関して、賛否両論ありました。賛成派は「遺族の気持ちがかわいそう」「反省させることはできないので死刑しかない」「死刑がなくなると犯罪が増える」、反対派は「死刑にせず反省させるべき」「反省せず死んでいるので無期懲役にすべし」、意見として「死刑にしても、反省したかわからない」「反省の定義も人によって違うので、一概には決められない」などがありました。

感想として「学校安全の必要性、生きる意味を感じた」「子どもの命を預かっている意識をもち、事件が起こる前に防ぐことができればよい」「小学校の時この時期になると訓練があり、とても真剣で、子どもを守る強い意志が感じられた。すばらしい教師というのは、この先生のように、生徒を第一に考える人のことだと思った」「過去は変えられないから、今後この事件があった事を風化させないように伝えていかなければならない」などがありました。

日本は死刑廃止条約を批准せず、死刑が存続している国です。どのように罪を償うか、刑罰とは因果応報なのか、矯正するためなのか、人間観・哲学にもかかわる問題です。難しいですが、考えていかねばならない問題です。

次回は6/21に60ホールで開催します。多くの方の参加を期待しています。

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