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探究ゼミ「日本の交通網」第4回芸備線
今日の昼休み、「日本の交通網」が会議室で開催され、中1~高3の10名が参加しました。今日は第4回、テーマは「芸備線」です。
中国運輸局は、広島・岡山両県を走るJR芸備線の一部区間の存続を議論する「再構築協議会」の第5回幹事会を19日までに書面開催し、利便性向上や利用拡大の具体策を探るため、7〜11月に一部区間で増便するなど6つの実証事業に取り組むことを決めました。
増便は主に観光客向けに7月下旬から11月下旬の土日・祝日に、午前中から昼にかけて新見(岡山県新見市)―備後落合(広島県庄原市)間、三次(広島県三次市)―備後落合間で各1往復を増やす方向で検討しています。
沿線住民に配慮し秋以降のダイヤ改正も検討し、夕方の運行時刻を見直し、部活後の高校生の帰宅などに利便性を高める予定です。
実証事業には観光コンテンツづくりや広域連携、駅の拠点化なども盛り込まれています。一部区間は収支の厳しさから存廃が論議され、再構築協は2026年度末までにバス転換なども含めた一定の結論を出すとしています。
芸備線は、JR西日本の中で一番の赤字路線です。備後落合―東城間25.8kmは、JR西日本が公表した赤字30線区のうち、2019~2021年の営業係数がワーストワンで、100円の収入を得るために2万3687円の経費が掛かっています。
5月15日に加古川線の増便社会実験をしていることを取り上げましたが、同じ動きのように感じます。
この記事を読んだうえで、意見交換しました。
感想は、「広島までの直通快速や、高齢者でも乗りやすい鉄道が良いのでは」「都会と離れているのでバスも一案」「スクールバスでの代替は?」「発車メロディーや個別輸送はできないか」「通学する高校が運営費用を一部負担すれば?」「オンデマンドで運行できないか」という意見もありました。経済的観点、鉄道という社会資本の持つ意味、さまざまな論点があります。私たちに何ができるか、皆で考えていきたいです。
次回は6/12昼休みに会議室で開催します。参加お待ちしております。参加申込をしていなくても興味ある生徒は会場にお集まりください。