LOADING
Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「法律を学ぶ」第5回優生保護法違憲判決

今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第5回を開催し、中1~高3の26名が60ホールに集まりました。社会の問題を法律の視点で考えるこのゼミは、毎週火曜の昼休みに開催します。今日は「優生保護法違憲判決」です。

障害などを理由に不妊手術を強制された人たちが国を訴えた裁判の判決で、最高裁判所大法廷は、旧優生保護法は憲法違反だとする初めての判断を示しました。そのうえで、国に賠償を命じる判決が確定しました。
不法行為から20年が過ぎると賠償を求める権利がなくなるという「除斥期間」については、「この裁判で、請求権が消滅したとして国が損害賠償責任を免れることは、著しく正義・公平の理念に反し容認できない」として、認めませんでした。法律規定を最高裁が憲法違反と判断したのは戦後13例目です。
1996年まで48年間続いた旧優生保護法は精神障害や知的障害などを理由にした不妊手術を認め、手術を受けた人はおよそ2万5000人に上るとされています。判決を受けて国は被害者への補償など、対応についての議論を迫られることになります。 この判決にどう考えるか、意見交換しました。

感想として、「除斥期間はあるが、正義・公平の理念に反するので認めなかったのは正しい」「何も知らずに手術されるなんて想像を絶する不安・ストレスがあると思う」「命は限りなく

大切なので、その人自身の判断が必要。子どもを持つ事を希望していたら、生きる道が閉ざされてしまったような気持ちになる」「今までの人生に対する責任を国がちゃんとしてほしい」などありました。憲法の番人が威力を発揮したこの事件、なぜここまで認められなかったのか、考えさせられるケースです。

中3~高2の社会科課題の一つ、「社会を明るくする運動(犯罪後の社会復帰)」・兵庫県弁護士会の夏休み憲法教育企画についても、伝えました。

次回は9/6に60ホールで開催します。多くの方の参加を期待しています。

本ウェブサイトでは、サービスの品質維持・向上を目的として、Cookieを使用しています。
個人情報の取り扱いに関してはプライバシーポリシーをご確認ください。