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探究ゼミ「法律を学ぶ」第5回 中絶の是非
今日の昼休み、探究ゼミ「法律を学ぶ」第5回を開催し、中1~高3の41名が60ホールに集まりました。
今日のテーマは、妊娠中絶の可否です。米連邦最高裁が24日、州が人工妊娠中絶を禁止・制限することを認める判断を下しました。女性が中絶を選ぶ権利を認めた判例が49年ぶりに覆されたことは、米国の社会や政治に衝撃を与えています。新聞記事を読んだうえで、自分が裁判官ならどう判断するか、意見を発表し、書いてもらいました。
結果は、中絶を認める39名・認めない2名でした。
認める派は「育てられない場合、生むべきでない」「望まぬ妊娠や経済的に厳しい家庭で生まれても不幸。女性の権利を奪う。」「育てられないのに産んでしまうと虐待の悲劇を生んでしまう」「自分のことは自分で決められるべし」「貧乏で困る人が増えるのは良くない」という意見でした。
一方、認めない派は、「育てられなくても赤ちゃんポスト等あるのでは。親の都合は赤ちゃんには無関係」「大人の理由でできた命を殺すのは良くない」などがありました。
感想として「アメリカの州それぞれが違う意見を持っていることに改めて驚いた。」などありました。アメリカは二大政党制で宗教的な理由もあり、意見が拮抗しています。州により制度が異なるのも、連邦制ならではかもしれません。日本とは異なる点もありますが、命の大切さと、他方で中絶の権利、どちらを尊重するか、難しい問題ですが考えてみましょう。
次回は、期末考査明けの7/12に60ホールで開催します。多くの方の参加を期待しています。