探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
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探究ゼミ(法律を学ぶ第9回)小田急線死傷事件
今日、探究ゼミ「法律を学ぶ」第9回を開催し、各種委員会と同時間の中、中1・3と高1・2の8名が演習C教室に集まりました。
今日のテーマは、「小田急線死傷事件」です。8月に小田急の車内で牛刀で切られた4人を含む10人が重軽傷を負った事件で、被疑者は「幸せそうな女性を見ると殺したくなった」と供述しました。この報道から「性別を理由に女性を標的にした『フェミサイド』だ」という声が広がったことに対する新聞記事を読んだうえで、皆で意見交換しました。
生徒の感想として、「人のストレスや不満を罪のない人にぶつけるのはよくない」「最近ジェンダーレスが叫ばれているが、このような風潮がなくならない限り本当のジェンダーレスではない。意識から変えていかなければならない。」「権力的なものを意識している社会が、あまり変わっていない。」「幸せそうに見える人も、努力をしていると思うので、そういうことを考えないでストレスをぶつけるのは良くない。」「どこかで『女性=弱い=いじめてもよい』という方程式が存在してしまっているのかなと思った。」などの意見がありました。
刑事法には、刑法・刑事訴訟法・刑事政策の3分野がありますけど、純然たる法律論というより犯罪社会学的な問題を考えていくことも大切です。なぜ、こういう犯罪が起こるのか、その背景を探っていかねばなりません。
次回は10/5に60ホールで開催します。多くの方の参加を期待しています。