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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
SDGs(エス・ディー・ジーズ)

探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「経済を学ぶ」第9回経済効果

探究ゼミ「経済を学ぶ」、今日は第9回を開催し、中1~高3の合計16名が会議室に集まりました。

今日のテーマは「経済効果」です。大谷翔平の経済効果は約865億円、関西大の宮本勝浩名誉教授(理論経済学)が5月、こんな試算を発表しました。一人のアスリートとしてこれほど大きな「お金の動き」を生み出すのはなぜなのか。宮本名誉教授は、大谷選手の存在によって人々の消費行動に変化が生まれていると指摘します。この額は、2023年にプロ野球・阪神がリーグ優勝した際に、チーム全体によって作り出した額に匹敵します。
 そもそも経済効果とは、大谷選手のさまざまな行動によって動くお金の総額です。「大谷選手がこれだけ大もうけした」ということでなく、大谷選手の活躍によって球場の観客が増え、売店の売り上げが増え、原材料を作っている工場がもうかり、売店や工場の従業員の収入が増え、増えたお金でまた別の消費活動をするという考えです。
 また、大谷選手は契約金やスポンサー料などで得た収入を金融機関に預け、銀行はそれを元手に会社に融資するといった波及していくお金の動きが経済効果となり、大きければ社会全体に大きな利益を生み出します。
 これまでも多くのアスリートの経済効果を検証してきたが、彼らと大谷選手には大きな違いがあります。それは人々の消費行動です。大谷選手は野球に関心のなかった人々、特に幅広い年代の女性を取り込みました。
 消費という面に限らず、大谷選手の経済効果の大きさは、いかに彼がユニバーサル(世界的)に受け入れられているかを示しています。その理由は、世界を相手に勝負できていることもあるが、やはり彼のキャラクターによる部分が大きいと思われます。来季は投打二刀流に戻ると経済効果はさらに大きくなるのではないかという記事です。

 この記事を読んで、意見交換しました。

 感想は「阪神と大谷一人が同額というのに驚いた」「コンビニやファストフードは常にキャンペーンをしているがどれくらい効果があるか」「いろんなことが経済効果を生むと知り驚いた。日頃からそういった目線でニュースを見ようと思った」などありました。他にどんな経済効果を見てみたいか尋ねたところ「映画」「ドラマ」「M-1 」「電車のスタンプラリー」「塾」「花見・万博・夏祭り」「東京での大学受験」などさまざまなものが挙がりました。そういう視点で社会現象を見ていくと面白いです。

次回のゼミは10月2日、60ホールで開催します。参加お待ちしています。

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