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探究ゼミ「日本の交通網」第19回 延伸
今日の昼休み、「日本の交通網」第19回が会議室で開催され、中1~高2の12名が参加しました。今日の内容は「ローカル線延伸」です。
茨城県ひたちなか市の第三セクター、ひたちなか海浜鉄道は、国営ひたち海浜公園方面への延伸について、国が工事認可を行いました。延伸はローカル線で極めて異例です。国営ひたち海浜公園の西口付近までの3.1kmを延伸させ、海浜公園にはネモフィラやコキアなどを目当てに年間200万人が訪れることから、公園の来場客を取り込もうと延伸計画が進められてきました。事業費は59億のうち、海浜鉄道側が18億円、自治体側が41億円余りを負担し、国の補助金も活用して延伸事業を進める方針です。
15年前に利用減で廃線の危機もありました。脱するために、新駅設置やダイヤ変更などで地域の需要を生み出し、利用の促進を続けた海浜鉄道。その結果、地域の足として定着し、17年度には単年黒字化を達成しました。そして、継続的維持のために選んだのが「鉄道延伸」です。年間200万人前後が訪れる来園客に目を付けました。いまは終点駅からのシャトルバスに頼っていますが、鉄道延伸によってより多くの需要獲得につなげたい考えです。
さらに、県の新たな工業団地整備計画で、大手企業による半導体関連工場建設が進んでいます。新駅を作ることで、海浜公園へのアクセスを向上させて観光需要を増やすほか、工業団地への通勤、ビジネス関連の需要も見込めると判断したのです。
この記事を読んで意見交換しました。感想は「自動車削減や町おこしをして需要を掘り起こすことが大事」「攻めの姿勢が大切」「自治体との協力が大切」「DMV(費用下げる)の普及・路面電車化など様々な手がある」などありました。
次回は1月23日に会議室で開催します。多くの方の参加をお待ちしています。