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Hibari 探究プロジェクト - 雲雀丘学園中学校・高等学校
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探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕

探究ゼミ

探究ゼミ「日本の交通網」第4回梅田

探究ゼミ「日本の交通網」第4回を昼休みに開催し、中1~高1の10名が会議室に集まりました。

今日のテーマは「阪急大阪梅田駅」です。新聞記事を紹介しました。

阪急梅田(当時)駅に隣接して1969年に開業した阪急三番街は「川が流れる街」がキャッチフレーズとして、地下2階のショッピングモールを、長さ約90m、幅2.8mの人工の川が流れ、途中に噴水があったり、小さな段差を滝のように落ちて、地中に吸い込まれていく構造にしました。

計画は8年前にさかのぼり、当時、阪急梅田駅は阪急百貨店の東側に隣接していましたが、利用客急増で改造を迫られたものの増設する土地がなく、目を付けたのが、国鉄(現JR)の高架線北側です。これなら阪急の線路に沿ってバックさせるだけで、新たな用地買収はそう必要なく、あふれんばかりの乗降客が利用するから、周辺を商業地域として再開発してはどうかと考えました。大阪駅の北側はまだバラックが雑然と立ち並んで戦後の雰囲気を残し、南側に比べて地価は格段に安かったのです。

こうした一石二鳥の発想は、阪急グループの総帥だった小林一三のDNAかもしれません。小林は阪急電鉄の前身の箕面有馬電気軌道を創設するにあたって、あらかじめ沿線の土地を買い占め、宅地分譲して経営を安定させるとともに電車の乗客も増やしました。

「川が流れる街」は新しい駅の地下へと人を誘う仕掛けで、駅が遠くなったことを感じさせないため、国鉄のガード下に動く歩道を設けました。弱点や不便は斬新なアイデアで補う〝阪急マジック〟です。

阪急三番街の全面改修をはじめ、大阪新阪急ホテル、阪急ターミナルビルの建て替えが発表されました。隣接するJR大阪駅を中心に梅田地区を回遊する空中デッキを整備する構想といいます。

この記事を紹介し、意見発表したあとで感想を書きました。

感想は「阪急は、来た人を楽しませるのがすごい」「時代の流れに沿ったある程度の変革が必要。お客さんに注目してもらえる工夫が求められている」「存続のためには新しい方法を用いて新しい商業の方法を使っていく必要がある」「変革してほしくないのは、甲子園球場の自然の芝」「貫く伝統と時代に合わせた変化、この見極めが難しい」「リニューアルして更に人を集めてほしい」「ファミリーランドは閉鎖されたが、阪急電車のマルーン色は変えてほしくない」「JRや他の私鉄でも阪急のような会社があるか、調べたい」とありました。

次回は、6月30日に開催します。多くの方の参加をお待ちしています。

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