探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
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探究ゼミ「経済を学ぶ」円ドル
探究ゼミ「経済を学ぶ」では、春から、東京外国為替市場の円・ドル相場を予想する取り組みを行っています。2022年は、6/8→133円、6/13→135円、6/21・6/29→136円、7月31日→133円でした。今年は、6/16→141円、6/27→143円と円安傾向が続き、7月末に1ドル何円となるか予想してきました。6/28のゼミでは、140円と145円に分かれ、以下の論拠を挙げていました。
140円派→7月上旬に日銀介入あり・海外旅行需要・昨年も7月は円高傾向
145円派→米国の利上げ・日銀の緩和継続・米国景気不安は薄まり150円は超えず・日銀は介入せず(145円を超えねば介入してない)・夏休みになると円安はインバウンド需要に効果的
さて何円になったでしょうか。ゼミは開催しませんが、答えを掲載します。
7/31の東京市場では140円70銭まで下落した後、142円22銭まで反発。欧米市場では142円68銭まで買われた後、142円01銭まで売られたが、142円27銭で取引終了しました。
7/25・26にアメリカの中央銀行であるFRBが利上げを発表したものの、ある程度想定内のことで、あまり大きな変動はなかったようです。来年には米国経済が景気後退に陥り、金融市場が現在想定しているよりも本格的な金融緩和が実施され、米国の長期金利を大きく押し下げるとともに、急速な円高ドル安の巻き戻しという予想もありますが、とりあえず、大きな変動はなかったということになります。
生徒の予想が、ある面あたり、ある面外れたことになり、ピタリとあてた人は、誰もいませんでした。6/28のゼミで5円単位の予想をさせたのが、良くなかったかもしれません。難しいものです。しかし、昨年の同じ時期と比べると、円安が進んだことに、改めて考えさせられます。
8月に入り、乳製品の値上げのニュースも出ています。ウクライナからの穀物輸出停止など、世界経済への影響が心配されます。これからも、社会の動きを見ていくよう、皆さん頑張りましょう。
次回は、以前8/23開催予定とお伝えしましたが、当日は実力考査・模試なので、8/30に延期します。