探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
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探究ゼミ「法律を学ぶ」オープンスクール授業体験~選択的夫婦別姓と0歳選挙権
本日8月24日の午後、高校オープンスクールを開催し、高校受験の中3と保護者が来校しました。その中で、探究ゼミ「法律を学ぶ」体験授業を開催しました。このゼミは、中1~高3の有志が毎週火曜昼休みに集まり、社会問題を法律の視点で考えています。昨年は通年で23回開催し、今年で5年目を迎えています。
今回、27名の中3が参加し、2つのテーマでゼミを行いました。
1つめは、「6月18日に開催した『選択的夫婦別姓』(こちらをクリック)」です。
先日、経団連が選択的夫婦別姓導入を提言しました。選択的夫婦別姓の賛成派は(1)変更により現実の不利益(2)氏名が個人のアイデンティティに関わる(3)夫婦同氏強制が婚姻の障害を挙げ、反対派は(1)日本社会に定着(2)氏は個人の自由でなく公的制度(3)同氏となり夫婦・家族の一体感が生まれ、子の利益にも資すると主張します。
そこで、まず現在の婚姻届を実際に書いてみました。「押印が任意」とマイナーチェンジされているものの、どちらかの姓を選ばねばなりません。見学の保護者に意見を聞きましたが、賛否それぞれの意見がありました。本校生徒が実施した時は19対0で賛成でした。今回は21対6で賛成が多かったです。
賛成派は「姓を変えると職場で不便」「苗字が別々でもさほど大きな問題ではない」、反対派は「同じ家族なのにややこしい」「子供の姓でもめるのでは」などありました。
2つめのテーマは、「6月11日に開催した『0歳選挙権』(こちらをクリック)」です。少子高齢化の中で若い世代の意見を政治に反映させ子育て支援や少子化対策につなげるため、0歳~3歳ぐらいに関しては親が代理するといったかたちを提案しています。
本校生徒が実施した時は17対11で否定派が多かったです。今回は15対12で賛成派が多かったです。
賛成派は「国の未来を担う子供の意見が大事」「子育て世代の票を増やすべし」、反対派は「子どもより親の意見が反映されてしまう」「一人一票の平等が大事」といった意見でした。
参加した感想として「数で決められないが、面白かった」「正解はないがいろんなことを考えてみたい」「あまり考えないことを考えられた」などありました。正解はないけど、どうするか決めていかねばならない問題です。本校の「探究」を少しでも理解していただけたら幸いです。
参加した中3、および、見学に来て意見を発表してくださった保護者の皆様どうもありがとうございました。