探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
探究プロジェクト
「記憶」を研究する-人間科学の方法-@甲南女子大学1日目
3月12.13日、甲南女子大学において、探究プロジェクト「記憶」を研究する-人間科学の方法-が行われました。本プロジェクトでは、まず心理学研究からわかった記憶のコツについて実験を通して体験します。そして、記憶という現象を通して得られたいろいろなデータから、どのように科学的な知見を取り出すかを学び、人間科学研究の一端に触れることをねらいとしています。
1日目は主に講義形式で行われ、心理学の歴史から学びました。心理学という言葉を聞いたとき、「メンタリズム」や「カウンセリング」を想起する方もいらっしゃると思います。しかし、実際の心理学とは世間のイメージとは異なり、「心」を科学する学問、科学的にこころと行動を理解・予測・制御することを目的としている学問だということをご教授いただきました。
講義中には、パーソナリティテストや心理学実験の体験が行われました。次の写真は、筆者の心理学実験の結果です。
この実験、スクリーンに映し出された12個の単語を15秒で覚えた後、手元の紙に書き写すのですが、3行目の3列目に自信満々にカップと書いています。ところが、結果が発表されたとき、スクリーンにはカップという単語は一切映し出されていませんでした。カップという単語は、筆者が勝手に作り出した記憶だそうです(笑)。ほかにも何人かの生徒がカップと記述していました。このように、人間は提示されたことに関連するものを勝手に記憶してしまうことがあるそうです。2日目に続きます。