探究ゼミ・プロジェクト〔 学内外と連携し、自由に学ぶ 〕
探究プロジェクト
鳥取大学サイエンスプログラムin米子キャンパス〜Day3〜
本日、鳥取大学サイエンスキャンプ最終日となる3日目となりました。全ての研究室のメンバーが会議室に集まり、プレゼン発表会が行われました。
久郷先生の研究室の発表内容は、がん細胞と正常細胞の違いというタイトルでした。今回唯一の中3生による発表でしたが、非常に良い内容であり、質疑応答も堂々としていました。がん細胞がいかに不安定なものであるかということが良く伝わる内容でした。
また、香月先生の研究室の発表からは、高校生によるものでした。2種類の細胞融合をさせることにより、お互いの細胞の良いところの特徴を活かした細胞を新たに作成することに成功させていたようです。また、人工染色体を筋ジストロフィーの患者の細胞に導入することで治療を促すという研究は、最先端医療の一端を感じさせてくれるものでした。
畠先生の研究室の発表内容は、マウスによる社会的順位の観察実験でした。オープンフィールドという方法を用いたマウスの行動の変化を発表してくれました。強制的にうつ状態にさせたマウスの行動の様子が非常に分かりやすくまとめられていました。
初沢先生の研究室の発表内容は、免疫作用の一種である細胞が異物を食べるという行動に関する報告でした。白血球の一種であるマクロファージが黄色ブドウ球菌を食べたときの様子が非常に分かりやすく報告されました。黄色ブドウ球菌が食べられた時に、色が変色するという特徴を観察することによって、どのようにマクロファージに取り込まれるかを視覚的に見えるようにしてくれていました。
竹内先生の研究室の発表では、ゼブラフィッシュのヒレの細胞の再生について説明してくれました。ヒレが失われても、再生に掛かる日数は決まっているという内容でした。また、イモリの足などが失われたときには、位置情報から再生されていくために、関節が失われた状態で再生するといったことはなく、失われた部位全てが完全に再生されるとのことでした。
尾﨑先生の研究室の発表内容では、胃癌患者の細胞をパラフィンで固められた細胞をパラフィンから取り出し、観察するといったものでした。そのままでは、観察しにくいため、各抗原を見やすくするために、マーカーで染色することによって、観察しやすいように処理していました。
常世田先生の研究室の発表では、免疫の獲得に関する研究報告をしてくれました。抗体を作る免疫細胞をフローサイトメトリーと呼ばれる方法で観察していました。また、若いマウスの個体と年老いたマウスの個体を比較することによって、年齢によって数が変化する胸腺の細胞の数の変化を報告してくれました。
3日という限られた時間の中で、実験とプレゼン報告までさせて頂き、本当に良い経験をさせて頂きました。鳥取大学の先生方、学生方には本当に良くして頂き、素敵な時間を過ごすことができました。先生方のお陰で生徒たちも頑張れたことと思います。
生徒たちも大いに成長できた3日間となったことと思います。本当に貴重な体験をありがとうございました。